

田中美久、飛躍のきっかけ「フォロワーが2万人増え、お母さんも10回泣いたと褒めてくれた」
2023年末にHKT48を卒業し、ドラマやグラビアで活躍している田中美久が、3月27日にスタートしたドラマ『死ぬほど愛して』(ABEMAAbema)に出演している。主演の成宮寛貴の8年ぶりの俳優復帰作で、田中は成宮演じる神代真人の妻・澪(瀧本美織)の同僚にして、真人とただならぬ関係にある小泉彩葉役で出演。アイドル卒業から2年足らずだが、小悪魔的な役が続くことへの本音や負けず嫌いな性格、俳優業への抱負を語った(前後編の後編)
――HKT48時代から、ドラマや映画で演技の経験はありましたが、芝居が好きになったきっかけは?
田中 卒業の年に出演できた『最高の教師― 1年後、私は生徒に■された―』(日本テレビ系)でした。もうアイドルとしてやりたいことをやりきって、次の夢を『どうしようかな』と探していたタイミングで、初めてオーディションを受けて出演できた作品でした。
――なるほど。オーディションでの経験は覚えていますか?
田中 まず、ドラマのオーディションを受けること自体が初めてだったんです。だからどんな審査があるのかも全く知らなくて。でも「どうせアイドルだから」となめられたくなかったし、負けず嫌いだから課題で出た10パターンの役を覚えてテストを受けに行きました。
そうしたら、最終審査で参加できなかった子の分まで演技を見せられたり、いろんな役ができて「お芝居って面白いな」と思えた経験でした。
――そして合格した時の気持ちは?
田中 もちろんうれしかったんですが、初めてのオーディションでいきなり受かったことを、周りの俳優を続けてきた子たちが「すごい!」って褒めてくれたことに二度びっくりでした。オーディションって落ちるのが当たり前なんだと知らなくて。それ以降、私も何度も落ちてるので(笑)、結果がついてこなくても落ち込まなくなりました。ほぼ初めてのお芝居で、すごい経験をしていたんですね。
――3年D組の生徒の渡会華役で、初めて獲得した、連続ドラマレギュラーの役でしたね。
田中 クラスメイトの芝居巧者ぶりが衝撃でした。私は女子生徒の中でほぼ一番年上だったのに、年下の子たちが皆お芝居が様になっていて、「皆年下なのにこんなに上手いなら、伸びしろもすごいな」と負けていられなくなりました。
――やはり、負けず嫌いの性格が発揮され始めたんですね。
田中 もう私は20歳を過ぎているのに、年下の彼女たちが私くらいの年齢になったらすごいことになるかも、と焦るとともにやる気がわいてきましたね。アイドルの夢がかなって、卒業が視野に入ってきた時期だったんですが、新しく輝きたい場所が見つかりました。
――そんな中で、思い出に残った出演作はありますか?
田中 去年秋の『3年C組は不倫してます』(日本テレビ系)でした。私が演じた佐々木真鈴ちゃんが、これまたパパ活もするし先生と不倫する女の子の役で(笑)。でも壮絶な経験をしていて、先生に捨てられた復讐をして自殺してしまう、かわいそうな子でした。
反響がすごくって放送期間中にSNSのフォロワーが2万人も増えましたし、お母さんとビデオ通話で話した時も、「10回泣いた」って泣いてほめてもらえました。演技でこんなに感動していただけるんだって実感できた作品でしたし、それ以降どんどん成長できていると、自分でも勢いを感じます。
――やはり、かわいいのに何か闇を抱えている女の子が当たり役になっているようですね。
田中 主人公の近くにいるかわいい女の子って嫌われがちかもしれませんが、闇が深くてかわいそうな子である場合も多いんです。人によって感想も違ってくると思いますが、私の演技でちょっとでも「かわいそう」って共感してもらえるよう、その子の人生も背負ってお芝居をしていきたいです。――去年から上京して、福岡時代とは環境も変わったと思いますが、東京の街の印象は?
田中 大きなビルに興味がわきます。「誰が建てたんだろう」って(笑)。福岡だと東京ほどビルも多くないし、近くに山も見えるんですが、東京だと山の緑がほとんど見えないですね。歩くのも速くなって、HKT時代の友達と一緒に遊ぶと私だけ先に歩いて行っちゃうこともあります。
――俳優業の他にもグラビアで「令和のグラビアクイーン」と呼ばれるほどの活躍ぶりですが、役者の方でもますますブレイクを狙っていきたいと。
田中 なりたい俳優像もどんどん変わっていて、最近では去年『夫の家庭を壊すまで』(テレ東系)でご一緒した松本まりかさんが好きです。間近で拝見して演技力も刺激になりましたし、自分の道を切り開いてきた生き方も憧れです。
まだ俳優の道に進んでから1年ほどですが、同世代の子で集まった時、演技のハイレベルな話になるとついていけない時があるのも悔しくて。現場で私のハートに刺さる俳優さんにたくさん出会ってきたので、先輩方を刺激にして頑張ります!
■ABEMA オリジナルドラマ『死ぬほど愛して』 概要2025年3月27日(木)夜11時より放送(全 8 話)トップページ URL:https://abema.tv/video/title/90-2024本予告 URL:https://youtu.be/OhfiTUa6UXM放送チャンネル:ABEMA SPECIAL チャンネル
■キャスト成宮寛貴、瀧本美織、細田善彦、久間田琳加、片桐仁、松井玲奈、田中美久、しゅはまはるみ、粟大和、袴田吉彦・山口馬木也、筒井真理子 他
■スタッフ製作:藤田晋原作:天樹征丸/漫画:草壁エリザ/「死ぬほど愛して」(光文社 刊)企画・監修:樹林伸/樹林ゆう子プロデューサー:小林宙/金山宇宙/柴原祐ー脚本:ねじめ彩木/髙橋幹子/吉﨑崇二音楽:海田庄吾主題歌:.ENDRECHERI./堂本剛「super special love」Sony Music Labels Inc.監督・脚本:城定秀夫制作プロダクション:ダブ製作著作:ABEMA
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