FODドラマ『今日のさんぽんた』に出演した安田顕と新谷ゆづみ、柴犬ののこちゃん

安田顕が愛犬との仲良し生活を語る「顔を舐めてきたら『愛してるよ』ってよしよししてあげます」<今日のさんぽんた>

2025.03.07 18:00
FODドラマ『今日のさんぽんた』に出演した安田顕と新谷ゆづみ、柴犬ののこちゃん

俳優の安田顕が柴犬の声を務め、新谷ゆづみが出演するドラマ「今日のさんぽんた」が、2025年2月21日(金)からFODにて配信開始となった。本作は、「ゲッサン」(小学館)で連載中の田岡りきによる同名のマンガを実写化した作品。能天気でちょっと抜けてる飼い主のりえ子に、柴犬のポン太が心の中でツッコむシュールなお散歩コメディーが繰り広げられる。今回は、りえ子を演じた新谷と、ポン太の声を担当した安田に、気になる撮影の裏側やについて聞いたインタビューを、ポン太を演じた柴犬“のこ”とのキュートな3ショットとともにお届け。

安田顕の「犬に喋ってほしい」という夢が実現

ーー新谷さんと安田さんは本日が初対面とお聞きしました。ようやくお会いできた心境としてはいかがですか?

安田顕 白の衣装がお似合いで素敵ですね。僕は黒の衣装なんですが、これはポン太さん合わせなんです。本当は茶系にしようかなと考えていたんですが、スタイリストさんが「ポン太さんと色が被らない方がいいと思うんです」と仰るので、ならばと黒にしました。きっと新谷さんもそうなんじゃないかと思って(笑)。

新谷ゆづみ 多分、そうだと思います(笑)。私は安田さんのことを舞台でずっと拝見していたので、まずはお会いできてとても嬉しいです。いつも勉強させていただいています。

安田 そうでしたか、ありがとうございます。私はもともと、この原作のファンなものですから、映像で拝見した時もそうですが、「りえ子ちゃんが実在している!」と思って嬉しくなっちゃいました。

ーードラマの発表コメントでもおっしゃっていましたが、安田さんが原作のファンだったことが実写化のきっかけだったんですよね。

安田 そうなんです。別の現場でプロデューサーの方と雑談している時に、「こんな面白い漫画があるんですよ」とお話したら、「じゃあ、ドラマ化しましょう」と仰ってくださって、本当に実現したんです。私も実写化されたらいいなと思っていたので、嬉しかったですね。というのも、私も実はトイプードルを飼っていて。新谷さんも犬を飼われているとのことですが、時々「喋ってくれないかな?」と思うことってありませんか?

新谷 私はポメラニアンとダックスのミックス犬を飼っているんですが、喋ってほしいなと思うことはやっぱりありますね。

安田 そうですよね。私もそうで、一度犬に「パパ」と言われる夢を見たことがあるんです。その時は、声帯を絞り出すような感じだったので怖くて目が覚めたんですが(笑)。それくらい夢だったものですから、今回はある意味、夢が叶ったとも言えますが、まさか自分が犬として喋るとは思いませんでした。

新谷ゆづみが現場で見た“プロ犬”の凄さ

ーー安田さんはポン太を演じるにあたって、ご自身が飼われているワンちゃんを参考にされたのでしょうか。

安田 やっぱり自然と観察するようになりました。ただ、ワンちゃんってその時のコンディションによって見え方が変わるので、ある意味、自分のことを観察しているような感じですよね。そういう感覚を、田岡さんの原作も、今回もドラマも上手に描いていらっしゃるなと思います。

ーーたしかにそうですね。ポン太役ののこちゃんとは事前にお会いできたのでしょうか?

安田 いえ、私はすでに撮影もして、編集し終わった映像を観ながら収録したので、これまでは新谷さんとも、のこちゃんとも画面上でしかお会いしていなかったんです。ちなみに撮影期間ってどのくらいだったんですか?

新谷 1カ月半くらいですかね。

安田 それくらいかかりますよね。私は、正味2日です。色んな仕事があるものですよね(笑)。

ーー(笑)。新谷さんはのこちゃんと1カ月以上、共に過ごされたわけですが、最初はどうやって絆を深められたのでしょうか。

新谷 のこちゃんとは、まずお散歩の練習から始めました。小型犬じゃないから、思っている以上に引っ張る力が強くて。足も早いので、走ったら綱を持っていかれそうでした(笑)。ドラマのように台詞を喋りながら、ゆっくり歩かなくちゃいけないんですが、そこのテンポ感を合わせるまでが大変でしたね。

ーー撮影でのこちゃんを見ていて、プロだなあと感じた瞬間や印象に残っているエピソードはありますか?

新谷 やっぱり実家のワンちゃんと比べると、落ち着き具合が全然違うんです!その時点ですごいなあと思ったんですが、撮影中も監督が指示したわけじゃないのに、「こういう表情が欲しかったんだよ!」ってテンションが上がるくらいの神ショットが撮れる瞬間が多々あって。そういう時はカットがかかった瞬間にみんなで拍手して、のこちゃんを讃えていました。

安田 何話目かに俯瞰で撮っている映像で、新谷さんとポン太が一瞬同じ動きで走ってるシーンがあったでしょう? あれ、すごかったよね。

新谷 ありましたね!そういう風に何度か動きがシンクロする時があって、たまたまなのか、のこちゃんがプロだからなのかは分からないですけど、興奮しましたね。ちょっと疲れた時も飼い主さんと遠くまでお散歩して、リフレッシュして帰ってきたら、すっかりプロの顔に戻っているので、すごいなと思いました(笑)。のこちゃんのおかげで現場が常に和やかだったので、私もすごくありがたかったです。

2人がワンちゃんに話しかけること

ーー新谷さんは今回ほぼ一人芝居だったわけですが、原作のテンポ感が見事に再現されていて驚きました。実際はどういうところを意識されていたのでしょうか。

新谷 原作は一話一話がすごく短いので、やろうと思ったら、どこまでも話を進められてしまうんですよね。だけど、そうじゃなくて、監督は「台詞と台詞の間の絶妙な間を大事にしたい」とおっしゃっていて。そのことを撮影の始まりから終わりまで常に意識しながら演じていました。

安田 本当にすごいなと思いますね。ポン太の台詞自体は台本に書かれているけど、演じている時はもちろん声は聞こえないから、ただただ独り言を言い続けるわけでしょう? あまりに自然だったから、新谷さんも普段からりえ子のように一人でブツブツ喋っている方なのかと思いました(笑)。

新谷 普段は全く独り言は喋らないですね(笑)。ただ、ワンちゃんには私も話しかけるので、その経験が今回の役にも活きているかもしれないです。

安田 例えば、どんなことを話しかけているんですか?

新谷 嬉しいことですね。

安田 そんなに毎日嬉しいことがあるんですか。

新谷 そういうわけではないんですが(笑)、ワンちゃんは実家の和歌山で飼われているので、あまり頻繁には会えなくて。だから、会えた時はたくさん愛を伝えたいんです。

ーー安田さんもワンちゃんに話しかけますか?

安田 私は少しですけどね。私が家に帰ると喜んでくれるので「ただいまー」って声をかけて、寝る前は「じゃあ、寝るよ」ってベッドに連れていきますし、顔を舐めてきたら「可愛いね、愛してるよ」ってよしよししてあげます。

ーー愛情深い…!

日常の疲れが癒されるドラマ

ーーおふたりはこのドラマを通じて、ワンちゃんに対する気持ちや見方に何か変化はありましたか?

安田 変化でいうと正直、僕はないんです。ポン太を演じる前も今も、変わらず大好きなので。ただ、自分ばかりが喋ってほしいと願うのではなくて、たまに俺の方から近寄ってみようと思って、「わん!」って話しかけてみたんです。そしたら、びっくりされましたね(笑)。新谷さんは何か変化はありましたか?

新谷 撮影が終わった直後に地元へ帰って、久しぶりに実家のワンちゃんと会ったんですが、やっぱり1カ月間ずっとポン太の声を想像しながら、りえ子を演じていたので、うちのワンちゃんと触れている時も自然と声を想像しちゃうんですよね(笑)。ポン太みたいに、心の中で何か喋ってるのかな?って思いました。

安田 もしかしたら、ワンちゃんと日頃から一緒に過ごしている人たちにとっては夢のようなシチュエーションが体験できたかもしれないよね。

新谷 本当にそうだと思います!

ーー本作はFODで全話配信となりますが、このドラマを観るにあたってオススメしたいシチュエーションはありますか?

安田 どんなシチュエーションでもいいんですが、あまり家族でわいわい観る感じのドラマではないのかなと思います。1話あたりの尺もちょうどいい長さですし、良い暇つぶしになればいいなって。

新谷 たしかに、ふとチャンネルをつけたら、このドラマがやっていて…くらいの感じで観ていただけるといいかもしれません。

安田 そうそう!思いがけず、いいもの観ちゃったなって。日常って疲れますからね。このドラマは嫌な気持ちになることは絶対にないし、変に構えず気楽な気持ちで観て、日常の疲れを癒してほしいですね。

■取材・文=苫とり子

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