風間俊介“豪太”、煩悩にまみれたチラ見とMEGUMI“チカ”への妄想をふくらませる＜それでも俺は、妻としたい＞

2025.02.09 15:15

風間俊介とMEGUMIがW主演する真夜中ドラマ「それでも俺は、妻としたい」(毎週土曜夜0:55-1:25ほか、テレビ大阪・BSテレ東／Leminoにて先行配信)の第5話が2月8日に放送。豪太(風間)がチカ(MEGUMI)の浮気を疑う展開になった。(以下、ネタバレを含みます)

笑って泣ける…夫婦の痛快エンターテインメントドラマ

同ドラマは、連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)の脚本などを手掛けた足立紳の同名小説が原作。売れない脚本家の夫と、そんなダメ夫を罵倒する妻の夫婦“性”活を描くエンターテインメントドラマで、脚本・監督を足立自らが務める。

収入なしのダメ夫・柳田豪太を風間、ヒモ同然の夫と息子との生活を支えながら、夫からの誘いは拒絶する恐妻・柳田チカをMEGUMIが演じる。

チカの性欲処理が気になる豪太

夫に浮気されていたことが発覚したママ友・みどり(吉本実憂)から「チカちゃんも浮気しているかもしれない」「(前に豪太の仕事で会った)ディレクターの人がすてきだって言ってたよ」と言われた豪太。その浮気疑惑に加え、みどりにも明かしていた女性用風俗に行ってみたいということを豪太の前でも話していたことを思い出し、チカが性欲の処理をどうしているのかが気になり始めた。

そんなことを考えながら夕食の用意をしていると、チカが豪太の仕事の進捗を聞いてきた。少し前にチカがディレクターに豪太への仕事のお礼で送ったメールの返信にスケジュールが書いてあったことから気にかけてくれたのだ。だが、豪太はメールのやりとりをしていることに嫉妬して反論してしまい、またけんかになってしまう。

「しょせん再現ドラマ」とプライドの高い豪太。以前のようにチカに手伝ってもらわずにやると言い切っていたが、ディレクターたちからダメ出しをされてしまい、「女性目線」が必要だとうその理由で、チカに再び泣きついた。

すでにディレクターから「苦戦している」というメールを受け取っていたチカは、豪太がうその言い訳をしたことにあきれつつ、手伝うことに。

妄想がさく裂、自分中心な豪太の痛々しさ

冒頭、みどりの話をベンチに座って聞きながら、豪太の目は、みどりの肩だしファッションからのぞく素肌にくぎ付けに。鼻の下もいささかのびている表情が痛々しくさえある。

チカが豪太の前で女性用風俗について話す回想シーンで、「俺じゃダメなの？」と聞く豪太に、「ときめかないもん。あんた自分がぬくことしか考えてないし」というチカの答えは、チカが「したくない」と思う真理であり、自分の性欲が優先の豪太の問題点であるように思える。

後半は豪太の妄想がふくらんだ。豪太の仕事の手伝いでパソコンに向かうチカの様子を後ろからひっそりと見ていた豪太。すると、チカに近づいていってバックハグし、「ダ～メ。仕事終わってから」と優しく言われて、「仕事なんて後でいいよ」と頭をなでる…という妄想をすると同時に、豪太はもしかしたらディレクターも同じように妄想しているかもしれないと思うのだった。

そして、別の日。ディレクターに疑問点を聞きに行ったチカの帰りをヤキモキしながら待つ豪太。2人で飲みに行った先で自分の悪口で盛り上がるうちに、距離が近づく…と、勝手な妄想で怒りを募らせるのが、痛くもあり、切なくもある。

そんな豪太が、帰宅して疲れてソファで寝たチカの胸を触ろうとするところで第5話は終わった。風間とMEGUMIがリアリティーを感じさせる演技で見せるドラマ。身につまされたり、イラっとしたり、驚かされたりと、ますます感情を揺さぶられる展開に引き付けられる。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部