2024年に見た映像作品について語る染谷俊之

染谷俊之がおすすめする「本当に面白かった」映像作品ベスト3を発表

2025.01.30 19:00
2024年に見た映像作品について語る染谷俊之

俳優、声優、YouTuberとして幅広いフィールドで活躍中の染谷俊之の魅力に迫るWEBザテレビジョンの連載「月刊染谷WEBマガジン」。毎月、深掘りインタビューを敢行し、仕事の近況からプライベートまで、事務所NGギリギリの質問をぶつけて“染様(染谷俊之の愛称)”を丸裸にします。第36回は2024年に見たおすすめの映画・配信ドラマについて聞きました。

染谷イチ押し! 主人公の役作りと演技が凄すぎた話題作

──前回(2024年12月25日配信「染谷俊之が2024年を総括 念願叶った学生時代からの憧れの職業役とは」)では2024年のご自身の活動を振り返ってもらいましたが、今回のテーマは「おすすめの映画・配信ドラマ」。2024年に見た作品について、染谷さんに大いに語ってもらいます!

映画や配信ドラマを見るのは好きで、自分の番組(ニコニコチャンネル『月刊染谷マガジン』)で話をさせていただくことが多々ありますね。2024年はありがたいことにずっと忙しく、映画館に行くことができなくて、時間ができたときに家で動画配信サービスなどをもっぱら見ていました。

──見る作品はどのように選んでいますか?

話題になっている作品や自分の興味がある作品ですかね。最近は、とある動画配信サービスを見る機会が多くて、ランキング上位の作品の予告編をチェックして、面白そうなら見るという感じです。

──では2024年に見た中で一番印象に残っている作品は?

『シティーハンター』(Netflix、2024年)です。原作マンガは読んでいないんですが、アニメ版のファンでDVDコレクションを持っています。それに加えて(原作者が同じ北条司であり、そのオリジナル演劇の)『メイジ・ザ・キャッツアイ』という舞台をやらせてもらって、その縁もあってより印象に残っています。

──どのあたりがよかったですか?

何と言っても(主演の)鈴木亮平さんの演技。アニメ版を見ていた方には分かると思うんですが、アクションシーンが激しくて、実写化するのにものすごくハードルが高い作品なんです。そのハードルを鈴木さんが難なく越えていて圧巻でしたね。もちろんストーリー自体も面白かったんですが、それ以上に鈴木さんのお芝居がとにかく素敵でした。

──鈴木亮平さんの肉体美も話題になりました。

筋肉がバッキバッキでしたね! 鈴木さんは役によってキャラクターを自在に変えることができる俳優さんですが、今回はより体を仕上げていて、何が一番感動したかというとガンアクション。劇中ではリボルバーという拳銃を使っていて、僕もやったことがあるんですが、リボルバーのリロード(銃に新たな弾薬を装てんする作業)はとても難しいんです。それを流れるような動きでこなしていて、ものすごく努力されたんだと思います。そういうところも感じられて、本当に素晴らしい作品でした。

続編を期待する韓国発のヒューマンミステリードラマとは

──続いて2作品目を教えてください。

Disney+で見た『照明店の客人たち』(Disney+、2024年)という韓国の連続ドラマ(全8話)です。ストーリーを説明するのは難しいんですけど、サングラスをかけた主人公…そもそもその人が主人公かどうかも分からないんですが、とにかくそんな店主が営む照明店があって、夜中にしか営業していないんです。そこにちょっと変わった客人たちが訪れるという話です。中にはフツーの客もいるんですが、よくよく考えるとちょっと変だなっていう感じで、そんな謎がいくつも散りばめられていて、謎が謎を呼ぶストーリーに引き込まれていきました。

──サスペンスの要素が強いのでしょうか?

サスペンスなんですかね。ミステリーとも言えると思います。最初、客人たちはみんな死んでしまっていると予想していましたが、実は死んでいなくて、集中治療室に入っている患者さんだった。要は、生死の境を彷徨っている人たちが店に来て、店主が彼らの要望を叶えてあげていたんです。店主もミステリアスな部分があって、夜なのにいつもサングラスをかけているんです。でも最後にサングラスを外すんですが、そうすると…。これ以上はネタバレになっちゃうので、興味がある人は見てください。最終回は思わせぶりな終わり方だったので、シーズン2があるんじゃないかと期待しています。

──普段から韓国ドラマはよく見るんですか?

あまり見ないですが、前に見た『地獄が呼んでいる』(Netflix、ドラマ全6話、2021年)という作品は面白かったです。これもストーリーを説明するのが難しいんですが、お化けみたいな者に宣告された人は数日後に必ず死んでしまうんです。しかも死に方が酷くて、ゴリラみたいなデカい奴にボコボコにされてしまう。なので宣告を受けたくないという人たちが溢れて、宗教までできちゃうという内容です。ラストは最初に殺された人がなぜか生き返るという続きが気になる終わり方だったんですが、最近シーズン2が始まったんです。なのでそれもまた見ています。

──もう1つ面白かった作品を挙げてください。

つい最近見たのが『デッドプール&ウルヴァリン』(2024年、Disney+にて配信中)。めちゃくちゃカッコいいマーベル映画です。もともと『デッドプール』というシリーズがあって、それと『X-MEN』シリーズのキャラクターのウルヴァリンが登場します。最初は敵対しているんですが、結局は協力して敵に立ち向かうというストーリー。マーベル映画ファンにとってはたまらない夢の共演です。

──どのあたりがよかったですか?

(ウルヴァリン役を一度降板していた)ヒュー・ジャックマンが出演しているところと、あとはやっぱりアクションシーンですね。もちろんCGも使っていますが、めちゃくちゃお金がかかっていて、ハリウッドのアクションは臨場感があって本当にすごいなと思いました。

昨年末の『演劇ドラフトグランプリ』を総括。「いつかまた復活してほしい」

──ここからはもう1ネタ。昨年12月に開催された『演劇ドラフトグランプリ THE FINAL』を振り返ってもらいます。染谷さんが座長を務めた劇団『演劇やろうぜ』はどんな内容でしたか?

事前に決められたテーマが「ピクニック」で、ストーリーとしては、とあるバーに集まる仲のよい5人組がいて、みんなでピクニックに行こうという話をしていたんですが、時間に追われていてなかなか実現できていませんでした。そうこうしているうちに1人が死んでしまうんです。その人はバーのマスターで、脱サラをして店を開いたことが原因で離婚していて、常連客であった他の4人が、マスターの奥さんと子どもを招いてピクニックをして「このバーはすごく素敵な場所だった」ということを伝えようと、本当にお弁当を作るというお話です。

──日本武道館でクッキングとは前代未聞ですね!

日本武道館のド真ん中でお弁当を作るという、これまで誰もやったことがないことをやりたかったんです。そのアイデアを演出家の毛利(亘宏)さんが形(演劇)にしてくれました。日本武道館は火気厳禁なので、ホットプレートで調理しました。

──お弁当の内容は?

本当は唐揚げを入れたかったんですが、揚げ物の調理はNGだったのでピカタという鶏肉を卵に漬けて焼くイタリア料理と、あとはウインナー、玉子焼き、おにぎりです。それぞれ分担を決めて、ピカタとウインナーは田中涼星くん、玉子焼きは佐藤信長くんが担当、古谷大和くんと僕はおにぎりを作りました。料理の時間は5分間と決まっていて、その中でおにぎりを7個も作らなければいけなくてたいへんでした。時間ギリギリだったんですが、無事に完成しました。出来上がったお弁当は、舞台が終わった後にみんなで美味しくいただきました(笑)。

──自分たちで作ったお弁当の味は格別ですよね。そんな斬新なフードエンターテインメント劇で大いに観客を楽しませましたが、惜しくも優勝は逃してしまいました。

今回がファイナルということで、もちろん優勝を目指していたので残念でしたが、優勝したのが(大会のプロデューサーである)荒牧(慶彦)くんのチーム(劇団『雪猿』)だったのでよかったんではないでしょうか。主催者でありながら、これまで優勝したことがなかったので、最後に取ってほしいと思っていました。彼らの演劇はコントというか、コメディだったんですが、内容を説明しろと言われてもできないくらいよく分からない内容でした。逆にこれを日本武道館でやる勇気がすごいなと思いました(笑)。でもそんなぶっ飛んだ内容なのに、すごく面白くて優勝に値する作品でした。

──最後に染谷さんにとって『演劇グランプリ』とはどんな大会でしたか?

夢のような空間でしたね。日本武道館でお芝居をするということもそうですし、自分がメンバーを選ばせてもらい、全員で話し合って内容を決めて、それを一夜限りの20分のためだけにぶつけてグランプリを争う。すごく素敵な経験をさせてもらいました。なくなってしまうのは寂しいですが、いつかまた復活してくれたらいいなと思っています。そのときは審査員がいいです(笑)。

取材・文=河合哲治郎

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