ケーブル史上No.1視聴率を記録、キーラ・セジウィック演じる“尋問のプロ”が難事件解決に挑む「クローザー」を紹介

2025.01.29 18:00

殺人特捜班チーフのブレンダ・ジョンソン(キーラ・セジウィック)が、CIA仕込みの尋問テクニックで、容疑者を自白に追い込み難事件を解決していく新感覚のクライムサスペンスドラマ「クローザー」(※Huluにて配信中)。本記事では、同ドラマのあらすじや見どころを紹介していく。

尋問のプロ“クローザー”の活躍を描く「クローザー」

2005年から2012年まで、アメリカのケーブルテレビTNTにて放送された「クローザー」。主人公のブレンダ・ジョンソン(キーラ・セジウィック)は、CIAで培った尋問のプロで、“クローザー”と呼ばれるほど事件をクローズ(解決)させる能力に長けている。

一方で、現場では花柄のワンピースやピンク色のセーターを好んで身に着けるブレンダ。さらにスイーツ好きで方向音痴、緻密な捜査スタイルとは裏腹に部屋は散らかり放題と、刑事らしくない一面も持ちあわせている。

そんな彼女は、アトランタ市警からロサンゼルス市警殺人特捜班にチーフとして引き抜かれることに。突然やってきた女性の上司に、叩き上げの刑事たちは反発し全員が異動願いを提出するという一幕も。しかしブレンダは解明の糸口すら見えなかった難事件を、容疑者の自白を引き出すことによって解決に導いていく。そして“クローザー”としての能力と情熱を目の当たりにした刑事たちも、ブレンダをボスとして認めていくのだった。

仕事はできるが決して完璧ではないブレンダの魅力を見事に演じたキーラは、「7月4日に生まれて」や「崖っぷちの男」など数多くの映画作品に出演するベテラン女優。本作では演技力の高さが評価され、2007年にゴールデン・グローブ主演女優賞、2010年にエミー賞主演女優賞を受賞している。

キーラ演じるブレンダの人間味溢れる一面と、“クローザー”としてのずば抜けた能力とのアンバランスな魅力あふれるキャラクターは、本作の最大の見どころと言えるだろう。

夫のケヴィン・ベーコンが監督を務めるエピソードで実の娘と共演

本作で好演を見せたキーラは、夫で俳優のケヴィン・ベーコンとのおしどり夫婦ぶりでも知られている。本作ではケヴィンが3つのエピソードの監督を務めた。その中の一つであるシーズン5第12話「殺しの記念品」には、2人の実娘であるソシー・ベーコンもブレンダの姪役で出演している。

以前インタビューで、このことについて触れられたキーラは「ケヴィンが監督したのは良かったわ。彼は優れた監督だと知っていたからね」とコメント。しかし、娘との共演シーンでは、“娘が無事演じられるか心配するあまり、自分自身が緊張してしまった”と、家族の仲の良さを感じさせる微笑ましいエピソードも明かしていた。本作では、キーラの夫や娘も参画する特別なエピソードにも注目したい。

事件現場にチーフとして現れたブレンダに、叩きあげの刑事たちは反感を抱く

シーズン1の第1話では、ブレンダがアトランタからロサンゼルス市警に殺人特捜班チーフとして引き抜かれる。また、優秀なコンピューター科学者であるコリアー博士の邸宅で女性の凄惨な死体が見つかる事件が発生。ブレンダはさっそく現場に向かい、指示を出す。しかし、現場の刑事は突然やってきたブレンダを受け入れられず、全員が異動願いを提出する事態に――。

シーズン2の第1話では、ロサンゼルス市警中央署のマーティン刑事と彼の担当していた事件の容疑者である麻薬ディーラーが死体で見つかる。仲間が死に、刑事たちが怒りに震える中、ブレンダは“マーティン刑事は非番の日だったのに、なぜ単独で容疑者に接近したのか”と不自然な状況に疑問を抱く。双方が銃を撃ち、相討ちになったように思える現場であったが、検証の結果、もう一人別の人物がいたことが判明する――。

シーズン3の第1話では、一家3人の惨殺事件が発生。現場検証をしていると、屋根裏で長男のエリックが発見された。彼は唯一の生き残りであったが、ドラッグを使用しており、ブレンダに嘘の供述をする。その後真実を語り始めたエリックは、父親の職場が2カ所の連邦刑務所だと主張し――。

シーズン4の第1話では、グリフィスパークで山火事が発生し、あたり一面火の海に。消防隊の必死の消火活動にもかかわらず、4人が焼死体となって発見される。現場で、以前放火容疑で逮捕した男の姿を見かけるブレンダたち。捜査に奔走する中、タイムズ紙の記者がロサンゼルス市警のPR取材として付きまとうようになる。またプライベートでは、フリッツと仮住まいの新居を借りるブレンダだったが――。

一家4人が銃殺される事件が発生…捜査を進める中、意外な真相が明らかに

シーズン5の第1話では、静かな住宅街で子供2人を含む一家4人が銃殺された。重大犯罪課のメンバーとともに捜査を進めていたブレンダは、本当のターゲットがこの一家ではなく別の人物だったことを突き止める。ターゲットとなったのは、FBIが追う“ある事件”の鍵を握り、証人保護プログラムの適用を受けた人物だった。そこから意外な事件の真相が明らかになり――。

シーズン6の第1話では、建築業を営む男が屋上で星の写真を撮っている最中に殺される。被害者はある女性と不倫関係にあり、重大犯罪課のメンバーはその女性の夫が事件に絡んでいるのではないかと睨む。しかし、凶器が見つからないことで捜査は難航。さらに、ハイテク機器の整備がされた新本部に移転したロサンゼルス市警。使い勝手の悪い環境に、重大犯罪課のメンバーは苦戦を強いられていた――。

ファイナルシーズンとなるシーズン7の第1話では、ラップ・ミュージック界期待の新人スターが、弟を含む6人と共に射殺される。被害者が所属するレコード会社の社長を疑い、捜査を開始するブレンダと重大犯罪課のメンバー。ガブリエルは被害者のうちの2人と知り合いで、事件にショックを受ける。そんな中、ブレンダに民事訴訟騒動が持ち上がり――。

“過去10年で最高のクライム・サスペンス”と称され、ケーブル史上No.1の視聴率を記録した「クローザー」は、動画配信サービス・Huluにて、シーズン1～7の全シーズンを配信中。