芸能プロダクション新人採用担当者の審査ポイントを大調査【1】最重要ポイント「写真」で書類審査を突破するコツ

　今回、同企画に参加中の芸能プロダクション各社に取材し、オーディション＆新人採用担当者がオーディションの際に重視しているポイントを大調査。応募の履歴書のどの部分を重点的に観ているのか、書類・面接審査で重視したポイント、オーディションの際に気をつけたほうがいいこと、そして『冬の特別オーディション2025』に応募するにあたってのアドバイスまでを取材。オーディション合格対策に役立つ情報を特集している。
　さらにデビューのマスコットガール「デビューちゃん」と、デビューの編集を手掛ける「ミズノさん」がその回答を読み解く。

【PART1】では応募書類で最も重視する点について聞いた。

――登場人物――
★デビューちゃん
デビューのマスコットガールを務める高校1年生。自分でプロダクションの特別オーディションに応募して所属。現在はティーン誌のモデルとして活動するほか、様々なオーディションにも挑戦。活動の幅を広めていくためにデビューユーザーと同じく「オーディション突破のコツ」を勉強中。

★ミズノさん
オーディション業界歴34年。オーディションを見極めて紹介するほか、時にオーディションを企画し、審査員を務め、数多くのスターの誕生を見守ってきた。どんなに細かなことでも気になることや分らないことはミズノさんに聞けば解決。

■【PART１】書類審査はココを見ている!!

オーディション＆新人採用担当者に、書類審査で重視している項目をアンケート取材。各プロダクションの担当者に履歴書で重視しているTOP3を選んでもらった。オーディションの履歴書で担当者が何を重視し、どこを見て審査しているのかが、圧倒的な1位となったのは……？

【書類審査で重視する項目】
写真：100％
身体バランス：42％
年齢：35％
志望動機：32％
自己PR：23％
趣味・特技：19％
動画や音声資料：13％
居住地：13％
志望ジャンル：10％
芸歴：10％
SNSアカウント：3％

※31社のプロダクションからの回答（複数回答）

【デビューちゃん】「やっぱり、どの事務所も応募写真をもっとも重要視しているんですね！ 年齢や自己PR、趣味・特技、身体バランスなども審査にはとても重要な項目なんだと、改めて知ることができました！」

【ミズノさん】「一番重視されるのが写真ということは、まずはオーディション応募用にきちんと撮影した写真を用意することが第一！
年齢に関しては、育成期間や営業案件などを考慮した上で、事務所によって求めている人材が異なるから重視されるポイントだよね。
また、自己PRはありきたりなものではなく、唯一無二の自分の個性や魅力が相手に伝わるよう、工夫することも大事だね！」

■各芸能プロダクションの回答■

浅井企画
１つでも目立つポイントやキャラクターがあるかどうか。

●アデッソ
【写真】雰囲気がわかる
【体型などバランス】モデル案件が多い為
【動画や音声資料】雰囲気がわかる

●アフロディーテ
写真とジャンルは、目指す本人のイメージを聞きつつも、こちらが仕掛けるイメージに柔軟に応じてくれるかなという予想のため。居住地は費用対効果のためです。

●イトーカンパニーグループ
写真は全身のバランスや、透明感・清潔感があるかなどを重視してみております。

●インセント
【写真】顔、身体のバランスを見ています。色々な写真でその人の個性などが見えてくる場合もあります。
【特技・趣味】今後の活動にプラスになる可能性もあるので気になります。

●エーアンドエイチプロモーション
所属後の活動開始において写真が一番大事な為

●オフィスニグンニイバ
【写真】第一印象
【自己PR】オリジナリティ
【年齢】将来性

●クィーンズアベニュー
写真はメイクや服装等、表に立つべき人間として適しているか。
自己PRについては、自己分析をし自分の強みをアピールできているか。
志望動機については、不特定多数に送るような汎用的な志望動機ではなく、明確な夢や何故弊社を選んだのかが明記されているか。

●クリオネ
写真に関しては、最低限無加工であることが原則
年齢は、育成期間をどの程度設けられるかを判断します。
居住地は、東京に近い人の方が気兼ねなく面接に呼びやすかったりするので、地方からの応募の場合は、いつ頃上京の予定かわかると良いです。

●ジーアールプロモーション
写真は言わずもがなで、やはり第一印象は大事なので、魅力的だなと思える、写真の撮り方をされている方に目がいきます。
志望ジャンルは、方向性を指すと思うので、弊社がその方向性で一緒に歩めるかどうかを判断する基準になります。 特技・趣味は、その方の強みになるので、個性的なものはプラスになります。

●シー・フォルダ
写真は、清潔感がありお顔立ちや表情の豊かさ、全体のバランスを見ています。
自己PRと志望動機は、ご自身の得意なことや、事務所に入りそれを活かして具体的に何をしてみたいかに注目しています。

●松竹エンタテインメント
写真は第一印象として、まず目に入るものになります。表情はもちろん、撮影場所や明るさ・画角などによって、”どのように見られたいのか”、”どのような俳優になりたいのか”が伝わってきますので注目しています。
自己PRや志望動機は文章の量ではなく、どのようなお人柄かを想像しながら拝見しています。文章からでも思いや熱量は伝わってきますので、読んでいて惹かれるものがあると会ってみたいなと思います。

●SUI
・写真（ルックス・バランス・歯並びなど）
・志望動機（事務所のHPなどチェックしたうえでの志望動機なのかや、なぜ芸能界を目指したのかなど）
・趣味・特技（スポーツ経歴含め、現在も続けているか、日々の積み重ね具合も含む）

●チャーム
写真では第一印象、年齢では事務所に合っているか、居住地はレッスンや仕事で無理なく通える距離であるかを確認します。

●トライアングル
・写真⇒ナチュラルな表情
・自己PR⇒本人の熱量
・体型などの身体バランス⇒顔や身体のバランス

●TRAPEZISTE（トラペジスト）
写真は最初のインパクト、SNSアカウントはSNSのフォロワー数を見ています。

●ハルエンターテイメント
志望動機を一番よくみております

●ルース
その子の個性、雰囲気、志望動機。

●レイ・グローエンタテインメント
写真はその人の容姿や人柄、志望動機は事務所所属への想い、志望ジャンルは事務所の方向性が合っているか見ております。

【デビューちゃん】「私も各社がどんなところを重視しているのか、審査ポイントをしっかり読み込んで、まずは履歴書を見て「会ってみたい」と思ってもらえる写真を準備したり、自己PRを考えよう！」

【ミズノさん】「書類審査になかなか合格しない…と悩んでいるなら、応募写真を見返そう！
スマホの写真フォルダ内にある“応募用に使えそうな写真”ではなく、【正面から撮影した全身・アップ写真】をオーディション応募用にきちんと撮影すること。自撮りではなく、第三者に撮ってもらうことも重要！
笑顔や真顔など、表情のバリエーションを増やしたり、シンプルな背景や外など、いろんなシチュエーションで撮影したり、自分の魅力が伝わるとっておきの写真で応募して！

【PART2】では「好印象な応募写真／印象が悪い応募写真」について聞く