童話に憧れる少女に襲い掛かるのは”白雪姫の王子様”…1冊の本から始まる壮大なファンタジー漫画に感動の声「まーた神作を見つけてもうた」【作者インタビュー】

2025.01.16 18:30

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回紹介するのは、MAGKAN(マグカン)で連載中の伊佐波すやおさんの漫画「赤ずきんくんの執着」。

作者である伊佐波さんが12月13日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、9,500件を超える「いいね」が寄せられた。本記事では伊佐波さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。

王子様に夢を抱く少女が手に取った絵本の秘密とは…

主人公の杏は、いつか自分のもとに白馬の王子様が現れると信じている中学生。ある日杏は、予約していた本を受け取るため学校の図書室を訪れた。あいにく先生は不在だったが、ふとカウンター後ろのドアが目にとまる。いつもは閉まっているドアが開いていたため、先生を探すためにドアの奥へと足を進めた。中にはたくさんの本が並んでおり、ふと目にとまった1冊の古い本を手に取る。本を開いた瞬間、グリム童話の登場人物たちが飛び出した気がして慌てて目をこする杏。気付くとどこかの森の中に立っていた。呆然とする杏の背後から、赤い頭巾をかぶったミステリアスな青年に声をかけられる。「とんでもないことをしてしまったね」「黒い森は繋がった」と意味深な言葉をかけられた杏に起こる出来事とは…

本作を投稿したX(旧Twitter)には「まーた神作を見つけてもうた」「たまんねぇな」「うわ〜〜めっちゃ好きです」「絵柄が素敵すぎ」「めっちゃすきすぎる」「絵も話もどタイプ過ぎる超すき」などの声が寄せられている。

「かっこよさ&かわいさを増し増しに」作者・伊佐波すやおさんに漫画へのこだわりをインタビュー

――「赤ずきんくんの執着」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

「少年萌え系の少女漫画」を描いてほしいと、お願いされたことがきっかけです。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

こだわった点は作画です。もともと、どちらかというとシンプルな絵柄だったので、若者に人気のある作品やイラストレーターさんの絵を研究して描いてます。見てほしいポイントは赤ずきんくんの顔です。1番頑張って描いてます。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

1話44ページ「オレがお嬢さんを迎えにいってあげる」のシーンです。画面がメルヘンチックに仕上がって、少女漫画らしくなったかなと思います。

――本作には個性豊かなキャラクターが多く登場しますが、キャラクター創作の際にこだわっていることがあればお教えください。

既存のグリム童話のキャラクターたちとは差別化できるようにしたいと思っています。あとは、かっこよさ&かわいさを増し増しにすることです。

――今後の展望や目標をお教えください。

現時点で自分が考えているキャラクターたちを全員出せるまで続けることができたら嬉しいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

『赤ずきんくんの執着』をお読みくださり、ありがとうございます。この作品を描いたことで、絵が好きだと言っていただけることが増え、自分の絵に力があったことを初めて知ることができました。初挑戦のジャンルなのでとても難しいですが、上手くいかないことは楽しいなぁと思いながら描いています。面白いと思っていただけたら、是非SNSで感想を言ったり、お友達に勧めていただけると嬉しいです。