日向坂46・丹生明里、最高の“にぱー”ポーズでアイドル人生を締めくくる「私もみんなのことが大好きです!」
「日向坂46 丹生明里 卒業セレモニー」が11月30日、12月1日に神奈川・ぴあアリーナMMで開催。両日とも大勢のおひさま(ファン)が会場に駆けつけ、丹生の晴れ舞台を見届けた。
初日“GAME DAY”ではゲームで熱戦を繰り広げる
2017年8月、二期生としてけやき坂46に加入して以降、“丹生ちゃん”の愛称で愛されてきた丹生の卒業セレモニーは、初日を“GAME DAY”、2日目を“LIVE DAY”と題して実施。
「NIBUCHAN-PIONSHIPS」とサブタイトルが付けられた初日“GAME DAY”は文字どおり、丹生が気心の知れた日向坂46メンバーや、この日のためのスペシャルゲストたちと「スプラトゥーン3」「STREET FIGHTER 6」「マリオカート8デラックス」など、お気に入りのゲームを通して、おひさまとその楽しさを分かち合うというイベント。
「STREET FIGHTER 6」では、日向坂46チームと、酒井健太(アルコ&ピース)やきつね、かが屋で構成されたお笑い芸人チームが激突。最後の大将戦で丹生と酒井が壮絶なバトルを繰り広げ、日向坂46チームが見事勝利する。
また、「VALORANT」では丹生チームと山口陽世チームが、世界大会出場経験を持つプロゲーマーやプロゲーミングチームでも活躍するミュージシャンや声優たちを携えガチ対決。丹生チームが息の合ったチームプレーで勝利を手に。
イベント中には日本テレビ系「ベストアーティスト2024」の生中継もあり、「ドレミソラシド」「One choice」の2曲で、丹生が最後のテレビパフォーマンスを見せる。
約5時間の長丁場に及んだイベント終盤では、「丹生ちゃんのために、こうしてたくさんの方が集まってくださった事実が本当に奇跡。すごく幸せなイベントだったなと思います」と語る富田鈴花。
それまで笑顔だった丹生は、涙を浮かべながら「メンバーのみんなとゲストの皆さんと、このイベントを作り上げてくださった皆さんと、来てくださった皆さんのおかげで、こうして大成功することができました!」と感謝を伝えた。
思い入れの強いユニット曲などを披露
2日目の“LIVE DAY”は“アイドル・丹生明里”をテーマに、丹生が最後に絶対にやりたい曲を詰め込んだセットリストに。丹生&河田陽菜の“おみそしるコンビ”による影アナに続いて、丹生が1人でステージに登場すると、他のメンバーも合流し「恋は逃げ足が早い」から元気良くライブはスタート。
会場がオレンジのペンライトで染まる中、丹生を中心に笑顔で歌うメンバーたち。続く「ドレミソラシド」では1番で丹生が、2番以降は小坂菜緒がセンターを務める、この日のみの演出でおひさまを喜ばせる。
2曲を歌い終え、丹生は「今日も素敵なオレンジ色の景色を見せてくれたことに感謝します。昨日とはまた違った、アイドルのキラキラをお見せしたいと思います」と伝え、「今日の目標は、やり残したことなく、ライブをやりきることです!」と意気込みを口に。
その後、自身のセンター曲「One choice」MV撮影の思い出の地・横浜での幕間映像を挟みながら、丹生が全ての楽曲に参加してライブは進行。
けやき坂46時代に初めてもらったユニット曲「キレイになりたい」を小坂と2人、当時の赤い衣装で披露し、オリジナルメンバーの金村美玖に四期生・山下葉留花を加えた3人で歌う「あくびLetter」、東村芽依を筆頭に河田、金村の4人で情熱的なパフォーマンスを繰り広げる「Cage」といった、思い入れの強いユニット曲を連発する。
その後のMCで後輩たちが丹生との思い出に花を咲かせると、続いては二期生曲ブロックに突入。おそろいのシュシュを腕に付けた7人は、けやき坂46時代の「最前列へ」で絆の強さをアピールしていく。
「君は逆立ちできるか?」では曲のエンディングで、富田から「世界一かわいい“ニャー”」をリクエストされる場面も。また、「世界にはThank you!が溢れている」で会場のボルテージも急加速し、エンディングでは歌詞を「Thank you 丹生ちゃん」に変えて歌うサプライズで丹生を驚かせた。
初センターの思い出を語る丹生明里
一期生&二期生による思い出トークを経て、VTRでは休養中の思いが吐露される。「モチベーションは応援してくれるファンの皆さんへの恩返し」とおひさまにメッセージを送ると、「声の足跡」にてライブは後半戦に。
ここではダブルセンターの丹生と佐々木美玲がトロッコに乗って、観客の近くまであいさつに回る演出も。さらに、「ガラス窓が汚れてる」「キツネ」と力強い楽曲が連発されると、丹生の「そんなんじゃ聞こえないぞ、腹から声出せ!」のあおりを受け、会場の熱気は一気に高まっていく。
VTRでは、横浜スタジアムを訪れた丹生が「4回目のひな誕祭」で自身の初センターと「One choice」を初披露したときの思い出が語られる。
それまで自分に自信がなくて、一度もセンターになりたいと思ったことがなかった丹生だが、「ファンの皆さんがセンターに立ったら喜んでくれるかな、自分がセンターに立つことで何か変えられるかな」と思い、「One choice」でのセンター期間と向き合ったと語られると、ステージにはライブ初披時に着用していたカラフルな衣装を着たメンバーが登場。
中心に立つ丹生は、「4回目のひな誕祭」で会場がどんどんオレンジ色に染まっていったことを振り返りつつ、「初めて頂いたシングル表題のセンター曲、今日私が自信を持ってここに立てているのは、おひさまの皆さんのおかげです。感謝の気持ちを込めて、最後の曲をパフォーマンスしたいと思います」と伝えた丹生は、「One choice」で最高の笑顔をおひさまに届けてライブ本編を終えた。
丹生明里が手紙を通じて感謝を伝える
会場が「丹生ちゃん」コールで包まれる中、スクリーンにはオーディションから現在までを振り返る思い出の映像の数々を紹介し、メンバーが丹生の魅力を明かす映像が映される。続いて、オレンジを基調としたドレスを着用した丹生が姿を現し、卒業に対する思いやこれまで関わった人たちへの感謝の気持ちを、手紙を通じて伝えていく。
「人を幸せにしたいという夢を持って芸能界に飛び込みました」という丹生だったが、いつからか体を思うように動かせなくなり、「今まで参加していた曲に参加できなくなったときは、本当に苦しかったです。自分に対する悔しさや悲しさ、グループで活動しているのに、そこにいない自分は一体何者なんだろうか。ライブに出ることができないアイドルはどうなのかと、自分の中で終わりを意識し始めました」と卒業を意識し始めた経緯を語る。
そんな中で、自分のポジションに入ってくれたメンバーへの感謝と申し訳なさ、ファンに心配を掛けてしまったことに対して、「このままじゃどうしても自分を許せなくて、そんな悔しさを持って卒業することはできませんでした。絶対にどんな形でもライブに全部参加したい、応援してくださる皆さんに、いろんな形で笑顔を届けたい」と考えるようになり、「自分の中で期限を決め、この形なら自分がやり切れると思い、復帰してからはファンの皆さんに恩返しをする、最後の夢をかなえる、この気持ちだけでこの1年間過ごしてきました」と正直な思いを明かす。
そして、ここまで支えてくれたスタッフや家族、メンバーやおひさまに心からの感謝を告げ、「アイドルになることができて、日向坂になることができて、一生の誇りです。どうぞ、これからも日向坂46をよろしくお願いします。改めまして約7年間、本当にありがとうございました」とスピーチを締めくくった。
アイドル・丹生明里のラストは“にぱー”ポーズ
その後、二期生がステージに合流すると、涙を流しながら思い出を語り合っていく。ここでは、松田好花のリクエストで丹生が二期生に向けて「本当に同期でいてくれてありがとう。大好き!」と伝えたり、金村が持参したカメラで二期生を撮影するなど、同じメンバーである残り少ない時間を惜しむ。
そして、上村ひなのが加わった布陣で「君のため何ができるだろう」を、おひさまとメンバーへの感謝の気持ちを込めて歌唱。続いて、自身も卒業を控えた東村と一緒に「妄想コスモス」をライブ初披露し、会場を温かな空気で包み込んでいく。
最後にメンバーが勢ぞろいすると、佐々木美玲や高橋未来虹、平尾帆夏が丹生との思い出を口にする。美玲が「腰のこともあって活動中つらいこともあっただろうけど、誰にもそんな姿を見せたことなくて。いろいろ背負わせてしまっていたのかもしれないけど、日向坂にとって大きな存在。残してくれたものがたくさんあると思います」と話す。
高橋は「実はこっそり隅っこで涙している姿を見ていて。いろんな葛藤をファンの皆さんの前で出さないようにしていたのを知ってます」と労いの言葉を送る一方で、平尾は「1人で外番組に出るとき、どうリアクションすればいいだろうと周りのスタッフさんに相談したら、必ず丹生さんの名前が出てきて。それくらい大きな存在だったんだなと思います」と偉大さについて語る場面も。
佐々木久美が「最後は笑顔で見送りたいと思います。日向坂46の丹生ちゃんの姿、最後までしかと見届けてくださいね」と口にすると、丹生の「私も寂しいけど…アイドルとしての思いを込めて歌わせてもらいます」という言葉に続いて「JOYFUL LOVE」がスタート。
客席が虹色のペンライトで包み込まれる中、丹生はトロッコに乗って会場を一周しながら、おひさまに別れのあいさつをして回る。
再びセンターステージにたどり着くと、「今日という日をおひさまの皆さんと、メンバーのみんなと迎えることができて、本当に幸せです。諦めかけたこともあったけど、この景色を見るために頑張ってきました。最後にこうして、最高のご褒美を頂けて本当にうれしく思います。今日という日を一生忘れることはありません。本当にありがとうございました」とあらためて感謝の言葉を口に。
続いてステージ側に振り返ると、そこには丹生にプレゼントするオレンジの花を手にしたメンバーの姿が。山下や山口陽世、佐々木久美が各期を代表して思いを伝え、メンバー1人1人が丹生に花を渡していく。
同期メンバーが1人ずつ感謝の気持ちを送りながら抱擁を交わす中、金村は「丹生ちゃんがいなかったら、今の私はいなかったです。間違いなく最高のアイドル。丹生ちゃんがいつでも私の味方でいてくれたように、私も丹生ちゃんの味方です」と手紙と手製のフォトブックをプレゼント。
最後に佐々木久美の合図で、メンバーとおひさまが一緒に「丹生ちゃん、大好き!」と叫び、丹生も「私もみんなのことが大好きです!」と返して卒業セレモニーはエンディングを迎える。
日向坂46として最後のあいさつを終えると、客席からは「丹生ちゃん、ありがとう!」のメッセージカードが掲げられるサプライズも。満面の笑みを浮かべながら両頬に人差し指を当てる“にぱー”ポーズを見せ、ステージを去っていった丹生。約7年におよぶ丹生のアイドル人生は幕を下ろした。
全国ツアーの千秋楽となる東京ドーム公演を控える日向坂46
ハッピーオーラをモットーに掲げる日向坂46にとって、丹生はグループの象徴のような存在だった。そんな重要なメンバーが卒業した後も、歩みを止めることなく、丹生の思いも背負って前進を続ける日向坂46。
現在、行われている全国ツアー「Happy Magical Tour 2024」。12月25日(水)、26日(木)にはその千秋楽として行われる東京ドーム公演、そして年明け1月29日(水)には13thシングル「卒業写真だけが知ってる」のリリースも控えている。
日向坂46 丹生明里 卒業セレモニー“LIVE DAY”
◇12月1日(日) ◇神奈川・ぴあアリーナMM
<セットリスト>
M00.Overture
M01.恋は逃げ足が早い
M02.ドレミソラシド
M03.キレイになりたい
M04.あくびLetter
M05.Cage
M06.最前列へ
M07.君は逆立ちできるか?
M08.世界にはThank you!が溢れている
M09.声の足跡
M10.ガラス窓が汚れてる
M11.キツネ
M12.One choice
EN1.君のため何ができるだろう
EN2.妄想コスモス
EN3.JOYFUL LOVE
※高橋未来虹の高は正しくは「はしごだか」
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