『ドラえもんのどら焼き屋さん』に登場するヤバすぎる藤子キャラ10選 下手すると地球が滅亡する可能性も…
侵略的な宇宙人や倫理的にアウトなあのキャラまで、のび太のどら焼き屋さんを訪れる藤子キャラがカオスすぎます。
Sirabee読者の皆さんおはようございます、VTuberの幽霊坂ゆらぎです。今日は『ドラえもんのどら焼き屋さん物語』レビュー第二弾をやっていきます。
前回のレビューで本作がいかに神ゲーかというのは大体説明できたと思うのですが、このゲームがどれだけぶっ飛んでいるかについてはまだまだ説明が足りていません。
そんなわけで今回は、本作に登場する一部のキャラクターのヤバさや、開発スタッフの行き過ぎた「藤子先生愛」なんかを紹介していこうと思います。
平和なラインナップの中に...
本作ではのび太たちが経営するどら焼き屋さんに、藤子・F・不二雄先生の生み出した様々な作品のキャラ、通称「Fキャラ」が多数登場します。
その多くは他作品の主人公とその仲間、あるいはユーモラスなサブキャラクターで構成されているのですが、中には存在レベルで超危険な宇宙人なんかも含まれているんですよね。
今回はそんなFキャラの中から、独断と偏見で選んだヤバい10キャラを紹介していこうと思います。
第10位「のび太たちの先生」
まずは軽いジャブから、地球レベルでヤバいというよりは倫理的にヤバいだろうという意味で、のび太たちの学校の先生がランクインです。
本来であれば学業そっちのけで毎日朝から夜までどら焼き屋さんで働くのび太たちを諫めなければならない立場の先生ですが、和菓子の魅力に負けてお店の常連さんになってしまいます。
ちなみにお客さんはのび太たちから袖の下...もといプレゼントを受け取ると一回の来店で購入するお菓子の数が増えたりします。多いと一日に10個以上買っていってくれますが、先生の血糖値が心配になります。
第9位「のび太の両親」
先生と同様に、和菓子職人の道にどっぷり漬かったのび太たちを止めず、かといって応援もしてくれません。
本作におけるほとんどのFキャラは特定の好物となるお菓子を開発するか、こちらからお金を払って「おもてなし」をすることでようやくお店に通うようになってくれます。
何もなくともお店に顔くらいは出してほしいものですが、お客さんになってもらうために実の親をおもてなしする光景はなんとも言えないシュールさを感じます。
第8位「クマ(ドラえもん のび太と夢幻三剣士)」
本作にはチッポやペコなど動物タイプのお客さんが多数登場しますが、このクマに個体名はなく、本物の野生のクマの親子です。
劇中でも賢いクマだったのでお菓子目当てに来店してもおかしくないのかもしれませんが、飲食店にリアルクマがいる光景を想像すると恐ろしいものがあります。
お客さんが保健所に通報しないか心配ですが、店内にはもっとヤバいFキャラがひしめいているので、あまり問題視されていないのかもしれません。
第7位「ミノア(ミノタウロスの皿)」
短編集からのキャラなので、知らない人も多いかも。とはいえかなり衝撃的な内容なので、タイトルやお話自体は聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
彼女はイノックス星に住むウスと呼ばれる人間そっくりの種族の美しい少女なのですが、その星で食肉として育てられたため、自分が美味しく食べられることを何よりの名誉と考えています。
ミノアにプレゼントとしてステーキを渡すと喜ばれるほか、お店への要望として「牛丼屋を建てたい」と言ってきます。自分を食べさせる気マンマンでは...?
第6位「エステル(カンビュセスの籤)」
こちらも短編集からのキャラです。藤子先生は大人向けの読み切り作品ではかなりエッジの効いたダークな作品を数多く手がけていますが、この作品もなかなかです。
終末戦争後の地球でわずかに生き延びたエステルたち人類は、遺伝情報を残すために長い冬眠を繰り返し、限られた「ミートキューブ」を唯一の食料として生存しています。
このミートキューブの出自が非常にアレなのですが、なんと本作ではエステルの好きな贈り物がミートキューブなんです。代わりにもっといい和菓子をあげるから...。
これはカイロソフトさん、完全にやってますよね?
第5位「パーマンファミリー(パーマン)」
パーマンこと須羽ミツ夫たちがお客であることは別にいいのですが、問題は彼らの正体が最初からこちらにバレてしまっているところ。
知り合った時点で変身のためのパーマンバッジも無くしてしまっており、見つけてプレゼントすると目の前でパーマンに変身してくれます。
原作ではミツ夫たちは正体を隠しており、秘密がバレるとバードマンに脳を破壊されて「パー」になってしまうという設定があったと思うのですが、こんなに管理がルーズで大丈夫なのでしょうか。
そのバードマンに関してもお店の通うようになる条件が「腕比べしてバードマンに勝つ」なので、彼の血の気の多さも含めて心配になります。
第4位「T.Pぼん」
のび太たちのどら焼き屋さんには、他作品の世界の科学技術に影響を与えたり、自分たちの過去や未来を変えてしまうタイムパラドックスの原因になりそうなお客さんが多数来店します。
本来であればタイムパトロールはそういった事態を防ぐために活動しているはずなのですが、ぼんやリームたちは甘いお菓子と接待ですっかり骨抜きにされてしまっています。
とはいえ元々ドラえもんの世界のタイムパトロールものび太たちの行動に不自然なまでに寛容だったりするので、本作での出来事もまた、ドラえもん時空においてはそこまで異常事態ではないのかもしれません。
第3位「議員たち(征地球論)」
このあたりのFキャラから、地球レベルの危険性が強まってきます。『征地球論』における異星人の議員たちは、地球を侵略するべきかどうかで長い間議論を続けているようです。
かなり気が抜けない相手ではありますが、幸いにもこの宇宙人たちは時間感覚が非常にゆっくりです。数千年単位で熟考するため、少なくとものび太達の代で結論が出ることはないでしょう。
原作では矛盾した人間の行いに困惑し、もう少し様子を見ようとなるのですが、本作においては地球の調査ついでにお菓子を買っていってくれるため、友好的な関係が結べているのかもしれません。
第2位「エモドラン(ドラえもん のび太の創世日記)」
エモドランは簡単に言うと「別世界のドラえもん」ですが、作中に登場する「創世セット」という宇宙レベルでヤバい道具が問題です。
これは別の太陽系を1から作り出せるというとんでもない代物で、そこで生まれた生物の進化や退化も思いのままに操れます。
そこでのび太はうっかり昆虫を進化させて昆虫人類を生み出してしまい、それが自分たちによく似た「ビタノ」や「エモドラン」が生まれるきっかけになります。
つまり、エモドランがいるということは、昆虫人類たちが進化した平行宇宙が存在するということ。そして彼らの一部は人間に対して敵対的で、地上への侵攻を企んでいます...。
第1位「うさぎ(ヒョンヒョロ)」
短編集に登場するキャラで、単身で世界を滅ぼしかけたヤバいやつです。うさぎに似た外見の異星人ですが銃や兵器の類は一切効かず、能力の底が知れない不気味さがあります。
原作では宇宙で最高最大の価値があるという「ヒョンヒョロ」を欲しがり、その要求が通らないと怒りで豹変し、子供をのぞく人類を消し去ってしまうというとてつもなく理不尽な存在です。
一応本作ではヒョンヒョロをアイテムとしてプレゼントできるため、のび太たちが消される心配はなさそうですが、他作品と世界をつなぐ際はもう少し厳格に安全性のチェックをした方がいい気がしますよね。
(文/Sirabee 編集部・幽霊坂ゆらぎ)
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