モデルから俳優事務所に飛び込みワークショップで実力を磨いた矢野あゆみ、続々ドラマレギュラーを獲得中「映画の大きなスクリーンにメインで出たい」
オーディションメディア40年超のパイオニア「デビュー/Deview」が贈る、毎年恒例・業界最大規模のBIGチャンス『夏の特別オーディション2024』。デビューが厳選した147社の芸能プロダクションが一斉に新人募集を行う特集企画に合わせて、参加事務所がプッシュする所属者に、オーディション体験や、所属事務所について、今後の夢や目標についてインタビューを行った。チーズfilm所属の矢野あゆみは、オーディションで入った同社のワークショップで実力をつけ、『不倫ピエロと禁断の果実。』『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』等、続々ドラマレギュラー出演を勝ち取りつつある期待の俳優。「映画の大きなスクリーンに出たい」と目標を掲げる注目株に話を聞いた。
【チーズfilm所属/矢野あゆみ(やの・あゆみ)インタビュー】
――芸能のお仕事を始めたきっかけはスカウトだったそうで。
「好きで読んでいた雑誌のモデルさんがキラキラしていて憧れていたんですが、自分からオーディションに応募することは出来なくて。中学1年生の頃に、家族と一緒に原宿に行った時にたまたま声をかけていただいて、雑誌のモデルさんになれるかもしれないと思って、以前所属していた事務所に入ったのがきっかけです。そこではファッションのモデルよりは、CMや広告の仕事が多かったですね。勉学と両立していたので、あまり多くのオーディションを受けることはできなかったんですが、大学を卒業する手前までそこに所属していました」
――モデルから俳優へと気持ちが傾いていったのは?
「私、モデルとしては身長がちょっと低いので、その中で飛び抜けて輝ける自信がないと思ってしまったのと、仕事の中で経験したお芝居がすごく楽しいと感じていたので、そちらにフォーカスを当てて専念していきたいと思いました。小さい頃から、漫画を読んでいても“自分だったらどんなふうにする?”って、役作りみたいなことをよくやってたんですよね」
――そして新たに事務所を探すことになるわけですね。
「大学3年になると、周りもみんな就職活動を始めるので、私も最初は美容関係に勤めたいと思って、オンライン説明会を受けたりしていたんです。でもふと“ここに就職したら芸能活動ができなくなる、そうしたら絶対後悔する”と思い始めて、その日からパッと就活を止めてしまったんです。誰にも相談しなかったので、家族もびっくりして、心配されちゃいました。でも、芸能の仕事を続けるのであれば、事務所も変えて心機一転と思い切りました」
――チーズfilmにはどのようにして出会ったんですか?
「以前お世話になったCMのキャスティング会社の方に相談をして、お薦めの事務所をいくつか挙げていただいたんですが、その中にチーズfilmがあったんです。20歳を超えていても応募できたのも大きいですし、お芝居をメインとした俳優の事務所で、私のやりたいことにリンクするなと思いました。募集しているのを知ったのが締め切り当日だったので、慌てて応募しました」
――オーディションでは、どんなところをアピールしようと思いましたか?
「オーディションってすごく緊張するんですけど、自然体を見せたいと思いました。緊張でガチガチに固まって何も喋れなくなっちゃうより、ちょっと間違えたり上手く伝えられなくてもいいから、自分自身が楽しんで会話できるような気持ちで挑もうと思いました」
――オーディションで印象に残っていることはありますか?
「面接の後に演技審査があって、そこで初めましての方とお芝居をしたんです。お芝居すること自体がすごく久しぶりだったので、1回目は本当にガチガチで、頭真っ白で体も動かない感じだったんですが、その後で、戸田さん(チーズfilm代表の映画監督・戸田彬弘)が“こうやってみたら?”って教えてくださって。ワークショップに来ているみたいで、やっぱりお芝居は楽しいって思いました。お稽古だったら失敗してもいいという気持ちで入れたので、楽しみながらその空間に居られました」
――ただし最初は所属合格ではなくて仮所属だったと聞いています。
「演技経験が足りないので、所属合格には至らなかったんですが、広告の仕事をオーディションで勝ち取れる可能性があるかもしれないということで仮所属になりました。でも半年間この会社のワークショップを受けられるのも魅力がありましたし、その間にもたくさんのオーディションを受けることができたのも嬉しかったです」
――ワークショップを受けているなかで、ご自身として成長できたと思うことは?
「“無理やり笑わなくていい。自然体でいいから”と言ってもらえたことが大きくて。これまでオーディションでもニコニコと作り笑いをしがちだったんですが、その言葉で、染み付いていた昔からの癖に気付くことができて、自然体でスッと肩を落として立てるようになれました。一緒にワークショップ受けていた中にもそういう子がいたんですが、その子もどんどん柔らかくなって、人って半年でこんなに変わるんだって思うくらいでした。一人ではなかなか気付けないことだったので、切磋琢磨できるいい環境だなと思いました」
――その後もオーディションで多くの演技のお仕事を獲得していきますが、なかでも印象に残っている現場はありますか?
「初めてメインキャストとして台本をもらった、BUMPドラマの『不倫ピエロと禁断の果実。』です。主人公の不倫相手の役だったんですけど、もちろん不倫をしたことがないので(笑)、どういう感情で不倫するんだろうと思って、ドラマや映画を観たんですがそれでも分からなくて、30代ぐらいの先輩に“周りに不倫している人とかいませんか?”って聞いてみたり…」
――それで不倫経験は聞けたんですか…?
「その方の友だちの話が聞けました。そういう人には家庭環境に理由があったり、奥さんよりも私のほうが優先されているっていう快感があったり…。自分は生きてて絶対に経験しないだろうという感情を、役として経験できるのは大きいことで、違う人の人生を歩めることにワクワクして、すごく楽しかったです」
――初めての大きな役ですが、かなり振り切った演技が必要だったんじゃないですか?
「スタッフさんにも“最初の現場としては結構ハードだね。でもこれから先なんでもできちゃうと思う”って言われました。初めてのキスシーンがあって、一回目は本当に緊張して震えていたんですけど、最終日には緊張もなしにスッといけるようになって。どんどん現場に対応できているなって感じました。現場での居方や女優としての生き方みたいなものをそこで身に付けられたと思います。殻が破れたという感じがして、その後に受けたドラマ『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』(テレビ東京)のオーディションでも、堂々としていられることが出来ました」
――そんななかで俳優としてのセールスポイントは見つかりましたか?
「“メイクで変わるね”ってメイクさんや監督にも言われるんですが、清楚系、すごくあざとい系、逆にクールビューティー系と、メイクによって振り幅があることに気づきました。メイクや髪型、髪色でも結構顔が変わるので、いろんな役にチャレンジできるんじゃないか、それが自分の武器になるなって気付きました」
――ちなみに先日はグラビア撮影にも挑戦したそうですね。
「初めての経験だったんですが、グラビアに出ることによって、いろんな人に知ってもらえますし、いろんな表情を撮っていただいたので、“この子にこんな役合いそうだな”って思ってもらえたら嬉しいです。“このシーンは彼氏に甘えて落とすつもりで”とか、“全力であざとくぶりっ子でやってください”とか、ちょっと恥ずかしかったんですけど、それもまた楽しくて。写真の中ではあるんですけど、なんか役作りと似てるな、全部がちょっとずつ繋がってるんだなって思いました」
――今後実現したい目標を教えてください。
「まずは映画の大きなスクリーンに、メインで出たいなというのがあります。そして『朝ドラ』に出たいという目標もあります。それまでに、オーディションに行くのが恥ずかしくないぐらいの自信と力を身につけたいです。ここの事務所ではオーディションに挑戦するチャンスはいただけるので」
――この記事を読んでいる人も知りたいと思うんですが、チーズfilmはどういう事務所ですか?
「アットホームで、こんなに温かい事務所があるんだって驚きました。他の事務所の友達に、事務所のみんなで年末旅行に行くって言うとびっくりされます。バーベキューで一緒にみんなでお肉焼いたりお酒飲んだりっていう空間が本当に楽しいです。ほかにも、ワークショップの後とかにみんなでご飯に行ったりします。そこで事務所の先輩とコミュニケーションをとってアドバイスをもらえたりして、作品を見て尊敬するだけでなく、その人のことを知った上で尊敬できるので、すごくいい空間だなと思います。ずっとここにいたいって思えるような、素敵な事務所に出会えたなと思います」
――今後、俳優として目指している方はいますか?
「石原さとみさんが昔から大好きなんですが、可愛くて綺麗というところから、お芝居の勉強をするにつれてどんどん尊敬に変わっていきました。メイクのこだわりなど役作りからすごく力を入れているのが伝わりますし、コメディで見せるあざとい系の演技ももちろん可愛くて好きなんですが、最近映画『ミッシング』を観に行って、ちょっと目をつぶりたくなるくらいの迫力あるお芝居に驚かされました。経歴がすごく長いのに、まだまだ新たな一面があるというのがすごい。自分もそんなふうにどんな役にでも当てはまるような女優さんになりたいです」
――最後にチーズfilmのオーディションを受けるかもしれないデビューユーザーに向けて、エールをいただけますか?
「周りの人に相談して決めるのも大事だとは思うんですが、結局、自分の人生は自分次第だと思うんです。私も親にも相談せずに全部自分で決めたので、もし間違えて上手くいかなくても後悔はしないし、人のせいとかにしない。それが大事かなと思います。誰のせいにもせず、自分で探して、自分で決めてチャレンジしてみるのが良いと思います」
【プロフィール】
矢野あゆみ(やの・あゆみ)●1999年10月1日生まれ、神奈川県出身。特技:ピアノ、水泳
■主な出演歴
ドラマ24『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』(テレビ東京)山岸ミカ役
第2話(7月19日深夜24時27分放送)よりレギュラー出演
ドラマ8『しょせん他人事ですから』(7月19日スタート/テレビ東京)3話に出演
BUMPドラマ『不倫ピエロと禁断の果実。』如月香織役
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