上川隆也、“BG”以来の木村拓哉との再共演に「面白みしかない」<Believe>
4月25日(木)からスタートする木村拓哉主演のドラマ「Believe―君にかける橋―」(毎週木曜夜9:00-9:54※初回は9:00-10:04、テレビ朝日系)。橋づくりに情熱を燃やす大手ゼネコンの土木設計部長・狩山陸(木村)が、《刑務所に収容される》という《思わぬ困難》に見舞われながらも、決して諦めることなく《希望と再生の道》を模索する本作。
WEBザテレビジョンでは、ついに解禁されたメインキャストの中から、狩山が収容される国立(くにたち)刑務所の処遇部門第3区・区長である林一夫を演じる上川隆也にインタビューを実施。受刑者から恐れられているという林のキャラクターや、2018年のドラマ「BG~身辺警護人~」以来の共演となる木村の印象などを聞いた。
木村拓哉との再共演は「演じる者としては面白みしかない」
――「Believe―君にかける橋―」への出演が発表されました。本作の魅力をどんなところに感じていらっしゃいますか。
脚本の井上由美子さんとは、これまでも何度かご一緒させていただいているのですが、そのたびに思うのが、題材は違えども、登場人物の描き方、デッサンの力強さというものがどの作品にも共通しているということです。
今回の「Believe―」も、一人一人のキャラクターが色濃く、埋もれることなく、物語に色を添えていくような構成になっていて、脚本を読んでいて飽きることがありません。
――今回演じる林一夫は刑務官で受刑者からも恐れられています。木村さんと共演した「BG―」の村田(五郎)課長とは、かなり違った印象のキャラクターですね。
(ストーリーの都合上)どこまで話して良いかが難しいのですが、でも、今回こういった役どころで木村さんと相対することができることは純粋に嬉しかったです。
前回、「BG―」で彼の上司、彼の理解者でもあった村田さんを演じた視点とはまた違う形で彼と向かい合えることは、演じる者としては面白みしかない。演じることのバリエーションをまた一つ、楽しめる場になるという確信がありました。
ですから、1シーン1シーン演じていて楽しいですし、今回は木村さんと「BG―」のときほど多くはご一緒できないかもしれないとはいえ、だからこそ一つ一つを錬磨しながら演じさせていただいています。
再会は“BG”の「思い出話から」
――違う立場から木村さんと相対して、見えるものにも違いがありましたか。
これは本当に個人的な感想としか言いようのないものですが、皆が同じ服装をして大勢で集まっていても、やはり木村さんは目立つんです。そこだけちょっと彩度や明度が違うというのか、僕には浮き立って見えるんです。そうした時に、「この人は、主役でいることが無理も何もない自然な状態なんだ」と感じます。
今回は木村さんがこれまで演じて来られた役の中でも、(刑務所に収容されるという)数少ない逆境を迎えると思うのですが、これまで演じたことのない役柄をとても魅力的に造形なさっていると思います。
――現場で再会されて、どういったことをお話されましたか。
2018年にご一緒して以来の再会ということで、あのときの撮影はどうだったという思い出話から、その後いかがですかというような、もう一度距離を測り直すようなところから始まりました。ただ、やはり木村さんは木村さんのまま変わらないという、その確認をさせていただけました(笑)。
林一夫には林一夫の矜持や正義が間違いなくある
――まだお話しできない部分も多いと思いますが、これから林と狩山の関係は、どんなところに注目して見ていけばいいでしょうか?
あえて申し上げるとするならば、狩山さんの思う正義とはまた別のところに、林には林の正義があるということです。水と油のような、相容れない存在としてご覧いただくことになると思いますが、林一夫には林一夫の人生があって、その中には矜持や正義が間違いなくあるんだと、僕は捉えながら演じさせていただいています。
やはり人が行動に移す時には、そこに思惑や動機が当然あるもので、それを今回も一番に考えましたし、撮影に入る前に時間をかけて監督と話し合いを重ねて臨みました。僕の今の言葉が、物語の中でどのように視聴者の皆さまに明かされていくのか、物語の主軸とはまた別のところで楽しんでいただけたらと思います(笑)。
――最後に少し難しい質問になりますが、“希望と再生の物語”というところから、上川さんにとって“再生したいもの”は何かありますか。
(少し考え込んで)自分の周りのことを眺め返してみても、あまり再生しなきゃいけないなと思うものが思い当たらなくて。それはいいことなのかも分からないですが……今、ぱっと思い当たるのは「今年の桜は短かった」というくらいですね(笑)。咲いたと思ったら急に雨と風に見舞われてしまって、あれがもう少し長く咲いてくれていたら皆さん楽しめたのに、ということくらいでしょうか。
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