馬場良馬×校條拳太朗×林光哲、楽しみと感謝と新たな試み 「舞台 華の天羽組 -天京戦争編-」
チャンネル登録者数180万人超えのYouTubeチャンネル「ヒューマンバグ大学 闇の漫画」初の舞台化作品「舞台 華の天羽組 -天京戦争編-」が、12月に上演される。2.5次元作品の新たな可能性を示すのではないかと注目を集める作品だ。
2.5ジゲン!!では、本作の主人公・小峠華太を演じる馬場良馬、敵対組織である京極組の若き天才・久我虎徹を演じる校條拳太朗、同組の二刀流の剣豪・六車謙信を演じる林光哲にインタビューを実施。
YouTube原作舞台という初挑戦への意気込みや役づくりなど、これから始まる稽古そして本番に向けての思いを聞いた。
――本作品に出演が決まっての率直なお気持ちをお聞かせください。
校條:個人的に任侠モノの舞台は初めてで、YouTube原作の作品の舞台化ということで、未知の部分が多く、どんな作品になるのか、すごく楽しみだなっていう気持ちでした。
林:どんな作品も出演が決まった時に、楽しみと不安があります。今作はキャストの方々もそうそうたる顔ぶれですし、原作はわりと激しめの内容が多かったので、どう舞台化するのかなと。そのワクワク感と、そのなかで自分がどうできるのかなっていう不安と、っていうのが率直に思ったことですね。
馬場:僕はヒューマンバグ大学の他シリーズの「拷問ソムリエ」とかは、もともと少し観ていました。
プロデューサーの熱意がすごくて、「これだけすごい作品なんだよ」という熱いプレゼンをされまして。それを聞いた時に、これだけの熱量を持っている作品に自分が携われる、しかもYouTubeコンテンツを舞台化するシリーズ初の試みに参加できることはすごくありがたいなと。熱をきちんと乗っけられるような舞台作品にしたいなと思いました。
――原作がYouTubeコンテンツということで、他の原作モノの作品との違いは感じていますか。
校條:実写の任侠モノが苦手っていう方も、この作品は多分観やすいだろうなと、僕自身が原作を観てそう感じたので。そこはYouTubeならではというか、このヒューマンバグ大学のすごいところなんだろうなって思います。
馬場:世界が広がるじゃないですけど、妄想が広がるというか…。YouTubeコンテンツはもちろん声が当たっていて絵もあるけれど、アニメとはまた違って、説明ゼリフがあったりそのなかに会話のやり取りがあったりして、観る側の想像に委ねる部分がすごく大きいなと思いました。
それってYouTubeコンテンツじゃないとできない作品だなと思いましたし、逆にそれを演劇にすることを考えると、その余白がある分、役者としてはすごくやりがいがあるなと感じていますね。余白を膨らませて命を吹き込む作業というのはすごくワクワクしますし、YouTubeで原作を観ている人たちにも、説得力を与えるお芝居をお届けできたら良いなというモチベーションにつながりました。
林:僕はアニメが好きなんですが、アニメって時間帯の縛りがあったり、最近だとサブスクに加入していないと自由な時間に観られないっていう制限があると感じていて。その点、YouTubeは間口が広くて、アニメやテレビはあんまり観ないよっていう人も観られるものなので…ってあまりまだ意見が自分のなかでまとまっていないんですけど…。
馬場:いや、でもわかるよ。
林:だからなんというか、そういう方々が舞台に足運んでくれたらなと思います。
――本作でご自身にとっての挑戦となりそうなことはなんでしょうか。
校條:挑戦ですよね、(溜めてから)常に。
馬場:ねえ、いいことを言おうとする前になんでこっち1回見るの?
校條:助けが来るかな? って確認してます。
一同:(笑)。
校條:いや、でも本当に挑戦は常にどんな作品でもあると思うんですけど。それこそYouTube原作の舞台が僕は初めてですし。
あとはバランスとして、ゴリゴリの任侠だけを描く舞台でもなく、原作の絵があって、個性的なキャラクターや現実離れした戦い方とか、そういう華がある作品でもあるので、その両立っていうのは舞台だからこそできるし、動いているからこそ初めて見せられる姿もあると思うので。そこはすごく、今までにないものとして挑戦になるのかなと思います。
林:個人的にアクションは今まであんまりやったことがなくて。ミュージカル『刀剣乱舞』で生まれて初めて殺陣をやったのですが、1発でバツっと斬る、みたいな役だったので手数は少なかったんです。
今回、特に(國島直希演じる)和中との戦闘シーンは長いから、きっと手はいっぱいあるだろうし、六車は二刀流なので、そこが挑戦ですね。あと、この大人数の登場人物と、そうそうたるメンバーの中で、消えないようにというか(笑)。六車をちゃんと際立たせて、舞台の中で負けないようにやらなきゃいけないなっていうのが、挑戦ですね。
馬場:挑戦したいこと…。そうですね、原作のシステム上、今回の「華の天羽組」だと、僕が演じる小峠が主人公で、小峠の語りによって物語が紡がれていくストーリーテラー的な立場でもあります。また、小峠が物語やキャラクターを説明し、京極組の面々も説明し…という感じで、ずっと長ゼリフがあって。
なので僕は、その長ゼリフのカンペをどうセットに忍ばせられるかというところを、今からずっと算段を立てております。(周りの笑いを無視しながらとうとうと言葉を続け)カンペをあたかも見ていないかのように、いかに芝居ができるか、挑戦ですね。大御所さんはカメラの向こうにカンペがあるなんて話も聞きますが、カンペがあろうがなかろうが、その人から発せられる言葉って、真実の生きている言葉なのですよ。やっぱりそういう役者に、私はなりたい。今回の台本を見た時にそう思いました。
林:なんか今の話でちょっと緊張が解けました(笑)。
――ずっと緊張されていたんですか。
林:はい、ずっと緊張しています。
馬場:今日僕ら2人とは初めましてだもんね。
林:そうなんです。今日が初めましてです。初めてお会いするんですけど、今日も色々見えないところで助けてくださっていて。
馬場:例えば、例えば?
林:さっきも僕が「まとまってないんです」って言ったら、すかさず「わかるよ」って言ってくれたりとか。
馬場:あとは、あとは?
校條:圧…(笑)。
林:あとは…手紙書きます。
馬場:それは重いな。
一同:(笑)。
――緊張も解けたというところで、役作りについても聞かせてください。先ほど、余白があるというお話もありましたが、ご自身の役に対してどう膨らませて役作りをしたいと考えていますか。
林:まだふわっとしてるのですが、六車はまさに「漢」と書いて男と読むような人物で、すごくまっすぐだし、どっしりしているっていうところが、自分とは真逆の人なんですね。“ザ・強い”という人物なので、まずは筋トレからやって稽古中も痩せないようにして、気持ちもそうですけど、体作りからやっていけたらなと今はそう思っています。
これから稽古して「インタビューで言ったことと全然違ったな」とか、作っていく中で気づいていくこともあると思うので、お2人の力も借りて作っていこうと思います。けっこう僕は「どうですか?」って周りに聞いて役を作っていくタイプなので、色々答えていただけたらなと。
馬場:1問100円で。
一同:(笑)。
校條:アクションのなかにもキャラクター性を出していくことになるとは思うのですが、共通しているのは、それぞれの正義の衝突によって生まれる“血の気”というか。やっぱり流れる血液の熱さみたいなものが大事だなって僕は思います。なので、レバーを食べたいですね。
馬場:(食い気味で)絶対言うと思った! 途中からニヤニヤしながらレバーに向かっていくんだもん。
校條:途中から自分で耐えられなくなっちゃった(笑)。でも真面目な話、役としての血の気を感じながら役作りをしていきたいと思います。
馬場:今回演じさせてもらう小峠の好きなところは、これだけ魅力的で強いキャラクターが出てくる中で、別にそこまで強いわけではないのですよね。戦闘力的には弱いので、窮地にも立つし、相手にも全然敵わないです。
でもそこで、小峠が1番大切にしている武器って、「死ぬ覚悟で相手に向かう必死さ」みたいなところで。精神力と根性論で自分よりも強い相手とも、少しだけ対等になれるみたいなところがすごく好きだなと思います。そこは役者の芝居力で説得力を持たせないといけないなと思うので、自分も別にアクションが特別得意というわけではないのですが、自分がやってきた芝居でちゃんと小峠の“芯の強さ”を出していきたいなと思います。…って被せないんかい!
校條:(笑)。
馬場:しゃべりながら一生懸命、“芯”のある食べ物を探していたのですが、いいのが出てこなかった…。
校條:ツッコミは今不在なので、セルフでお願いします(笑)。
――いろんな強みを持ったキャラが登場しますが、それにちなみご自身の「これだけは負けない!」という強みを挙げるとすると?
林:僕はとにかく人に怒られてきた人生なので、これだけは負けないと思います。『刀剣乱舞』の稽古の前日まで親戚の焼肉屋さんでバイトをしていたのですが、5年くらい務めていたのに本当に仕事ができなくて。牛タンを頼まれたのにシイタケを出すみたいな…。
その度に、親戚から2時間くらい説教されて、5年間で何回か泣いたかな…それでも辞めずにやってきたので、ある種の打たれ強さはあります。今作も個人的に色々と壁にぶち当たると思うのですが、そこからの這い上がり精神みたいなものは負けないかなって思います。
校條:難しいけど、なんだろうな。これが出てこないのはちょっと悔しいっすよね。
馬場:(いい笑顔で)感謝の心ですかね。
校條:やっぱずるいな。
一同:(笑)。
馬場:いや、俺も出てこないんだよね~。
校條:でも、こういう質問をもらったことで、客観的に自分を見ることができるって素晴らしいじゃないですか。
馬場:そうだね。よかったね、この取材と出会えて。感謝の気持ちって大事。1人じゃ作品は作れないですから。
校條:すごい感謝で押し通すじゃない。
一同:(笑)。
――難しい質問に真剣に向き合っていただきこちらこそ感謝です! では最後に、作品楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。
林:キャラクターが全員狂っていながらも、人間としての厚みがある人たちばかりで、それを表現できる役者の皆さんもそろっています。ぜひ、日常とはまた違う、この狂った世界に足を運んでいただけたらなと思います。
校條:この舞台で初めて任侠モノを観る人も楽しめて、もともとそういった作品が好きな人のハートも射抜くことができるような、そんな素敵な作品にしたいと思っております。楽しみにしていてください!
馬場:僕たちを応援してくださる方は女性の方が多いと思うので、任侠モノや極道モノに抵抗がある方も多いかもしれないのですが、今回のこのヒューマンバグ大学「華の天羽組」は、2人も言っているように、本当に登場人物全員が愛すべきキャラクターといいますか、ビジュアルや性格も個性的で、今まで2.5次元作品で「エンタメって素敵だな」と思ってくださった方にもすごく刺さると思います。
そんなキャラクターたちの正義がぶつかり合うお話なので、観に来ていただけたら多分好きになっていただけることが多いのではないかなと思いますし、そうなるために、僕たちは一生懸命稽古をして魅力的なキャラクターに命を吹き込んでいきたいなと思いますので、ぜひたくさんの方に観ていただけたら嬉しいです。
***
トーク上手の馬場のノリツッコミを中心に、リラックスした雰囲気で馬場のトークを楽しむ校條と、緊張気味の林のコントラストが印象的なインタビューとなった。柔らかな雰囲気での取材となっただけに、血で血を洗う天京戦争がどう仕上がっているのか、本番がよりいっそう待ち遠しい。
取材・文:双海しお/撮影:泉健也
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