「源氏物語」キャラ占い。12星座で見るあなたの恋愛傾向 【12星座・あるある!】
源氏物語を読んだことありますか?
主人公の光源氏がいろんな女性と恋をする物語で、平安時代に紫式部によって書かれた大長編恋愛小説です。
多くの登場人物がいるにもかかわらず、各キャラクターの個性がわかりやすい。読んでいくと「あれ? これって○○座っぽいん違う?」という楽しみ方ができるんです。今回は、登場人物達の長い人生の中の、ほんの一部「恋愛部分」だけを切り取って各星座の恋愛傾向を見ていきましょう。
◆[牡羊座]源典侍(げんのないしのすけ)
蝶のように軽やかな恋多き人!
才能ある高級女官。物語の中では高齢の部類ではありますが、花の盛りを過ぎてなお恋に生きる女性です。光源氏と頭中将という都の二大イケメンと関係を持ちます。といっても、彼らには他にも恋人がいるため、ひと時のお相手だったのですが。たとえ失恋したとしても次の恋に意識を向けることができる、源典侍の恋愛へのバイタリティは、追われるより追いかける牡羊座さんの恋愛傾向に近いかもしれません。
◆[牡牛座]明石の姫君(あかしのひめぎみ)
親の敷いたレールを自分のものにするリアリスト
光源氏と明石の君の娘。生母の身分の低さから紫の上に引き取られ光源氏と紫の上の娘として入内。春宮を産み、中宮まで上りつめます。一番安定した人生を送った人ともいえるでしょうか。結婚を見据えて恋愛相手を選ぶ、恋愛慎重派の牡牛座さんにとっては、肩書や職業は大切な要素のひとつ。好きという感情だけで恋愛を推し進めないというところが共通点になるでしょう。
◆ [双子座]夕顔(ゆうがお)
恋の手練手管は都随一!
光源氏が乳母のお見舞いに行ったとき、隣の家に住む女人から、扇にのせた夕顔の花をいただくのです。その扇にお誘いの和歌が書きつけてあり、光源氏はホイホイと乗ってしまうんですね。それが夕顔です。しかも、親友の頭中将の元カノだったりします。夕顔が光源氏と頭の中将を惹きつけたテクニックと同じく恋の駆け引きも得意な双子座さん。過度な束縛もせず、相手と程よい距離間で付き合うことができる恋愛上手が共通てんかも!?
◆[蟹座]花散里(はなちるさと)
信頼感抜群! いつのまにか相手の内に入り込む
桐壺帝(光源氏の父)の妃である麗景殿女御の妹で光源氏の若いころからの恋人。柔和で温和な性格もあって信頼も厚く、子供を引き取り世話をするなど、物語の終盤まで光源氏を支えるうちの一人。好きな人の笑顔が見たい、役に立ちたいと献身的に尽くしてしまうタイプです。激しい恋愛模様はないものの、時間をかけて知らぬ間になくてはならない人になっていくのが蟹座さんなのです。
◆[獅子座]朧月夜(おぼろづくよ)
恋の相手は自分で決める。自分に素直な恋愛人
朱雀帝の女御として入内する予定が、光源氏と関係を持ったため白紙に。尚侍として出仕し、朱雀帝の寵愛を受けるもなお、光源氏との関係が続いていたという、この時代にしては奔放なタイプ。肩書も重要な要素なので、高嶺の花が相手でも、自分を磨いてアプローチし虜にするだけの行動力があるのが獅子座さんです。恋の始まりはフットワークが軽いですが、この人と決めたら一途な面があるので、遊びでの付き合いにはなりにくいでしょう。
◆[乙女座]紫の上(むらさきのうえ)
マメな愛情表現と気遣いの人
紫の上は源氏の最愛の人。幼いころに光源氏に見初められ、誘拐に近い形で手元で育てられ、やがて妻になっていきます。幸せな日々を送ることができた最愛の人であるものの、光源氏と明石の君の間に生まれた娘(明石の姫君)を引き取って入内するまで愛情をもって育てました。どうすれば相手が喜ぶのかを考えて行動ができる乙女座さん。須磨に遁走した光源氏を遠くから支えた紫の上のように、献身的に尽くすことができます。言葉と態度で愛情を伝えることができるので、相手を不安にさせることはないでしょう。
◆[天秤座]光源氏(ひかるげんじ)
息をするように恋をする、理想を追い求めるロマンティスト
いわずと知れた源氏物語の主人公。あまたの女人を相手にしながらも、父帝の妻である藤壺の宮を一途に思い続ける。その想いが高じて、藤壺の宮にそっくりな紫の上を妻にしてしまうという、やっぱり恋に生きる人。華やかでスマートな対応で、恋のお相手が途切れないというところが天秤座さんに近いかもしれませんね。魅力たっぷりの天秤座さんはモテるのですが、真剣恋愛の相手はしっかりと見極めて決めるので安心です。
◆[蠍座]六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)
一途でプライド高めな天邪鬼
夕顔や葵の上の前に現れた生霊として描かれる御息所ですが、本来は気品と教養のある大人の女性。光源氏からの熱烈なアプローチを受けて恋に落ちます。自分の気持ちを出すのが怖い臆病で一途な女性なのですが、相手が光源氏だったためにそれが悪い方向に出てしまっただけなのでしょう。蠍座さんは相手を大切にする分、相手からも大切にしているという実感を求めるため、少し重たくなりがち。条件よりも心の繋がり重視の恋愛となるでしょう。相手選びが大切かも知れません
◆[射手座]頭中将(とうのちゅうじょう)
追っているときが恋の最盛期。束縛を嫌う自由人
光源氏の親友であり、義兄であり、ライバル。光源氏と同じく、女性関係が派手なタイプ。光源氏が通っていると聞けばその人が気になるなど、常に新しい刺激を求めているところもあります。頭中将は恋の駆け引きに長けていたようですが、射手座さんは駆け引きは苦手。好きになった人にはストレートにアプローチしていきます。しかし、相手にその気がないとわかるとあっさり引き下がるさっぱり加減は同じですね。束縛を嫌うので、お互いに自立した関係を保てる相手を選ぶと長続きするでしょう。
◆[山羊座]葵の上(あおいのうえ)
素直になれない不器用元祖ツンデレ
光源氏の正妻。左大臣家のお姫様で大切に育てられてきたため、プライドが高く、年下の光源氏に上手く甘えることができませんでした。いろんな女性と噂を流す光源氏に素直になれず、懐妊がわかるまでは、なかなか心を通わせることができないまま結婚生活を送ります。山羊座さんも、素直になれないところは同じ。自分が相手を好きだということが知られるのが恥ずかしいので、ついつい素っ気ない態度をとってしまうのです。接し方が不器用なだけなので、警戒心が解けて、この人なら大丈夫と確信してからは、愛情表現もできるようになっていきます。
◆[水瓶座]雲居の雁(くもいのかり)
権力より筒井筒君
祖母の家で光源氏の息子(夕霧)と一緒に育ち、幼馴染の仲。父の頭中将は彼女を春宮妃にしたいと考えていたため、夕霧との関係を知られたときに引き離されます。しかし、二人は文のやり取りをしながら愛を育み、6年もの時を経て夫婦になることができました。
春宮より夕霧を選んだ雲居の雁のように、面倒事を嫌う水瓶座さんの恋愛は、リスクがないことが前提。対等な力関係でいることを望むので、友達の延長線上に恋愛があることも。かといってドライすぎることもなく、適度な自由と距離感の恋愛を楽しむことができます。
◆[魚座]女三宮(おんなさんのみや)
ロマンティックに流される夢見るお姫様
朱雀院の娘で、光源氏の二人目の正妻。結婚してからも人形遊びをするようなおっとりとした幼い姫。光源氏とは夫婦らしい夫婦ではなかったのですが、ある日、柏木という男性からの強引なアプローチで関係をもってしまいます。強引なアプローチに流されてつい付き合うことになってしまう……というような傾向があるのは魚座さん。自分が好意を持つことも大切なのですが、自分に好意を持ってくれている人を無下にできない優しさがあるのです。自分を今の状態から変えてくれる王子様がいると信じて待ってしまうことがありますが、自分の気持ち主体で恋愛と向き合うようにしてみましょう。
占い師・香さんのつぶやき
いかがでしたか?
登場人物の一部分を切り取って星座に当てはめたので、源氏物語を全部読んだ人からは「この人はこの星座とちゃうやん~!」という感想も出てくるかもしれませんね。この恋愛をした人はどんな人生を送ったんやろか?と源氏物語に興味をもたれたなら、現代語訳の小説か漫画から入るのがおすすめです(だって原文難しすぎるやん?)。
香Kaori
占い師。占いユニット「トリプルK」のひとり。京都生まれ京都育ち。大阪で12年子育て。現在は関東に移り住み、高田馬場の個人事務所や、カルチャーセンターにて占い鑑定や講座を行いつつ、いまだ会社員もしている。著書に『ザ・ルノルマンカード』(説話社)、トリプルKとして『はじめてのコーヒーカード占い』(FCM)などがある。監修『アングロサクソンルーンカード』(FCM)など。
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