中井貴一、なにわ男子・藤原丈一郎のために舞台リベンジも「こんな有名になるとは思わなかった」<月とシネマ2023>
2023.11.06 20:40
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俳優の中井貴一となにわ男子の藤原丈一郎が6日、東京・PARCO劇場にて行われたPARCO劇場開場50周年シリーズ『月とシネマ2023』の初日前会見及び公開ゲネプロに出席。コロナ禍を経て2年越しに上演される本作への並々ならぬ思いを語った。
中井貴一、藤原丈一郎のために舞台リベンジも「こんな有名になるとは」
映画プロデューサー・並木憲次を演じる中井は、冒頭の挨拶で「並木憲次を演じさせていただきます、なにわ男子の中井貴一です」と自己紹介。笑いが起こる中、すかさず藤原も反応したが「『違います』とも言いづらいんですけど…(笑)」とコメント。2021年4月に上演を予定していた『月とシネマ』だが、当時の緊急事態宣言に伴い全公演中止に。今回は2年越しで念願の上演となり、中井は「芝居って、一番大切なのはお客さんなんだということがその時すごくわかりました。お客さんがいてくださることによって芝居は成熟し、進歩していく。いくら稽古をしてもお客さんがいない中でやると成熟しない」としみじみ痛感したことを語り、「今日初めて成熟させてくれるお客さんと相対することになって、今まで必死すぎたのでどういう風な反応になるか心配ですが、最後まで全員で怪我のないようにお客さんに夢を配れるように頑張っていきたい」と意気込み。
藤原は2年ぶりの稽古でも緊張感があったというが、「本読みの時に中井貴一さんにお会いして、『おお、久しぶり!』って言ってくれるのかなと思ったら『初めまして、中井貴一です』と言われた時は、ちょっと待ってくださいよ、と(笑)」とユーモアあふれる中井とのやりとりを告白。中井は「2年前、藤原くんはまだデビュー前で、『デビューと今とどう違うの?』なんて話をしていて。丈のためにも、もういっぺんやるか!ということになって。そしたらこんな有名になるとは思わなかった(笑)。こんな人気者になるんだなと。一番状況が変わったのは藤原丈一郎」と2年間で藤原の環境が激変したことに驚き。
続けて「じゃあやらなくてもよかったじゃないか、という思いもどこかにあった」と冗談まじりに語った中井だが、「彼はもちろんアイドルなんだけど、いずれか役者としてやっていくベースみたいなものが、ここの瞬間に作れることがどこかであればいいなと。初めての気持ちでやりましょう、ということで『初めまして』と言った」と藤原への思いを明かした。またその際には「ガラガラの声で来た。ひとりだけ声が出ていなくて最悪な初日だった」と大事な稽古初日にもかかわらず藤原の声が出ていなかったことを暴露。藤原はこれに対し「今はもう大丈夫なんですけど、ちょうどライブツアー中で声を枯らしてしまって(笑)。気合いはすごかったんですけど声がガラガラで総ツッコミをくらい、そこから喉のケアをしたり、中井さんから差し入れをいただいたり、しっかり喉が潤っていきました」と恐縮しながら振り返った。
最後に中井は「今はいろんな嫌なニュースがたくさん流れていますが、この2時間はそのことを忘れる時間を過ごせてもらえたら」と呼びかけながら、「藤原くんの成長ぶりと言うんでしょうか。自分でもよく『結構成長したよ!』と言ってくれるんですけど、そういうのを楽しみにお客さんに来ていただきたい」と藤原の成長ぶりをアピール。藤原は「はい!」と満面の笑みを見せていた。
「月とシネマ2023」
コロナ禍で、残念ながら観客にお届けすることはかなわなかったが、どうしてもこのハートウォーミングな舞台を観てもらいたいというG2と中井をはじめとするキャスト陣の熱い想いが実り、新たなキャストを迎えて、今秋バージョンアップ。とある町にある映画館を舞台に繰り広げられる、ハートフル・コメディとなる。会見にはこのほか、共演の永作博美、村杉蝉之介、清水くるみ、木下政治、金子岳憲、奥田一平、たかお鷹、今井朋彦、作・演出のG2らが出席した。同舞台は11月6日から28日まで東京・PARCO劇場、12月3日から10日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。(modelpress編集部)
ストーリー
とある町にある映画館「ムーンシネマ」は、映画プロデューサー・並木憲次(中井貴一)の父である館長が亡くなったことにより閉館の危機。同じ映画関係の仕事だが、30年以上父子の交流は全くない絶縁状態だった。映画プロデューサーとはいえ、経営のノウハウがない彼は映画館を売ろうと地元の不動産屋・佐々木均(金子岳憲)に見積もりに来てもらうも、映画会社宣伝部の若手社員・小暮涼太(藤原丈一郎)や「ムーンシネマ」のボランティアスタッフで、市の「まちづくり推進課」職員でもある朝倉瑞帆(清水くるみ)、映写技師の黒川庄三(愛称:ロクさん/たかお鷹)らから猛反対を受けてしまう。そこへ並木の元妻でフリーライターの高山万智子(永作博美)が現れ、映画館の相続権が瑞帆にあることを知らされるが―。
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