なにわ男子・藤原丈一郎、二宮和也と初共演で感じた偉大さ “好きな人と一週間に一度しか会えなかったら?”に即答<「アナログ」インタビュー>
2023.09.23 07:00
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映画『アナログ』(10月6日公開)に出演する、なにわ男子の藤原丈一郎(ふじわら・じょういちろう/27)にモデルプレスがインタビュー。8歳でジャニーズ事務所に入所し、約20年の芸歴を誇る藤原は、巧みなトーク力と野球好きが高じてバラエティーで活躍する傍ら、4月期に放送され話題を呼んだTBS系金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』に出演、11月から上演される舞台『月とシネマ2023』に主要キャストとして出演を控えるなど、いま俳優としても注目を集めている。今回デビュー後初の映画出演で、主演を務める二宮和也と初共演した感想や、撮影中のエピソードなどを聞いた。
映画「アナログ」
本作はビートたけしによる原作小説を映像化。二宮演じる主人公の水島悟と、波瑠演じる携帯を持たない謎めいた女性・美春みゆき。喫茶店で出会ったふたりが交わした、たったひとつの大切な約束。「毎週木曜日に、この場所で会いましょう」。携帯電話で気軽に連絡が取れる現代に、あえて連絡先を交換せずに、週に一度だけ“会うこと”を大切にしてゆっくりと関係を紡いでいく。ふたりの恋愛を通じて描かれ、コロナ禍を経た今だからこそ実感する“会うこと”の大切さ。いつの時代も変わらない愛の原点=大切な人にただ会える喜びを描いた感動作。藤原は、陽気なムードメーカー的存在であり、二宮演じる悟のことをすごく尊敬しているのが伝わる大阪支社の可愛い後輩・島田紘也を演じる。
藤原丈一郎、二宮和也と初共演 “見て学ぶ”偉大な先輩の姿に感銘
― まずはオファーをいただいた時の心境と、どんなシミュレーションをして撮影に臨んだのかをお聞かせください。藤原:クランクインの1ヶ月前くらいに出演のお話を聞いて、結構急だったのでビックリしました。ビートたけしさんの原作を読ませていただいた後に脚本を読ませていただいて、デザイン会社の大阪支社に勤める後輩役ということで、「関西人やから身振り手振りが多いのかな」「会議シーンはこんな感じかな」などいろいろ考えて、自分の中で引き出しを増やしてからクランクインを迎えました。
― 出演が発表されてから、周囲からはどんな反応がありましたか?
藤原:映画に出演することはメンバーや家族は知っていたのですが、撮影期間中は早くファンの皆さんに言いたくてうずうずしていました(笑)。実際に出演が発表されてからは、友達から「映画出るらしいな」と連絡が来たり、スーツ姿で会社員の役を演じるのが初めてだったので、ファンの方から「普段見られない丈くんが見られるから楽しみ!」という声をたくさんいただいたりしました。
― メンバーの西畑大吾さんは二宮さんに憧れていると公言していますが、西畑さんからも何か反応があったのでしょうか?
藤原:大吾からも「二宮くんと共演するらしいな」と言われたのですが、「おめでとう」という思いもありつつ、多少の嫉妬もあったと思います(笑)。でも過去には大吾も二宮くんと映画で共演していたので、なにわ男子との共演が増えていくのはすごく嬉しいことだなと思いました。『アナログ』はもちろんですが、『24時間テレビ』では「ジャにのちゃんねる」の皆さんからなにわ男子にバトンタッチしていただいたという意味でも繋がっている部分が大きかったので、こうして作品で共演できて本当に嬉しかったですし、メンバーも喜んでいました。
― 出演が決まった時に、二宮さんから何かお声がけはありましたか?
藤原:共演が決まってからはお会いする機会がなくて、僕の撮影はまだなかったのですが、雰囲気を知るためにも、クランクインの日に現場に行ったんです。そこで初めて「なにわ男子の藤原丈一郎です」とご挨拶させていただきました。二宮くんはいろいろな後輩と共演することが多い分、「“藤原丈”はさ~」と早速イジってくださって(笑)、「いや、違います。僕は“藤原丈一郎”です。“丈”の部分は苗字には入りません」「あ、そうなんだ。…で、“藤原丈”はさ~」「いや、だから違うんです!」みたいなやり取りを初日からさせていただきました(笑)。
その後「なんで来たの?」と聞かれて、「現場の雰囲気を見るためと、ご挨拶をしに…」と返したら、「あ~!…帰りなよ(笑)」と言われ、それで僕が「お疲れ様でした!」と言って帰ろうとしたら、「え、もう帰るの?最後までいなよ(笑)」というやり取りなど、たくさんお話ししてくださって、すごく優しい先輩だなと感じました。クランクインの日に現場に行けたことは大きかったです。
以前、なにわ男子が「ジャにのちゃんねる」に出演させていただいたことがあって、あの時すでに映画で共演していたのですが、二宮くんはそこで「藤原丈」と呼ぶイジりなど一切せず、今まで通り普通の関係性で接してくださっていたので「うわ、すごいな!」と思いました。もしそこで突然僕のことをイジったら、ファンの方も「なんでこのふたり、こんなに距離が縮まっているんだろう?もしかして『アナログ』に丈くん出るのかな!?」と想像していたかもしれない。ファンの方はすぐ点と点を結ぶので(笑)、それを事前に防いだ二宮くんはさすがでした。
― (笑)。これまでテレビなどを通して二宮さんの演技を見ていたと思いますが、今回初共演ということで、間近で見てみていかがでしたか?
藤原:二宮くんと共演した役者の方がよく「オンオフがすごい」と言っているのを聞いていたので、どういうことなんだろうと気になっていたのですが、本当にその言葉通りでした。まず現場に台本を持ってこず、役として現場に来るのではなくて二宮くんとして自然体で来るのですが、カメラが回ると一気に目つきが変わって役に入るという切り替えを目の当たりにしました。監督が「このセリフをこうしてください」と言ったことに対しても、すぐに「わかりました」と返してスムーズに対応していて、僕は自分が出ていないシーンでも見に行って勉強させていただいていました。
― そんな二宮さんと実際にお芝居をしていかがでしたか?
藤原:会社の先輩・後輩の役で、事務所の先輩・後輩という実際の関係性と一緒だったので、演じやすかったです。でも撮影が終わって帰っている途中で「そういえば俺、さっき二宮くんとお芝居してた」とふと我に返る瞬間がありました。親からも「あんたニノと映画出るの!?」と言われ(笑)、僕は後輩なのでもちろん「二宮くん」ですが、やっぱり世間は「ニノ」呼びなんですよね。僕も心の中では「あのニノと…!」と思っていました(笑)。僕はJr.の時に嵐さんのバックにつかせていただいていて、まさか二宮くんとお芝居で共演できる日が来るなんて、まして同じシーンでセリフをキャッチボールし合うなんてその時は思っていなかったので、嬉しかったです。
― 二宮さんから演技について何か言われましたか?
藤原:二宮くんはそういう話を全くしないんです。休憩中もお芝居のことを何も言わないのですが、何も言わなくても「すごい」と思わせてくれるような、見て学ばせてくれる、今まで会った先輩方の中でも違う毛色の方だなと感じました。この前の完成披露イベントの時に久しぶりに二宮くんとお会いしたのですが、その時も「『24時間テレビ』お疲れ様。どうだった?」と温かい言葉をかけてくださって、いろいろ聞いてくださったので、やっぱり改めてかっこいい方だなと思いました。
藤原丈一郎、役者としての自己評価 二宮和也が「令和の喜劇王」と絶賛
― 完成した作品を見て、ご自身の役者としての自己評価をお聞かせください。藤原:すごく素敵な作品に携わることができたなと率直に思ったのと同時に、素敵な役者の皆さんの中に自分が混ざって演じられたことに、改めて震える思いでした。僕のお芝居に関しては、見てくださった方に評価していただければ嬉しいです。僕自身は緊張していた部分があったので、もっと場数や場慣れが必要なのかなと思います。
― 藤原さんは『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』でも関西弁の役でしたが、同じ関西人でも違いを見せるという部分では、どのようなことを意識して演じましたか?
藤原:『ペンディングトレイン』は学生役だったので“勢い”を意識していたのですが、今回の『アナログ』は会社員役なので、“一社会人としての立ち居振る舞い”を意識していました。大阪支社でのシーンは全体を通して見るとごく一部ですが、宮川大輔さんが上司役として出演しているので、大阪支社のシーンだと説明しなくても僕と宮川さんが出てきたらすぐに大阪感を感じられると思います。
― 監督とはどのようなやり取りをしたのでしょうか?
藤原:監督は手取り足取り説明してくださるというより、まずは役者の演技を見るという方でした。セリフではなく、そのシーンの動きに対する指示をしてくださった印象です。現場では監督からも「よ、俳優!」とイジられていました(笑)。多分、なにわ男子を調べてくださった時にわちゃわちゃしているイメージが強かった分、お芝居している姿を見てギャップを感じたからだと思います。すごく楽しい雰囲気の中で撮影することができました。僕は監督からのイジりに対して「やめてくださいよ!(笑)」とツッコんでいたので、俳優というよりはバラエティー色が強かったと思いますが、それも含めてとても良い経験になりました。
― 現場ではアドリブを連発して「令和の喜劇王」と言われていたそうですね。
藤原:もともと監督がカットをすぐにかけなくて、セリフが1ページあったとしたら、その後のセリフは“皆さん各々でどうぞ”というフリータイムがあるんです。僕はそのことを事前に聞かされていなかったので、本番でそのまま自然と演技を続けていたんです。そしたら後々そういう撮影の仕方だとお聞きして、いろいろやっていたら二宮くんが「令和の喜劇王だ!」と言ってくださいました(笑)。
実際のセリフのページ数の5倍くらいは撮っているので、僕自身ももう何をやったのか覚えていないです(笑)。カメリハ、リハ、本番とあって、二宮くんが「変えるんでしょ?変えるんでしょ?」と言ってきたり、監督から「あの部分をもうちょっと膨らませてください」という指示があったりしたので、その時その時でお芝居をするのに必死でした。
― 実際に会社員のご友人もいるかと思いますが、それを役作りに活かしたエピソードがあれば教えてください。
藤原:僕はよく友達にテレビ電話をするのですが「今、仕事中や!」と言いながらスーツを着ている姿を見ると、「ほんまに会社で働いてんねや」とつくづく思います。逆に向こうも、僕がテレビに出ていると、「こいつほんまにアイドルなんや」と思っていると思います(笑)。友達がパソコンの近くに携帯を置いて、キーボードを打っていると、僕はドラマでしかそういう場面を見たことがないので、逆に友達がドラマに出ているくらいの感覚に陥っていたのですが、友達を見ていると意外と会社員って堅苦しくなさそうだなと思いました。もちろんその会社にもよると思うのですが、電話越しで友達が上司と「ジュースを買いに行く」と話していて、「ごめん、ちょっと行ってくるわ!」と言っていたので、ラフだなと。宮川大輔さんとのシーンでは、そんな関係性が描けるように演じました。
大阪支社のシーンは時系列がどんどん変わっていくので、「悟と島田がだんだん距離を縮めていく様を各シーンで表現できたらいいよね」と監督と話していました。なので、最初は柔らかい関西弁だったのが、だんだんツッコむようになるという、細かいところを意識していました。
― 二宮さんのオンオフのように、藤原さんも島田役を演じるにあたって、スーツを着た瞬間からスイッチが入るなど、切り替わる瞬間はありましたか?
藤原:これまで私服のような衣装でお芝居することが多かった分、スーツを着たり、眼鏡をかけたりしてお芝居するのは新鮮でした。眼鏡をかけていると下を向いた時に落ちる不安があったので、リハーサル中からずっと眼鏡をかけていたのですが、眼鏡をかけた瞬間が1番わかりやすいスイッチだったかもしれません。眼鏡をかけている分、目の動きがより強調された気がします。
― 飲み会のシーンもありましたが、撮影で印象に残っていることはありますか?
藤原:お酒の場を僕が回すという役柄だったので、なにわ男子として普段やっているYouTubeやバラエティーで培った能力が活かせたと思います。カットがかからない間はひたすら回していたのですが、本編で使われていない部分はどこに行くのかが楽しみです(笑)。桐谷健太さんも、「本編で使われていない部分だけで映画が1本できる」と言っていたので、僕が出ていないシーンでもそれだけあるなら、全部のシーンを合わせたらすごいことになるのだろうなと。それも楽しみにしていただきたいですが、もしかしたら世には出ないかもしれないので、その時はただただ僕らが楽しかったという思い出になると思います(笑)。
藤原丈一郎、なにわ男子は「みんなグループに還元することを意識しながら活動している」
― 「バラエティーで培った能力が活かされた」というお話がありましたが、藤原さんがソロで活動する時に、グループでの経験が活かされたと思うことが他にあればお聞かせください。藤原:僕はそこまでお芝居の経験がない分、今回初めましての方が多かったのですが、メンバーがすでに共演していて「この前、道枝(駿佑)がお世話になりました」「うちの大橋(和也)がお世話になりました」という挨拶から会話が生まれたので、そういう時に改めてグループで良かったなとつくづく思います。
メンバーがドラマや映画に出ることが多いので、それを観ることで自ずと勉強ができるのもグループで良かったと思えるところです。もしソロで活動していたら、興味としてドラマを観ることはあると思いますが、今は興味プラス、メンバーが出ているから観ようという気持ちになるので、普通の人よりも観る機会が多いのかなと。学べる機会が増えるのはすごく良いことだなと思います。
今回のように素晴らしい役者の皆さんがいる注目度の高い作品に出させていただく時も、自分の名前の後に「(なにわ男子)」とグループの名前が入ることによって、「なにわ男子の子が出てんねや!」と観てくださった方の記憶に残ると思うので、ソロでの活動もグループに還元できているのかなと思うと嬉しいです。でもそれは自分だけではなく他のメンバーも同じで、みんなグループに還元することを意識しながら日々活動していると思います。
― 島田は悟と上手く距離を縮めていくような役柄だと思いますが、藤原さんご自身が周りの人と距離を縮める際に意識していることはありますか?
藤原:僕は未熟なので、僕よりも経験豊富な年上の方や役者の方とお話しするのが好きで、自分からいろいろ聞きにいきます。「この前のあの作品観ました」「あの時どんな感じだったんですか?」と聞くと、皆さん優しいのでいろいろ教えてくださるんです。僕も「歌って踊りながらお芝居もして、いつ寝てるの?」と聞かれることがあって、「普通に寝てます」と返すのですが(笑)、そうやっていつの間にか距離が縮まっているので、僕は周りの人に興味を持つことを意識しています。
今回残念ながらリリー・フランキーさんとの共演シーンがなくてお会いする機会がなかったのですが、僕は「おでんくん」が本当に大好きで、特に東京タワーをバックにおでんを食べて悩みを解決するというシーンが大好きなので、僕も東京タワーの近くでおでんを食べることが夢なのですが、まだ叶えられていないのでいつか叶えたいです。リリー・フランキーさんと同じ作品に出られてすごく嬉しかったですが、今後もしお会いできたら、絶対に「おでんくんが大好きです!」と直接伝えたいです。
― 今回は後輩役でしたが、普段は最年長としてメンバーをまとめる立場にあるかと思います。後輩でいる時と先輩でいる時、それぞれの立場で気をつけていることや心がけていることはありますか?
藤原:僕の場合あまり大きく変わることはなくて、後輩でいる時の考え方が最年長でいる時も続いているのですが、「大丈夫?」と声をかけるようにしています。どの立場でも、何をしていても、相手のことを考えることが多いです。「5分以上の説教は自己満足」というようなことを前にテレビで観たことがあって、その時に納得したので、僕は注意する時も簡潔に伝えるようにしています。5分以上怒られるのはしんどいし、むしろ5分でも長いと思うので、「何がダメなのか」「なぜ怒っているのか」を簡潔に伝えれば、相手もわかりやすいし、響きやすいと思うんです。ライブで相談する時も、上から目線というより、同じ目線で伝えるように意識しています。
― お手本にしている先輩はいますか?
藤原:僕は事務所に入った当初から関ジャニ∞さんが直属の先輩だったので、関ジャニ∞さんです。先輩方はあまり怒ることはせず「俺やったらこうしている」とアドバイスをくださって、後輩にもしっかり考えさせながら自分の意見を言ってくださるので、今でもすごく勉強になりますし、尊敬しています。
藤原丈一郎はアナログ派?デジタル派?好きな人と一週間に一度しか会えないのは「絶対無理」
― 映画のタイトル『アナログ』にちなんで、藤原さんご自身はアナログ派ですか?デジタル派ですか?藤原:時と場合にもよるのですが、すぐに情報収集ができるので、やっぱり携帯電話は手放せないです。最近だと手をかざしただけでフタが開くゴミ箱とか、デジタルだなと思います。でもそういう進化したものを見た時に「これはこのままでいいんじゃないかな」と思うことも結構あって、たとえば漫画や本は電子書籍ではなく紙で読みたいタイプです。1ページ1ページめくる作業が好きだし、あの印刷された独特の匂いも好きで。
今は台本もデータで送られてきてタブレットやスマホで見られるのですが、僕はセリフを覚える時に台本にいろいろ書き込みたいので、紙の台本がいいです。もちろんタブレットもタッチペンで書けますが、それだと書いた感じがしなくて。あと僕はシャーペンじゃなくて鉛筆で書き込むのが好きで、鉛筆削りがなかった時にカッターで芯を削って書いていたので、そこはアナログだなと思いました(笑)。
― 携帯電話を持たずに喫茶店「ピアノ」で毎週待ち合わせをするというアナログなデートについてはどう思いましたか?
藤原:「すれ違っていたらどうしよう」と想像すると少し怖いですが、昔の駅に伝言板があったのと近いように感じたので、大人の方がこの映画を観てくださったらきっといろいろ思い出すことがあるのではないかなと思います。今だと待ち合わせ時間に電車1本遅れたら「ごめん、ちょっと遅れる」と連絡すれば済む話ですが、それをあえてしない。携帯で連絡しなくても、心が通じ合っていればいつか会える。そういう恋愛って、素敵だなと思いました。
― 悟とみゆきのデートシーンで“いいな”と感じたシーンはありますか?
藤原:大衆居酒屋で焼き鳥を食べるという、お互いに気を遣わないデートがいいなと思いました。フォークとナイフで食事をするデートももちろんいいと思うのですが、僕はどちらかと言うとわちゃわちゃしている雰囲気が好きで、僕自身もプライベートで食事に行く時はそういうお店の方が多いので、喋りながら隣の人の会話も聞こえてくるような庶民的なデートが理想です。
― お月見デートや浜辺での糸電話など、女性がキュンとするようなシーンもありましたが、男性から見ていかがでしたか?
藤原:自然とできたらかっこいいだろうなと思うシーンばかりでした。ただ、僕の場合は「ここまで歩いたら月を見よう」とかいろいろ考えてしまうかもしれないです(笑)。浜辺での糸電話も、「どのタイミングで出そう」「風が強かったらどうしよう」「意外と周りに子供多いやんけ!」とかいろいろハプニングがありそうなので、事前に下見するかもしれません(笑)。でも、非日常なようで日常感のある感じが素敵で、見ていて心が温まりました。
― もしも藤原さんが、みゆきのように一週間に一度しか会えない人を好きになったらどうしますか?
藤原:絶対無理です(即答)。一週間に一度ですよね?しかも丸一日一緒にいられるわけでもないという…。ピアノで会って、「この後、何かありますか?」と聞くまでお互いの予定がわからないなんてすごいですよね。でも、一週間の中で「これを話そう」「これも伝えたい」と喋りたいことがどんどん積み重なって、あっという間に時間が過ぎていくことは素敵だなと思いました。
たとえば僕は今、メンバーに伝えたいことがあると「今日こんなことがあった」「あのテレビ観たよ」とすぐに連絡できますが、それが一週間に一度しか会えないとなったら…。楽しみ方は人それぞれだと思うので、そういう楽しみ方もあっていいと思いますが、僕は喋りたい人間なので無理です。絶対にすぐ喋りたいです(笑)。
― (笑)。素敵なお話をたくさんありがとうございました。
インタビューこぼれ話
なにわ男子としてメインパーソナリティーを務めた『24時間テレビ』の数日後に実施したインタビュー。多忙な中でも疲れた様子を見せることなく笑顔全開で登場した藤原は、数多く置かれたボイスレコーダーを前に「うわ!すげえ!」と驚きの表情。他人に興味を持ち、周りの声に耳を傾けることを常に意識していると語っていた通り、取材中も記者一人ひとりの顔をしっかりと見て話す姿が印象的だった。撮影時には「ちょっと聞きたいことがあるんですけど、いいですか?なんで毎回あんなに記事が早いんですか?インスタライブとかラジオとか…」とモデルプレスに“逆質問”を投げかけてきた藤原。なにわ男子の撮り下ろしインタビューは、高橋恭平、長尾謙杜、西畑大吾に続いて4人目であることを伝えると「意外と撮ってる!大西流星も撮ってほしい。『出た、モデルプレス!』って絶対言う(笑)」と大西の反応を予想し笑わせた。
取材終了後、「頑張ってください」とエールを送ると、「ありがとうございます!頑張ります!逆に頑張ってください(笑)」とまさかの“逆エール”が。最後まで気遣いを見せ、場を和ませてくれた藤原だった。(modelpress編集部)
藤原丈一郎(ふじわら・じょういちろう)プロフィール
1996年2月8日生まれ、大阪府出身。2004年2月21日にジャニーズ事務所に入所。2018年に結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日、なにわ男子としてシングル『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビュー。近年の主な出演作は『消しゴムをくれた女子を好きになった。』(2022年、日本テレビ)、『生ドラ!東京は24時 第1夜「シンガロング!」』(2022年、フジテレビ)、『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(2023年、TBS)など。11月から上演される舞台『月とシネマ2023』に出演。スタッフクレジット
へア&メイク:松本智色(JOUER)スタイリスト:小林美月
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