娘に突然チック症が…柿ノ種まきこさんの『娘にチックがでた話』が話題

【漫画】突然始まった娘のチック症…不安の中でも優しく見守る家族の姿に反響「うちの息子もあった」「素敵な家族」

2023.08.20 10:00
娘に突然チック症が…柿ノ種まきこさんの『娘にチックがでた話』が話題

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は『娘にチックがでた話』をピックアップ。

普段X(Twitter)やInstagramでエッセイ漫画を多く描かれている柿ノ種まきこさんが2023年5月25日から7回にわたり自身の実体験をもとにした漫画を投稿したところ、あわせて2.3万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、作者である柿ノ種まきこさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについてを語ってもらった。

対処法のないチック症を発症した娘に寄り添う姿に感動

作者である柿ノ種まきこさんの娘が年長さんになった頃、日常生活のなかで「んっ」と声を発するようになる。はじめのうちは頻度も少なかったものの、徐々にその頻度はあがり、家族の中でも無視できないほどになっていた。しかしチック症は4、5歳の子どもの約10~20%が発症するとも言われており、対処法を知った両親は娘をそっと見守ることにしたのだった。

そんなある日、一緒に寝ていると「んっ、んっ」と言いはじめた娘。そっと見守っていたものの、娘が自分でチックに気付いていることを知る。娘自身が気にしていることを知ったのをきっかけに念のため園や習い事など娘が関係している場所に現在の状況を伝えることにしたのだ。しかし、園では娘のいる前でチックのことについて話題を出されるなどヘコむこともあったようだ。

娘のチックとの付き合い方に悩みながらも日々を過ごす中で、チックが発症したトリガーなどに気付いていく家族。解決法がない中でもそっと娘に寄り添いながら成長を見守る様子がリアルに描かれている。

チック症を発症した娘の身に起きたことをリアルに描いた子育てエッセイに、X(Twitter)上では「うちの息子もあった」「素敵な家族」「子どもって想像以上に敏感なんだなあ」「すごく勉強になる」「こんな両親になりたい」「家族の絆を感じた」など様々な声が寄せられた。

「ねぇねぇちょっと聞いてよ〜」って感覚で伝えたい出来事を漫画に 作者・柿ノ種まきこさんの創作背景とこだわり

――『娘にチックがでた話』を漫画にしようと思ったきっかけや理由についてお聞かせください。

新学期が始まったことをきっかけに娘にチックの症状が出始めました。はじめはチックだと分からず、調べてみたらチックのひとつの症状として当てはまりました。どうしたらいいんだろう?と検索魔になっていましたが、あまり経験談が見つけられず同じようにチックで戸惑う方は多いのではないかと思い漫画にしてみることにしました。

――幼少期に起こるチック症を題材にする上で、描く際に意識した点や気を付けた点などがあればお聞かせください。

出来るだけ娘に起こったことを、そのまま記すように心がけました。チックは「こうしたら治る」とかそういった明確な対処法があるものではないので、あくまでも娘の場合はこうだったという事実だけ漫画にしたいと思いました。

――本作を通して柿ノ種まきこさんが読者に伝えたかったメッセージなどがあればお聞かせください。

娘にチックが出て、はじめてチックの症状の多様さを知りました。でも調べていて思ったのは、どんなチックも「心を落ち着かせる」ための行動のひとつだということです。コーヒーを飲んだり、深呼吸をしたりするように、娘は娘のやり方で心を落ち着かせようとしています。チックを止める必要もないし、チック症状が出ている人がいても温かく見守っていきたい。そういった思いが伝わると嬉しいです。

――本作をTwitterに投稿後多くの反響があったようにお見受けします。特に印象深かったコメントなどがあればお聞かせください。

同じようにお子さんにチックが出た方からのコメントは共感する内容が多く、励みになり嬉しかったです。中でも参考になったのは、実際にチックを発症された方のコメントです。

こういう気持ちだった、周りの人の対応でこう思った、こうやったらチックが減ったなど実体験を交えたコメントは、チックで悩んでいる他のフォロワーさんにとっても参考になったようでありがたかったです。

――柿ノ種まきこさんは本作以外にもさまざまなエッセイ作品を描かれていますが、日々の出来事を漫画にしようと思うポイントや基準などがあればお聞かせください。

漫画を描きたいなと思う内容は「ねぇねぇちょっと聞いてよ〜」って感覚で伝えたい出来事がほとんどです。道端で会った知り合いと立ち話する感覚で、身の回りに起きた事などを漫画にしています。

―― 最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。

片田舎に住むありふれた家族の日常や、アラフォー女である私の日常を漫画にしています。絵も文もまだまだ伝わりにくい部分があると思いますが、漫画を読んで少しでも息抜きになったり笑ってもらえたら嬉しいです。InstagramやX(Twitter)で漫画を投稿していますので、ぜひフォローをお願いいたします。

関連リンク

関連記事

  1. 新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>
    WEBザテレビジョン
  2. 東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」
    WEBザテレビジョン
  3. <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    <BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現
    WEBザテレビジョン
  4. 松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」
    WEBザテレビジョン
  5. ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かす
    WEBザテレビジョン
  6. 瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」
    WEBザテレビジョン

「ニュース」カテゴリーの最新記事

  1. 萩原利久“功介”の恋と成長を描くサイドストーリーが配信決定 本編がより面白くなる相互関係も<初恋アンダーDOGs>
    萩原利久“功介”の恋と成長を描くサイドストーリーが配信決定 本編がより面白くなる相互関係も<初恋アンダーDOGs>
    WEBザテレビジョン
  2. 田辺桃子主演ドラマ「海老だって鯛が釣りたい」エンディングテーマをENHYPENが担当 タイトルは「Shine On Me」
    田辺桃子主演ドラマ「海老だって鯛が釣りたい」エンディングテーマをENHYPENが担当 タイトルは「Shine On Me」
    WEBザテレビジョン
  3. LE SSERAFIM「星野源のオールナイトニッポン」5人揃って初登場 ゲスト出演決定
    LE SSERAFIM「星野源のオールナイトニッポン」5人揃って初登場 ゲスト出演決定
    モデルプレス
  4. ちょっと大胆、でも愛らしい。STU48・内海里音1st写真集が2025年10月8日(水)に発売決定!
    ちょっと大胆、でも愛らしい。STU48・内海里音1st写真集が2025年10月8日(水)に発売決定!
    WWS channel
  5. りょじみく夫婦に新たな命が宿る!感動の妊娠報告とパパになる決意
    りょじみく夫婦に新たな命が宿る!感動の妊娠報告とパパになる決意
    らいばーずワールド
  6. 前田敦子・高橋みなみ・指原莉乃、AKB48OGがダンスレッスン 豪華ショットにファン興奮「原点にして頂点」「エモすぎる」
    前田敦子・高橋みなみ・指原莉乃、AKB48OGがダンスレッスン 豪華ショットにファン興奮「原点にして頂点」「エモすぎる」
    モデルプレス
  7. 小日向ななせ、穴開き競泳水着で豊満ボディ浮き出し!!
    小日向ななせ、穴開き競泳水着で豊満ボディ浮き出し!!
    WWS channel
  8. 空手U-21世界一の大内美里沙が俳優に転身し、スーパーエキセントリックシアターに所属「全身全霊で挑戦してまいります!」
    空手U-21世界一の大内美里沙が俳優に転身し、スーパーエキセントリックシアターに所属「全身全霊で挑戦してまいります!」
    Deview
  9. 大学生お笑いNo.1決定戦『笑学祭2025』、2代目チャンピオンは早稲田大学お笑い工房LUDO所属【蝉ブルース】に決定
    大学生お笑いNo.1決定戦『笑学祭2025』、2代目チャンピオンは早稲田大学お笑い工房LUDO所属【蝉ブルース】に決定
    Deview

あなたにおすすめの記事