

気象予報士・小林正寿、布団がないので床で寝る生活「買うのが面倒くさくて」【「しゃもじがあれば箸はいらない」#2】

「ZIP!」(日本テレビ系)お天気コーナーに出演中の気象予報士・小林正寿。朝の天気予報を伝える爽やかな気象予報士として知られる一方で、「家に布団がない」「家に包丁がないのでネギを歯でかみちぎって料理する」などのエピソードがバラエティ番組で紹介され、“ミニマリスト気象予報士”としても知られる。なぜ、それほどまでに極端なミニマリスト生活をしているのか? 驚きの素顔を明かす初のエッセイ本『しゃもじがあれば箸はいらない』が5月1日(月)に発売されることを記念してスタートする新連載、第2回!
布団もないミニマリスト生活
――家にベッドや布団がないと聞きました。
「はい。どちらもありません。」
――どこで寝ているのですか?
「床です。」
――床…。眠れますか?
「眠れますよ。布団を捨てた後、しばらく床で寝ていたら『意外といけるな』と。最初は体が痛かったんですが、慣れたのか、体が強くなったのか、むしろ床の方が柔らかいんじゃないかと思います。」
――柔らかい。
「低反発マットレスみたいな? 仕事で体的には疲れているので、眠れなくて悩むことはないんです。」
――掛布団とかはどうしているんですか?
「ないです。なので、冬はダウンコートを着て寝ています。毎日着て寝ているので、一冬で一着潰すペースですね」
――布団、最初からなかったんですか?
「あったんですが捨てちゃったんです。寝ているときに鼻血が出て真っ赤になってしまって。『これ、誰かに見られて事件性があると思われたらどうしよう…』と心配になり処分しました。それ以来買っていないのは面倒くさいからですね。」
――面倒くさい?
「はい。新しい布団を買うの面倒くさいし、なしで生活してみたら大丈夫だったので、そのままです。朝の番組に出ていることもあり平日はいつも午前0時に起床するので、寝坊対策にもいいんですよ。床で寝ているとこまめに目が覚めますからね。」
――かえって疲れませんか?
「仕事で体は疲れているので寝つきもいいし、ちゃんと回復もしていると思いますよ。」
食器がなくても困らない
――意図してモノが少ない生活をしているミニマリストの人っていますけど、それとはちょっと違うんですかね?
「そうですね…ポリシーや思想的な理由でモノがないのではなく、気づいたらこうなっていた、という感じです。ミニマリストより“面倒くさい”が僕のキーワードですかね。仕事以外のことだと面倒くさいんです。」
――買うのが面倒くさいからモノがないということですか?
「はい。なくてもなんとかなりますよ。食事は床で食べればいいし、カーテンがないと外がよく見えるし。」
――カーテン、ないんですか。
「はい。鼻血を出したときにカーテンで拭いてしまって。これまた『事件性があると思われたら…』と思って、処分しました。」
――鼻血をカーテンで⁉
「でも、カーテンがないと明るくていいですよ。午前0時に起床するとき、月明りで目が覚めることもあります。月は意外にまぶしいんですよ。それから、虹が出ていてもすぐ見つけられます。
いっそ、どの方角の空も見られる部屋に住めたらな、と思うんですよね…全面ガラス張りの水槽みたいな。夜はプラネタリウムみたいになって、それをお風呂に入りながら見られたら最高だなぁ。」
――それだと外からも小林さんが丸見えでは(笑)。著書のタイトルが『しゃもじがあれば箸はいらない』ですが、食器や調理器具もほとんどないそうですね?
「はい。調理器具は炊飯器とフライパンがひとつ。包丁とかお皿、お箸もないです。コップもないので、プロテインのシェーカーを使っています。」
――一応聞きますが、そういうものがなくて困ることは…
「自分だけだったら、困らないんですけどね。以前、冬の寒い日に、お隣さんの家のカギが壊れたようで、外で修理の業者さんが来るまで待っていたんです。寒いから大変だと思って、粉から作るコーンスープを差し入れしようと思ったんですがマグカップもないので、そのシェーカーに入れて持って行きました。」
――シェーカーでコーンスープですか。
「そしたら、お隣さんの彼氏も後から駆けつけたので、彼にもと思って、彼女が飲み終わったら、そのシェーカーを洗って彼にもまた作りました。1つしかないので、同時には出せなくて。」
――すごいおもてなしですね。本当に一般的な必要最低限のモノすらない状態ですね。
「ただ、ないものを買うのもですが捨てるのも面倒くさいので、まったく使っていない電子レンジやソファは置いたままだったりします。」
――ソファがあるならそこで寝ないんですか?
「家で打ち合わせや勉強会をするとき、お客さんに床に座っていただくのも…と思って買ったんですけどね。ベッド代わりにするには硬め・狭めのソファなんです。コロナ禍で人を家に呼ぶこともなくなって、仕事をするときにときどき座るだけなんですが、捨てるのは面倒くさくてそのままです。」
――昔から、モノは少ないほうだったんですか?
「仕事に合った生活をしていたら自然にこうなった感じですね。特に今のスタイルが苦しいとかもないしですし。ナチュラルなミニマリストといっていいんですかね(笑)。かといって、昔からそうだったわけでもないんです。実家にはベッドもあるし、ゲーム機もありました。でも、気象予報士の仕事を始めてからは、趣味を聞かれても『わかりません』と答えるくらい仕事一筋になって。かといって仕事の時間が苦しいわけではないので、気持ちが疲れることもなく、リラックスしたり、リフレッシュしたりする必要がないんですよ。」
――仕事が充実しているからこそ、今の生活ができるんですね。
「仕事が好きなのが大きいですね。実は18歳から8年くらい、パニック障害の症状があって、思うように生活できない時期があったんです。そのときの経験から、今、好きな仕事ができていることがとにかく嬉しいんです。だから、時間があったら仕事のことを考えていたいですし、仕事場でディレクターさんと話したり『今日のオンエアはどうしよう』と考えていることが楽しくて。 気象予報士になったのは運命で、これが僕の天職だ、と思いながら仕事をしています。」
取材・文=高橋ダイスケ
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