

THE RAMPAGE藤原樹、芝居の面白さは「気付けなかった自分に気付くことができる」初主演舞台で新たな殻破る

THE RAMPAGEのパフォーマー・藤原樹が初主演を務める舞台『カストルとポルックス』が、3月24日(金)より東京・品川プリンスホテル ステラボールにて開幕する。本作では2.5次元をはじめとした多くの舞台に出演する佐藤流司が初の原案・脚本・演出を務め、自身も出演する。主演の藤原にインタビューを行い、本作の見どころや初主演の意気込み、佐藤の演出の印象など聞いた。普段はダンスパフォーマンスがメインのため「役者をやらないと声を出せない(笑)」という藤原は、芝居の面白さを「自分でも気付けなかった自分に気付くことができる」「(役を演じることで)自分の殻を破れる」と語る。
初主演にはプレッシャーや責任も感じた
──まずは、今作が舞台初主演作ということで、主演としての意気込みを聞かせてください。
主演と聞いたときは、うれしかったんですけど、前回の舞台(REAL RPG STAGE『ETERNAL』シリーズ)とはまた違ったプレッシャーや責任感も感じました。でも(佐藤)流司くんや、うえきやサトシさんといった映画「HiGH&LOW THE WORST X」でのつながりのあるメンバー、そしてTHE RAMPAGEのメンバーの龍もいて心強いです。主演だからといって何が変わるわけでもないですが、キャストの皆さん、流司くん、スタッフさん含め、全員でしっかり一致団結して、いいチームワークで作品を作っていきたいなと思っています。
──座長として「こう引っ張っていきたい」というものはありますか?
ないです(笑)。まずは自分のことでいっぱいいっぱいで……。でもアンサンブルの方もたくさんいますし、アクションもたくさんあるので、声かけしながら怪我や事故がないように、いい作品作りをしていきたいです。
原案・脚本・演出の佐藤流司は「お兄ちゃんみたい」
──今作は佐藤流司さんが原案・脚本・演出です。「HiGH&LOW THE WORST X」での共演もありましたが、今回一緒に作品づくりをする中で佐藤さんの印象に変化はありますか?
THE RAMPAGEの他のメンバーでは仲良いメンバーもいるんですけど、僕はどちらかといえば流司くんがハイローに出演しているのを見ていた側。しかも違う職業……ではないですけど、違う世界の人だと思って勝手に壁を作っていたんです。だから最初はどう接したらいいんだろうと迷っていたのですが、今回出演させていただくことが決まってから初めてご飯に行って、一緒にお酒を飲んで。見た目はちょっと怖い感じがありますけど、そんなことは全くなく、すごく気さくで、一緒にいて落ち着く人だなと思いました。お兄ちゃんみたいです。
──では、演出家としての佐藤さんはどうですか?
やっぱり一緒に飲んでいるときとは一味違いますよね。初めて見る流司くんです。引き締めるところはしっかり引き締めてくれるし、ふざけるところはふざけて。ご自身が普段から出演されているからこそ、こちら側の気持ちもすごくわかってくださって、安心してついていける演出家です。
──そんな佐藤さんは今作では脚本も手がけています。脚本を読んだ感想を教えてください。
深いけどわかりやすいお話だと思いました。本当に子どもでも楽しめるような内容になっていて、でもそのなかに伏線が張られていたりして。わかりやすいけど何回も見たくなる、流司くんのスパイスがしっかり入っている台本だなと思いました。
──佐藤さんが「佐藤流司節で笑って、感動していただける作品になる予定です」とコメントされていましたが、笑える場面も?
笑える場面はたくさんあります。だいたい、うえきやサトシさんが笑わせていますね。稽古場でもみんなバンバン笑っています。笑いも感動もあって、誰でも楽しめる作品だと思います。
男らしくてカッコいい、みんなが憧れるような主人公
──藤原さんが演じるのは、喧嘩っ早いが仲間思いだという五十嵐総司。新谷聖司さん演じる五十嵐翔の兄です。この五十嵐総司をどのような人物だと捉え、どのように演じたいと思っていますか?
五十嵐総司はとにかく弟が生きがいで、弟のことが大好きなお兄ちゃん。ケンカが愛情表現みたいなところがあって、常にケンカをしているんですけど、がむしゃらにまっすぐ生きていてみんなに慕われている。男らしくてカッコいい、みんなが憧れるようなキャラクターにしていきたいと思っています。
──REAL RPG STAGE『ETERNAL』のリーフェンや映画「HiGH&LOW THE WORST X」の氷室零二など、藤原さんはこれまで冷徹な役が多かったですが、今回は違う一面が見られそうですね。
そうなんです。今回やっと普通の役なんです!……普通というか、裏じゃない役というか(笑)。総司は明るくてはっちゃけていて、ずっと飛び跳ねているような元気な役。普段の自分ともまた違うので、楽しんでやれそうだなと思っています。
──先ほどのお話にも挙がりましたが、今作にはTHE RAMPAGEメンバーの龍さんも出演されます。しかも敵対する役どころですが、龍さんとの共演についてはいかがですか?
龍が出ることは最初決まっていなくて、急に決まったんです。最初に台本を読んだときに龍の役(東雲修太)はクールで龍っぽいなと、なんとなく想像できたんですけど、稽古を見たらその想像を超えてきた。全然違う龍が見えたので面白かったですね。ファンの皆さんもメンバーもびっくりするんじゃないかな。今まで聞いたことのない龍の声も聞けると思います。
THE RAMPAGE舞台ラッシュのトリを飾る作品に
──現時点での稽古の手応えを教えてください。
頭がパンクしています。やることも多いし、アクションがかなりあるので、覚えるのに必死です。前回の舞台では剣を使った殺陣だったのですが、今回は拳を使ったアクションに初めて挑戦していて。ハイローではやりましたけど、映像と舞台ではまた違うので、舞台アクションというものを教えてもらいながら習得しているところです。覚えるのも大変だし、体力的にもキツイしで、苦戦していますが、すごくやりがいも感じていて。かなり充実した日々を過ごさせてもらっています。
──初めて共演する方も多いと思いますが、現時点での共演者との印象的なエピソードなどがあれば教えてください。
弟役の聖司がめちゃくちゃかわいいです。役ではもちろんなんですけど、普段からあの感じで、キャストみんなが「かわいい」って言っています。あと、うえきやサトシさんは稽古から毎回笑いを取っていて。稽古で何回もやっているシーンなのに、全部面白いのですごいなと思います。
──初主演ということで、THE RAMPAGEのメンバーからは何か声をかけられましたか?
いや、特に(笑)。最近は結構みんな舞台をやっていて、それぞれがいっぱいいっぱいなので。まこっちゃん(長谷川慎)の『ロミオ&ジュリエット』、『PICK☆ 3』(岩谷翔吾、武知海青、鈴木昂秀出演)、陣さんの一人舞台『Slip Skid』が終わって、これからRIKUさんと(浦川)翔平のミュージカル『フィーダシュタント』が始まって(※取材日時点)、最後がこの舞台。それぞれメンバーも見に行っていて、みんな目も肥えてきていると思うので、最後ですし、龍もいますし、見せつけてやりたいなと思っています。このキャスト、この作品なら楽しんでもらえる自信はありますので。
役によって「自分でも気付けなかった自分に気付くことができる」
──藤原さんご自身としては、今作を経て俳優としてどのような成長をしたいと思っていますか?
どうだろう……わからないですね。とにかく今はがむしゃらにやっているので、終わったときにどんな気持ちになるのかが楽しみです。
──藤原さんは、舞台にも映像作品にも出演されていますが、舞台ならではの面白さはどのようなところに感じていますか?
舞台はお客さんの反応もあるし、生感がすごく面白いです。あとは映像だと撮影順がバラバラだったりして気持ちの作り方が難しいのですが、舞台は順番通りに進んでいくので。だからといって簡単ではないですが、気持ちが最初からつながっているので映像よりは演じやすくて楽しいです。今回も、稽古からすでに楽しいので、毎公演楽しむことを忘れずにやっていきたいなと思います。
──そもそもお芝居というものの面白さについてはどのように感じていますか?
普段の自分とは違う人になれるのが楽しいし、それによって自分でも気付けなかった自分に気付くことができるのが一番の面白さですね。あとはTHE RAMPAGEだとパフォーマーなので、声を発さない。役者をやらないと声を出せないんですよ(笑)。だから声を出せるというのも楽しみの1つだったりします。
──「普段とは違う人を演じることで、自分でも気付けなかった自分に気付くことができる」とおっしゃいましたが、これまでお芝居をやってきた中で気付いた、知らなかった自分はいますか?
最初に出た舞台『あたっくNo.1』で演じたのが、今回の五十嵐総司と同じような、めちゃくちゃ元気な役だったんです。それまでの僕はグループ内でもあまりしゃべらないクールなキャラだったんですけど、舞台で元気な役をやったことで自分の殻が破れた感じがして。別に普段が我慢しているとかそういうことではないですけど、元気なキャラを楽しめている自分がいたというのは発見でしたね。
──舞台『あたっくNo.1』は、藤原さんにとって俳優デビュー作でもありましたが、最初からお芝居は楽しめていましたか?
はい、楽しかったです。舞台だったからというのもあると思いますけど。初めてが映像だったら楽しめなかったかも。舞台は稽古を1ヶ月くらいやるし、本番ではお客さんの反応もあるので。そういう意味では、舞台は最初から楽しかったですけど、初めて映像作品に出たときは全然できなくて結構苦戦しました。
俳優業が、アーティストとしてのパフォーマンスの向上にもつながる
──俳優業は、今後もやっていきたい?
もちろん!やっていきたいです。
──今後、出演してみたい作品や演じてみたい役柄はありますか?
アクション映画に出たいですね。「ジョン・ウィック」みたいなやつ。
──やっぱりアクションは演じていて楽しいんでしょうか?
楽しいですね。舞台でやるのも楽しいし、映像だと完成したものを見るのが楽しくて。ハイローがそうだったので。うん、アクション映画はやりたいですね。
──THE RAMPAGEのパフォーマーであり、俳優でもありますが、表現者としての理想像はありますか?
本業はパフォーマーですし、一番自信があるのはダンス。今はダンサー全体のレベルもどんどん上がってきて、ダンサーも注目されているときなので、アーティストだからってスキルを落とすわけにはいかないし、ダンスのレベルアップは常にしていきたいです。並行して役者をすることによって、パフォーマンスの向上にもつながってくると思うし、役者ももう1つの武器にできるように自信をつけていきたいです。
──では、最後に演劇作品『カストルとポルックス』を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
今回の舞台は、誰が見ても楽しんでいただける作品だと思いますし、絶対に皆さんの心に刺さると思います。がむしゃらに頑張る総司や、そのほかのキャラクターを見て、少しでも「自分も頑張ろう」とか「前を向いて歩こう」と思ってもらえたらうれしいですし、そう思っていただけるように、チーム全員、全力で役を生きますので、ぜひ……いや、絶対に、見に来てください!
■取材・文/小林千絵
撮影/曽我美芽
ヘア&メイク/oya(KIND)
スタイリスト/村留利弘(Yolken)
衣装協力/meagratia
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