「上京してから世界が広がった」【長濱ねる】のいまを支えているものとは?

「上京してから世界が広がった」【長濱ねる】のいまを支えているものとは?

2023.02.25 19:00
提供:Ray

長崎県出身で、現在タレントや女優として大活躍中の長濱ねるちゃん。今回は、17才で上京してきたねるちゃんが上京してきて驚いたことや知ったことなど、「東京のハナシ」をご紹介。そしてエンタメの世界で戦う自身を支えている「長濱ねるのいま」に迫ります!

東京のハナシ

東京に来たのが17才のとき。実際に暮らし始めた東京には意外なギャップもあったそう。

最初に驚いたのは、外の音です。車とか交通の音がずっと聞こえてきて、上京したてのころは眠れませんでした(笑)。でもそんな音も新鮮で楽しくて、夜更かししたりしていました。

もうひとつ驚いたのは、東京では、実は東京生まれの方のほうが珍しいということ。そこに少し安心しました。

10代のころは“なんでいまこのお仕事をされているんですか?”と、いろんな人に質問するのが好きで。どういう人生を歩んできたのか聞かせてもらっていたんですが、やっぱり早くに上京した人は選択肢が広いんだなと思いました。

高校のころから映画の専門学校に通っていたりとか。自分が地元にいたときは、そんな選択肢を考えたこともなかったので。自分が見たことのない環境、知らない仕事がたくさんあるんだなと、はっとしたことをいまも覚えています。

上京してから、世界がどんどん広がっていく感覚はありました

とはいえ、17才で東京に出てきたことも大きなチャレンジ。なにかに挑戦したり行動するときに心がけていることを聞くと、2つのキーワードが出てきた。

自分の直感と違和感は信じたいなと、ずっと思っていて。“これをやりたい”という能動的な気持ちもそうだし、“なんか違うな。ここじゃないかも”という気持ちも大切にしたいと思っています。

それが高校に通っていたとき少しずつ出てきて、違う場所へ行きたいなと考えるようになり、その直感と違和感を信じて上京しました。自分の変化というと、地元にいたころいたころよりひとりが好きになりました。

ひとり暮らしが性にあっていたようで、ヴィンテージ家具やアートの本を集めたり。自分の時間を持つことが楽しくて、趣味が増えました。あと、ちょっとポジティブになりました。なにかをやってみようと思ったときに、グイッといく馬力みたいなものがついた気がします。

まだまだ未熟なんですが、いろんなことを経験したときに“あ、やったほうがいい”と思って。意外と失敗しても、自分以外誰も見ていないと気づいたんです(笑)。そう考えると自分が納得できるほうに進んだり、挑戦したほうがいいなって。

上京する前は、本当に人の目ばっかり気にしてウジウジしていたんですけど。いい意味でちょっと、人に無関心になったというか。自分に対してもそうですね。寛容になった気がします。

いまも苦手なことはたくさんあって、いまだに写真を撮られるのは苦手だったりもします。でも撮られる恥ずかしさより、クリエイターの方とお会いできる喜びが上回っていて。一緒に働けることがぜいたくだなと思います。

バラエティーやお芝居も、私のような未熟者がやってもやらなくても大差ないんだったら、絶対に体験したほうがいい。そう思って挑戦するようになりました」

現在は「お芝居がちょっとずつ楽しくなってきました」と目を輝かせる。

「以前は自意識がすごくあって、ヘタだと思われたくないとか、大きな声を出すのが恥ずかしいとか。初歩的な壁にぶつかっていたのですが、いまは逆に、普段できないようなことをお芝居でやってみたいなと思います。

お芝居は嘘がつけない、うまくやろうとしてもバレてしまう。その瞬間に泣いたり笑ったり、誠実でなきゃいけない。それが難しいなと思いつつ、そこがお芝居の魅力だなと感じています。

朝ドラ『舞いあがれ!』の現場で高畑淳子さんとご一緒させていただいたこともとても貴重な経験でした。普段はフルーツをおすそ分けしてくださったりとてもやさしい方なんですが、お芝居になるとグッとその世界に連れていってくださるような。すごい力を体験させていただきました」

東京に来てエンタメの世界で戦っている彼女をいま支えているのは、趣味や音楽だそう。

家には音楽や映画、趣味のものがたくさん置いてあり、植物たちもいて"帰ってきたな"とホッとします。植物はりんごの木と旅人の木、あとガジュマルとか。りんごの木には、ちっちゃなりんごがなるんです。

音楽ではThe 1975というバンドが好きで。社会風刺のような歌詞を発信する彼らがカッコいいな、勇敢だなと思って。音楽が好きなのはもちろん、憧れという意味でもよく聴いています」

改めて、地元と東京は自分にとってどんな場所なのか聞いてみると。

東京は頑張る場所。新しいことに挑戦しやすくて、何回でもリスタートできることが魅力だなと思います。人もやさしいし、落ち着ける場所もある。暮らしてみて気づいた発見がたくさんあります。

長崎は愛情たっぷりな場所というか。おいしいものを食べて、海と山を見て、ちょっとおせっかいな家族にもまれて(笑)。そこで息を吹き返して“よし”と東京に戻ります!」

パープルジャカードキャミドレス 93,500円、パープルジャカードジャケット 63,800円/ともにSHUNA ビーズネックレス 4,290円/Little Trip to Heaven 高円寺 ニットグローブ 8,580円/Rosarymoon(Rosary) リング 24,300円/アビステ

PROFILE

長濱ねる(ながはまねる)

●1998年生まれ、長崎県出身。現在、タレント、女優としての活動の幅を広げている。

NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』にて山中さくら役を好演。また連続ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)や、1月30・31日放送の『旅屋おかえり 長野編』(NHK BSP)にも出演。

撮影/花盛友里 スタイリング/稲葉有理奈(KIND) ヘア&メイク/風間裕子 モデル/長濱ねる 取材・文/山口昭子 文/山本八重

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