小関裕太ら/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)

三浦宏規・高野洸・小関裕太・牧島輝ら、舞台「キングダム」稽古場写真公開「とてつもないパワーを持つ作品になる」

2023.01.22 17:00

俳優の三浦宏規高野洸小関裕太牧島輝らが出演する舞台『キングダム』(2023年2月5日~東京・帝国劇場ほか)より、稽古場写真が公開された。


「キングダム」

時は紀元前、春秋戦国時代。未だ一度も統一されたことのない苛烈な戦乱の中にある中国を舞台に戦災孤児の少年・信とその玉座を追われ、のちの始皇帝となる若き王・嬴政(えいせい)。2人の少年が時代の荒波にもまれながらも、友との約束のために、そして己の夢のために史上初の中華統一を目指す人気コミック『キングダム』。

2006年に『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載が始まると次第に人気を獲得し、既刊67巻の累計発行部数は9500万部を突破。著者である原泰久氏は本作がデビュー作ながら、2013年には第17回手塚文化賞マンガ大賞を受賞。昨年、TVアニメ第4シリーズも放送された。2019年4月には実写版映画が公開。2022年7月公開の『キングダム2 遥かなる大地へ』もヒットを記録し、様々なメディアミックスを経て、常に社会現象といえる盛り上がりを巻き起こし続け、ついに2023年2月、「演劇の殿堂」帝国劇場で満を持しての初舞台化が開幕する。

三浦宏規・高野洸・小関裕太・牧島輝ら舞台「キングダム」

三浦宏規ら/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
三浦宏規ら/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
高野洸ら/舞台「キングダム」稽古場より(提供写真)
高野洸ら/舞台「キングダム」稽古場より(提供写真)
中華統一を夢見る少年、信役の三浦・高野、嬴政/漂役の小関・牧島、王騎役の山口祐一郎をはじめ、各ジャンルからの多彩なキャストが集結。2025年の建て替えに向けての一時休館を発表している帝国劇場での野心的な挑戦作として注目を集めている。

小関裕太/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
小関裕太/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
牧島輝/舞台「キングダム」稽古場より(提供写真)
牧島輝/舞台「キングダム」稽古場より(提供写真)
12月からスタートしたという稽古について三浦は「現在稽古真っ只中ですが、とてつもないパワーを持つ作品になると確信しています。信じられないほどの運動量の舞台ですが、この稽古場は熱気に満ち溢れていて、笑いも絶えず、とてもいい環境でお稽古をさせていただいています」とコメント。高野は「殺陣も全てつきましたが本当にかっこいいです。本物の軍と比べると人の数はもちろん劣りますが、目の前に中華の戦場が広がっています。そしてどれも派手でリアルです。初日までの残り時間を大事に、やれることをやりきります」と意気込んだ。

牧島輝/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
牧島輝/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
牧島輝、高野洸、小関裕太、三浦宏規/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
牧島輝、高野洸、小関裕太、三浦宏規/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)

壤晴彦、舞台「キングダム」出演決定

壤晴彦、山口祐一郎/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
壤晴彦、山口祐一郎/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
このたび、帝国劇場と縁の深いレジェンド・キャストが決定。王騎が「中華の唯一の王」となる夢を口にした政の姿に重ねたのが、約55年間、戦争に明け暮れ中華に夢を追い求め、秦の戦神として名高い・昭王。政にとっての曽祖父にあたる昭王を、演劇界のレジェンド、帝劇とも縁の深い、俳優・壤晴彦が演じる。壤は狂言大蔵流、茂山千五郎(四世・茂山千作・人間国宝)に師事。その後劇団四季を経てフリー。1990年イギリス・エディンバラ国際演劇祭批評家賞を受賞した、蜷川幸雄演出・三島由紀夫作の「近代能楽集・卒塔婆小町」や、1992年ロンドン・バービカンセンターで上演した「テンペスト」に主演した国際的に評価される俳優で、帝国劇場でも、1987年「風と共に去りぬ」「NINAGAWA マクベス」、1991年に蜷川演出「仮名手本忠臣蔵」、2008年に宮本亜門演出のミュージカル「ルドルフ -ザ・ラスト・キス-」に出演している。

壤晴彦、山口祐一郎/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
壤晴彦、山口祐一郎/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
舞台『キングダム』では、死期の迫る昭王(壤)が、昭王に忠を尽くす王騎(山口)に対して中華への熱き夢を語る。劇団四季在籍時の先輩後輩にあたる壤と山口にどこか重なるような、演劇ファンにとっては奇跡の邂逅といえる名場面も。2人の共演は約35年ぶりとなる。昭王の夢は、政の思いにも重なり、舞台全編に強い印象を残す役。壤は、昭王と竭氏(王弟・成蟜と共に政に対して謀反を起こす)の2役を演じる。(modelpress編集部)

壤晴彦(昭王/竭氏)コメント

僕は先輩・後輩を問わず「いい!」と思う人には常に敬意を感じます。劇団四季では大先輩の日下武史さん、同期の鹿賀丈史、そして後輩の山口祐一郎君がそうでしたね。俳優としての演技に“清潔感がある”というのが共通項でしょうか?彼が抜擢された『オンディーヌ』では水界の王の僕と彼のハンスはやりとりがなかった。彼とは『ジーザス・クライスト・スーパースター』でイエスとピラトで歌の応酬をしたのみ…今回初めて台詞を交わす事になります。それもこんなに壮大な物語の中で…昭王と王騎としては信頼と敬意を。竭氏としては不穏な腹の探り合い…ゾクゾクしますね。楽しみです。

山口祐一郎(王騎)コメント

壤晴彦、山口祐一郎/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
壤晴彦、山口祐一郎/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
壤晴彦さんへ

キングダム稽古場でお姿を拝見したとき、突然、1970年代後半にタイムスリップしました。私が研究生で朝の掃除を終えテラスで水を飲もうとすると、そこには既に、ケーツーさん(劇団では麦草平さんだったのですが、みなさん本名のケーツーさんと呼んでいらした)が、木洩れ日の中でベンチに腰掛け台本を読んでいらっしゃる。

「あっ、麦さん(心はケーツーさんでした)」「…」「あっ、お邪魔してすみません。あっ、おはようございます。私、17期山口祐一郎と申します」「嗚呼、君か。次のジーザス。頑張れよ」と白い歯を見せた。格好良いなケーツーさんと思った。

後年、ジロドゥーの『オンディーヌ』のハンスに抜擢されたとき、壤さんがぼくのチューター(個人指導教師)に専任された。そのとき演出家が呟いた。「ホントは、ケーツーみたいに出来る奴が演じるべきなんだけどなぁ」(その通りだよな)とぼくも素直に得心していた。だって、壤さんが紡ぎ出す科白には誰もが感動するのだから。壤さん。2023年、不肖な弟子との共演。どうぞよろしくお願いいたします。

三浦宏規(信)コメント

三浦宏規/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
三浦宏規/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
現在稽古真っ只中ですが、とてつもないパワーを持つ作品になると確信しています。信じられないほどの運動量の舞台ですが、この稽古場は熱気に満ち溢れていて、笑いも絶えず、とてもいい環境でお稽古をさせていただいています。

そして壤晴彦さんの出演も発表になりました。読み合わせの時、壤さんの第一声を聞いた瞬間に稽古場の誰もがその重厚感のあるお声に、心と耳が震えたと思います。目の前で毎日お芝居を見させていただけることが本当に幸せです。自分も出演していますが、キャストの皆様があまりにも凄すぎて、もはや見に行くのを楽しみにしている時もあるほどです(笑)。

舞台『キングダム』 ますます盛り上がってまいりました。さて明日からは本番と同じセットでのお稽古です。ワクワクが止まりません!

高野洸(信)コメント

高野洸/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
高野洸/舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
信役に追いついていくのがやっとな中、壤さん・山口さんのお芝居と存在感を目にする度に気が引き締まります。

最新の稽古状況については、殺陣も全てつきましたが本当にかっこいいです。本物の軍と比べると人の数はもちろん劣りますが、目の前に中華の戦場が広がっています。そしてどれも派手でリアルです。初日までの残り時間を大事に、やれることをやりきります!

山田和也(演出)コメント

舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
舞台「キングダム」稽古場より (提供写真)
舞台『キングダム』の稽古は今まさに佳境です。ここ数日は2幕のクライマックス場面に取り組んでいるのですが…主要キャストの殆どが入り乱れることになるので、演出家なのに目が幾つあっても足りません。そんな『キングダム』の世界に壤晴彦さんをお迎えすることになりました。数々の話題作に出演されていらした壤さんですが、私は特にミュージカル『レディ、ビー・グッド!』の壤さんが大好きでした。ご一緒できるのは最高の喜びです。
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