ジャルジャル 撮影/荻原大志

ジャルジャルが語るコント愛の原点「高校時代2人で保健室やってたじゃれあい」

2022.11.02 07:03
提供:ENTAME next

デビュー20周年を迎えたジャルジャルの活動が極めて精力的だ。今年はすでに2度の単独ライブツアーを敢行。10月19日にも昨年の単独ライブツアー「ジャルってんじゃねえよ」&「愛るしい、きみ」と主演コントシネマ「サンチョー」のDVD/Blu-rayを3枚同時発売し、さらには年内にキャリア最大級のライブツアーも控えている。2人の芸人人生を振り返りつつ、彼らの代名詞である「コント」にかける熱意を聞いた。

「キングオブコント2020」で優勝し、名実ともにコント芸人の頂点に達したジャルジャル。その「コント愛」の原点とは何なのか? 話は高校時代にまでさかのぼる。

福徳 僕らは同じラグビー部に入って仲良くなって、休み時間は2人でずっと保健室に入り浸っていたんです。その時にやってたミニコントみたいなのが原点と言えば原点かな。

後藤 僕は芸人になるつもりも、お笑いが好きでずっと見てきたとかもなかったんで、ただただ仲のいい高校生がいちびって(=調子に乗って)じゃれ合ってただけの気がしますね(笑)。

福徳 「仕事になったらさらに楽しくなるんじゃないか」って芸人を目指した感じでした。それからはNSC(※吉本興業の養成所「吉本総合芸能学院」)に入るのを見越して、部活終わりにグラウンドの隅っこで漫才の真似事みたいなんをやるようになりまして。後輩や同級生を1人ずつ呼んで、感想を聞いたりもしてました。

関西のお笑いと言えば漫才、という時代。NSC入学後、保健室の戯れとは違う自分たちなりの漫才で勝負していたジャルジャルだったが、それはうまくハネなかった。

福徳 「入ってくる奴は全員おもろいんやろなあ」って思うじゃないですか。でも最初のネタ見せの時は、九割がたおもんなかったです(笑)。ただそれは僕らも一緒で、全然褒められなかった。「声デカいね」って言われたくらいで。やってる僕らも、あの保健室の楽しさが無かったんです。自分たちではよくできた漫才だと思ってるのに全然褒めてもらえない時期が続いて、それで「休み時間にふざけてたあの感じを授業でもやってみよう」と。そしたら褒められたんですよ。「これでええんや、これがコントなんやな」っていうのに気付いた、そんな感じでした。

後藤 やっぱり今よりももっと、「お笑いをやる=漫才」っていう雰囲気はあったので、褒めてはもらえても、最初の方はやっぱり「変な奴」扱いでした。お客さんからも芸人からも吉本の社員さんからも。真剣に「賞レース獲りたいです」って言っても、「え、そうなん?」みたいな空気はありましたし。5年目にNHKの新人演芸大賞を獲って、それで社員さんからの見え方も、環境も一気に変わったかな。

福徳 まあ、当時は今ほどネタ作りがスムーズじゃなかったんで、けっこう大変なことも多かったですけどね。新ネタライブなんかでも、出番の数分前まで、舞台袖で相談してたこともありましたし。

後藤 ひとつ前の出番の人のネタが始まったら、尋常じゃないくらい焦るんですよ。どうすんねん?って言ってたら僕らの出囃子が鳴って、みたいな(笑)。ようやってたなあと思いますね。

ただし、そんな下積み時代からでも変わらないものもある。それは、当時やっていたコントも、2022年のジャルジャルがやるコントも、「自分たちの好きなお笑い」であるということだ。

福徳 ジャルジャルのコントを言葉で表現するなら、結局「好み」っていうことに尽きます。もちろん他の人のネタを見て「おもろいな」って思うことはあるけど、おもろいかおもろないかを抜きにしたら、自分たちのネタが一番好みなんです。

後藤 自分自身ではなかなかわかりづらいですけど、コントには「ジャルジャルカラー」が出てんのかな、とは思いますね。それはやっぱり「好み」としか言いようがないかもしれないです。

福徳 ネタの好みって20年やってても案外変わらないんですよ。20代の頃は「今やってるネタは30代、40代になったらやってへんやろな」って思ってましたけど、まだこの年齢になってもやってますし(笑)。桂文枝師匠が、「30年やったネタでも、ある時に『ここを変えたらもっとウケるんちゃうか?』って気づかされることがある」っておっしゃってるのを聞いたことがあるんです。その時はびっくりしたけど、そういうことがほんまにあるんですよ。

後藤 昔のネタを映像で観たりすると、まあ「下手やな」とは思うんです。それで言えば、今の僕らは表現やらなにやらは上手くなってるとは思います。ただ、技術が上がった分、今の僕らは良くも悪くもそれで逃げれてしまうところもある。だから、今後もネタをやる時には、素材の良さをちゃんと出しつつ、そこに技術を載せてパワーアップした形で見せていきたいな、とは思いますね。

関連リンク

関連記事

  1. SKE48 古畑奈和、「自分は誰かの役に立てている」10年突き進んだ"アイドル"という職業
    SKE48 古畑奈和、「自分は誰かの役に立てている」10年突き進んだ"アイドル"という職業
    ENTAME next
  2. 美女コスプレイヤー・蒼猫いな、フェチ感じる衣装で美スタイル完全解禁【写真10点】
    美女コスプレイヤー・蒼猫いな、フェチ感じる衣装で美スタイル完全解禁【写真10点】
    ENTAME next
  3. 10年ぶりの写真集、中川翔子「過去最大の露出に挑戦したきっかけは江頭2:50さんの一言」
    10年ぶりの写真集、中川翔子「過去最大の露出に挑戦したきっかけは江頭2:50さんの一言」
    ENTAME next
  4. 中川翔子、すべてを出した10年ぶり写真集を語る「血管を褒められる体験は初」
    中川翔子、すべてを出した10年ぶり写真集を語る「血管を褒められる体験は初」
    ENTAME next
  5. 桃月なしこ、話題のフォトスタイルブックからナチュラルな白ランジェリーショット公開
    桃月なしこ、話題のフォトスタイルブックからナチュラルな白ランジェリーショット公開
    ENTAME next
  6. 似鳥沙也加、まん丸バストを置きパイした泡風呂グラビアに「キュンが止まらない」
    似鳥沙也加、まん丸バストを置きパイした泡風呂グラビアに「キュンが止まらない」
    ENTAME next

「ニュース」カテゴリーの最新記事

  1. timelesz猪俣周杜、似ているキャラクターに共感の声「将生天才」「納得」
    timelesz猪俣周杜、似ているキャラクターに共感の声「将生天才」「納得」
    モデルプレス
  2. タイムマシーン3号・山本浩司、藤田ニコルと色違いベンツ購入 “にこるんママ”との関係性も明かす
    タイムマシーン3号・山本浩司、藤田ニコルと色違いベンツ購入 “にこるんママ”との関係性も明かす
    モデルプレス
  3. 桃月なしこが『週プレ』表紙に、柔肌ボディ際立つアザーカット公開「こんな姿は初めてかもしれない」
    桃月なしこが『週プレ』表紙に、柔肌ボディ際立つアザーカット公開「こんな姿は初めてかもしれない」
    ENTAME next
  4. 浪川大輔、八代拓の分数の計算問題でのみごとなひらめきに「アインシュタイン超えたぞ」<声優と夜あそび>
    浪川大輔、八代拓の分数の計算問題でのみごとなひらめきに「アインシュタイン超えたぞ」<声優と夜あそび>
    WEBザテレビジョン
  5. 菊地亜美、娘に作った親子遠足用の弁当披露「喜ぶ顔が目に浮かぶ」「彩りが綺麗」の声
    菊地亜美、娘に作った親子遠足用の弁当披露「喜ぶ顔が目に浮かぶ」「彩りが綺麗」の声
    モデルプレス
  6. 菊地亜美、第2子出産後初の公の場 子どもと現場入りで「すごいそわそわ」
    菊地亜美、第2子出産後初の公の場 子どもと現場入りで「すごいそわそわ」
    モデルプレス
  7. ”俳優デビュー25周年”上戸彩、多彩な魅力あふれる15年ぶりの写真集発売が決定
    ”俳優デビュー25周年”上戸彩、多彩な魅力あふれる15年ぶりの写真集発売が決定
    ENTAME next
  8. 乃木坂46・海邉朱莉がソロ初グラビア『B.L.T.』に登場、海辺で魅せたピュアな姿
    乃木坂46・海邉朱莉がソロ初グラビア『B.L.T.』に登場、海辺で魅せたピュアな姿
    ENTAME next
  9. 「今日好き」早坂ゆう、弟との2ショット公開「美男美女」「遺伝子すごい」と反響
    「今日好き」早坂ゆう、弟との2ショット公開「美男美女」「遺伝子すごい」と反響
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事