草なぎ剛、香取慎吾に感じる“危険な香り”「35年間定期的に会う」2人の関係性も語る

香取慎吾＆草なぎ剛の危険な部分は？

2015年に三谷幸喜の作・演出、草なぎ・香取の共演で実現した奇跡の舞台の再演となる本作。

タイトルにかけて、お互いに危険だと感じる部分を聞かれた草なぎは「慎吾ちゃんは絵を描くので。たくさん個展とかやられてて、作品とかを見ていると、もちろん明るい彼の部分もあるんですけど、その作品の中にドキッとさせるような狂気を絵から感じるところとか。普段は穏やかでにこやかなのに、心の中にそういう危険な香りのするものがあって。絵とかそういうものに投影される部分があるので、そういうところはちょっと危険な香りがします」と笑顔。

同じ質問に香取は「『やってみりゃいいんだよ』みたいな。『理由なんていらない』みたいな。僕って結構アドリブ的な雰囲気なんですけど、あくまでも雰囲気で実はすごく考えてたりとか。でもつよぽんは、アドリブ的なことが苦手だって言いながらも、いざやると『やりゃあいいんだよ。関係ねえ』みたいなところが危ない奴ですよね」と分析して草なぎを笑わせた。

香取慎吾＆草なぎ剛の絆

2人の絆が強まったと感じたところを聞かれた草なぎは「長いですからね。一緒にいるのね。人生においてここまで定期的に会う人間っていないんじゃないかな？いないですよね？何年？30年以上？」と投げかけ、香取は「35年ぐらい」と反応。草なぎは「やばくない（笑）？35年間定期的に会う人間っていますか？いないですよね。普通ね」と笑顔を見せ「僕は学生時代の友達とかもいないですから。小学生とかね。だから唯一ですよね」と香取との関係性に言及。

香取は「初演の時というか、7年での変化というよりかは、もう35年くらいあるから（笑）、あんまりこの7年での変化っていう感じは…ありますか？」と尋ね、草なぎは「面白いもので、蓄積されるっていうか。7年の蓄積っていうか。ちょびっとした。そういう絆が自分たちでは気づいてないんですけど、35年とか一緒にいて、そこに生まれるものがあって。じわじわって感じですかね。この7年というか」と回顧。

また草なぎは「すごく新鮮な気持ちもあって。やっぱり7年だし、7年前のやつを再演するって、これまたちょっとした奇跡だなと思うんですよ。7年前の舞台を再演できるって、それだけみんな好きでいてくれる人がいるわけでできる。自分たちも好きだし。そこに集まってくれる方も居ないといけないし」と改めて再演の喜びを語った。

さらに「7年経った絆もあるだろうし、また新たにすごく新鮮な。だから毎日俺今元気っていうか、楽しいなみたいな。ワクワクが止まらないみたいな。そんな感じですかね。『楽しいなあ』っていうかね。だからこれね、とてもいい舞台になると思いますよ。これは書いておいてください。なるんですよね。空気感がいいから」と白い歯を見せた草なぎは「いいからって自分で言ってどうするんだろうね（笑）。それが作品にも出ちゃうんじゃないかなと思って」と手ごたえを明かし、香取は「空気感のよさっていうのは、僕にはわからないんですけど」と返答。草なぎは「それはね、まだ素人だからね（笑）」と先輩風を吹かせて香取を笑わせていた。

香取慎吾＆草なぎ剛、お互いの魅力語る

稽古を通じて再発見した俳優としての魅力に関して、草なぎは「やっぱり華がありますよね。俳優としてね。慎吾ちゃんは。僕も本当にこの年でいろんな方とお芝居させてもらっていろんな方を見ているんですけど、本当に華があるなって。それは舞台人にとってめちゃくちゃ大事なことなんですよ。僕は持っていない華があって。単純に立ち姿とかがいいんですよ。だから何もしないでも画になっちゃうっていうのが悔しいですよね」と絶賛。

「何もしないでも空気とか空間を埋められる。だからもっと舞台とかやってほしいですよね。もったいないですよね。そこは僕にはない部分だなあと思って、すごく感心していますよね。そこで『自分はどうすればいいのかな？』なんて思ったりも。今に始まったことではないですけど、そんな感じは思います」とも語った。

香取は「昔から好きな俳優さんではあるんですけど、近年さらにそれこそ『ミッドナイトスワン』を見た時に、『自分はもう俳優っていうお仕事はやめようかな』と思うくらい素敵な俳優さんだなと思ったり。『サバカン SABAKAN』もそうですし、舞台も見させてもらって『すごいな』っていつも思って。あまり『この人！』っていう人は僕いないんですけど、こんなに近くなのに好きな俳優さんなんですね」と草なぎを称賛。

また香取は「映像なり舞台なりを見ていると、すごくストイックな完璧な姿をいつも見ているのに、いざ今回久々にこうやってやってみて、今まだ本番じゃなく稽古の段階だと、全然できてないんですよ（笑）。それがね、びっくりしていますね」と暴露。

続けて「こんなに好きな俳優さんになる前の、本当に若いころに一緒に仕事をしてた感じに。日々迷いながら、『どうやってやればいいんだろう？どうすればいいんだろう？』っていうのが、一緒にやっててわかるくらいに。『大丈夫？』っていう感じもするのに、これがきっといつも見ている舞台だったり映像でも、あの姿に稽古を終えて作られていくんだなっていうのがびっくりしています」とも明かし、草なぎは「稽古でね、作り上げていきますからね」と頷いていた。（modelpress編集部）