

彼女がホストにハマった理由…月250万円で満たされる承認欲求、身体を売ってでも貢ぎ続けたい
「ホス狂い」とは、ホストに狂っている/ハマってしまった女性のことだ。試しにTwitterで「ホス狂い」で検索してほしい。自ら「ホス狂い」を名乗る女性たちが、担当(指名しているホスト)への愛や憎しみ、不満や不安、はたまたホス狂いとしての矜持や自虐、自らがいかに担当に金銭を注ぎ込んでいるかを誇示している。なぜ彼女たちはホストに狂ったのだろうか。女流官能小説家・大泉りかが解き明かす、令和の「ホス狂い」の女性たちの愛と性と心の闇、『ホス狂い』(鉄人社)より一部抜粋して、ホストに狂った女性、澪(仮名・20代)のエピソードを紹介する。
漫画の世界でもホス狂い(ホスト)の世界を描いた『明日、私は誰かのカノジョ』(著:をのひなお 刊行:小学館)は、累計300万部超(2022年6月現在)の大ヒットを飛ばし、実写ドラマ化された。今、ホス狂い界隈は、大きな盛り上がりをみせているのだ。今回紹介する澪(仮名・20代)は、どのようにホストにハマっていったのだろうか…。
「最初からホストクラブって、お金がかかる場所だとは認識していても、初回は数千円じゃないですか。お酒が好きだから、安く飲めるならいいなと思ってたくらいだったんです。ただ、ハマるとそのお店にしか行かなくなって、高くても行くようになっちゃうんですよね。だって、お金を使ったほうが絶対に楽しい。使う楽しみを一度知っちゃうと、もう使わないと楽しくない。
タワー(シャンパンタワー。100万円以上の価格帯。特別な記念日などにする)しかり、飾り(ガラスの靴やハート型など、可愛い見た目のボトルに入ったお酒。卓に並べて華やかにすると同時に、他客に対するアピールの意味もある。高額)だったり、シャンパンだったり。入れるとコール(店のホストたちが卓を盛り上げるために集まって声を掛けること)があったり、扱いがよくなる。承認欲求が満たされるし、自分が特別だっていう喜びがあるんです。それを味わいたいから行くようになる。だからお金を使わないと行く意味がない。担当はもちろん好きだけど、担当のためというより自分が好きだから、行くんです」
毎月、アベレージ250万円をホストクラブに費やす生活。が、澪(仮名・24歳)は実家暮らしだ。両親は澪の変化に、何か気が付かなかったのだろうか。
「それが知られちゃったんです。風俗って給料が手渡しじゃないですか。給料袋をうっかり実家の母親に見られたことがあって。そこに源氏名とか、六十分なんぼとか、『オプション電マ』とか書いてあった。いつも駅で捨ててたんだけど、一回持って帰っちゃって、バッグに入れていたら漁られてバレました。
うちの親、過保護なんで、なんでも知りたい感じで『稼いでいるお金は何に使ってるの?』って言われて『ホストに使ってる』って言ったら怒られて。『自分の人生だからいいじゃん』って伝えたら、呆れて何も言わなくなったけど」
澪の私生活が変化する一方で、担当(指名しているホストをこう呼ぶ)のRの人気もまた出始めていた。月に250万ほど使うエースの澪を筆頭に、二番目の女性客が150~200万円、三番目が100万円以上は使う、三人体制が敷かれ、Rの売り上げを支えることとなったが、もちろんのこと同じホストを指名する「被り」である三人はバチバチで、その火の粉はSNSにも飛んだという。
「みんなSNSで匂わせるんですよね。Twitterのヘッダーを担当とのLINEにしたりチュープリ(キスをしている姿を撮ったプリクラ)にしたり。自分のほうが扱いがいい、金使ってるぞってことを知らせたい。もちろん、実際に店で鉢合わせた時には、マイク(ホストクラブには、シャンパンコールのあとに、女性客がマイクを持ち、ひと言スピーチする習わしがある)で煽る。『お金を使わないひとは帰ってください』とか(笑い)」
やがて澪の「頑張り」が担当に通じたのか――ホスト側の視点からすると、太客である澪をさらにがっちりと抱えようと考えたのかもしれないが……担当から澪は、同棲を申し込まれる。一緒に住むことになるが、それにも紆余曲折あった。
「家を探して、決めるところまでいったんです。けど、引っ越しの一週間前に『被りの子と一緒に住むことになったから、一緒に住めない』って言われて。二番目にお金を使っていた子なんだけど、当然『は?』ってなるじゃないですか。すぐに相手のTwitterのアカウント見つけるために、Rのアカウントのフォロー欄を順番に見ていって、それらしい写真とか文章とかを探して。そんなことをしていたら、担当と被りの子が一緒に薬でオーバードーズ(OD)してから、わたしに電話を掛けてきた。被りの子に代わられて。それでツイキャスで話そうってことになったんです」
ツイキャスとはライブ配信のサービスだ。Twitterを始めとする各種SNSと連携が出来るため、フォロワーを中心とした視聴者に見てもらいやすいというメリットがあり「誰かと気軽に雑談したい」「自分の気持ちを話したい」というユーザーたちが多く利用している。また、配信の主催者に対して、視聴者が希望し、主催者がそれを許可すれば、コラボといって別々の場所から会話に参加することも出来る仕組みだ。
ようするに澪と被りは、ホストを巡る三角関係の決着を、SNSのオーディエンスの前で付けることになったのだ。昨今利用者が増え続けているSNS上では、「人生をコンテンツ化する」ことを推奨する向きもあるが、澪と被りとの配信は二千人近くの視聴者が訪れたという。
「内容としては、『担当を切ってくれない?』て言われて。その時、わたしには掛けが40万円あったんだけど『その40万、払うから』って。ODしているから、あまり話にならないし、ごたごたするのも面倒。掛けを払わないでいいならって思って了承してRを切った。」
いまは「ホス狂い」を卒業したという澪とは夕刻、新宿の街中で別れた。これから女友達と会う予定があるというので、どこかで食事でもするのかと尋ねたら、友達に付き合って歌舞伎町のホストクラブの初回に行くという。大丈夫なのだろうか。わたしの表情を素早く読んだのか、澪は最後にこう告げて去っていった。
「いまは担当を作る気はないんです。今は自分にお金を使いたいし、お金もないし」
▽『ホス狂い』 著者:大泉りか発行元:鉄人社定価:1650円(税込)Amazon:
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