

東山紀之、丸腰で任務にあたる公安調査庁の仕事に「究極の正義感」と感銘を受ける 現・公安調査庁長官を表敬訪問 <GAME OF SPY>

東山紀之が主演する配信ドラマ「GAME OF SPY(ゲーム・オブ・スパイ)」がAmazon Prime Videoにて独占配信中。主人公を演じる東山が、現・公安調査庁の長官を表敬訪問した際の対談内容が届いた。
「GAME OF SPY」は法務省管轄の公安調査庁物語
本作は日本発の新感覚スパイアクションで、世界中の犯罪者からターゲットにされる日本が舞台。依頼が入ると冷静かつ迅速に任務を遂行する法務省外局・公安調査庁に設置された極秘スパイ機関「GOS=Global Operation Service」の諜報員(スパイ)が、人知れずこの国を守るため活躍する姿を描く。
主人公の羽柴猛を配信ドラマ初主演となる東山が演じ、さらに小澤征悦、ローレン・サイ、植野行雄(デニス)、でんでん、上田竜也(KAT-TUN)、松平健、田中泯、渡部篤郎ら豪華実力派俳優陣が出演している。
この度、主演の東山が現公安調査庁の長官・和田雅樹氏を表敬訪問。本作を監修した日本大学危機管理学部教授・小谷賢氏が司会となり行われた3人の対談内容が解禁された。
武器を持てず強制力も認められていないのが公安調査庁
小谷賢教授(以下「小谷」敬称略):まずは和田長官に、公安調査庁とはどういう組織なのか? 公安調査庁と公安警察の違いなどについてご説明いただけますか?
和田雅樹長官(以下「和田」敬称略):いくつか違いがあるんですが、まず公安調査庁は法務省に属する組織で、公安警察は警察に属するという組織的な所属の違いがあります。仕事に関して、重なる部分もありますが、公安警察の場合「警察」ですので捜査権限があります。強制力を行使することができますし、警察官は武器を携行することができますので“ハードパワー”を行使することができます。一方で、公安調査庁の場合、武器の携行や強制力の行使は認められておりませんので、全て“ソフトパワー”によるという、仕事のやり方の違いもあります。調査の対象に関しては重なる部分も多いかと思います。
小谷:東山さんはこの仕事を受けられる前に公安調査庁に対し、どのようなイメージをお持ちでしたか?
東山紀之(以下「東山」):厳しいところだろうなと…(笑)。漠然としたイメージしかなかったのですが、先ほど長官のお話にもありましたが、法務省の管轄なので、なかなか僕らのような一般の人間が触れる機会が少ないところだろうなというイメージはありました。
小谷:撮影を終えていかがでしたか?
東山:こうして長官と対談までさせていただけて、とても近い関係になれたのかなと(笑)。
小谷:今回のドラマでは、公安調査庁は東京でのバイオテロを防ぐ任務にあたっていますが、実際に公安調査庁が調査の対象として位置づけているのはどのような事態があるんでしょうか?
和田:「テロの防止」は大きいですが、他には「経済安全保障」と呼ばれる領域、さらに「サイバー攻撃」に関する情報の収集などですね。その他、過激派や暴力主義的破壊活動を行なう団体に関する調査などが中心です。
小谷:経済安全保障という領域は、最近の事案であり、力を入れている部分なのでしょうか?
和田:そうですね、これまではロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮によるミサイル発射などもそうですが、軍事力でもって現状の変更をしようとする人々が多かったのですが、これに加え、経済的手法を用いて他国の安全に影響を及ぼしていくというのは現在の米中対立の社会において大きいのかなと思います。この点に関する情報収集・分析にも注力しております。
忍者の武器を駆使し、テロを防ぐ日本版スパイが、面白さを倍増させている
小谷:いわゆる“スパイ”のイメージと言うと「007」などの印象が強いですが、東山さんは今回、スパイの役柄を演じるということで念頭にありましたか?
東山:やっぱりスパイと言えばショーン・コネリーさん、「007」のイメージは強かったですね。今回は日本の文化と融合させて独自の世界観を築けたんじゃないかと思います。忍者も情報収集が任務の基本だと思うので、どうしても手裏剣とか吹矢が注目されがちですが、実際には情報を収集して一線で役立てていくという任務が主力だったかと思います。そうした部分と現代の社会の情勢を踏まえつつ「テロを防ぐ」という任務にあたっていて、ドラマでは僕も実際に動いて、武器を使ったりもしていますが、エンタテインメントの広がりという意味で、面白いものができたんじゃないかと思っています。
小谷:忍者の武器を駆使してという部分は驚かされました。
東山:ただキャラとして、僕が演じた羽柴はちょっと抜けてるところがありまして(苦笑)、方向音痴でデジタルに弱く、語学も苦手という設定でしたので、どちらかというと肉体を使って解決に導くキャラクターで、演じている側としては面白かったです。
小谷:ちなみにお気に入りの忍者道具や武器などはありますか?
東山:吹矢を使ったとき、どういう映像になるかと思ったんですが、CGを加えて面白い映像に仕上がったなと思います。
小谷:個人的には風呂敷で銃弾の攻撃を防ぐというのが面白かったです。
東山:忍者は実際にそういう使い方をして、槍を防いだりしてたみたいで、昔の人の知恵というのはすごいものがありますね。先日「忍術書が発見された」というニュース(※「忍者の里」として知られる滋賀県甲賀市で、幻とされていた忍術書が発見された)がありましたが、「手に“鬼”という字を書くと犬に吠えられない」といったことが書いてあったそうですが、そうした昔ながらのものをドラマを通じて世界の人が見たら新鮮に感じていただけるんじゃないかと思います。
小谷:公安調査庁はそういった「秘密道具」や公安調査庁ならではの科学的な武器といったものはないんですか?
和田:我々は何もないんですね…(苦笑)。先ほども申しましたが、「警察」の身分を持っていないので、武器を持てませんし、強制力もないので完全に丸腰で任務にあたっています。
東山:「究極の正義感」ですよね。活動自体、おおっぴらに知られてもいけない部分もあるでしょうし、みなさんの心の中にある強い正義感で動くわけですから、それは究極のものだなと思いますね。
語学力よりコミニュケーション力が、情報収集の要
小谷:以前、公安調査庁にお伺いした際に、民族衣装をまとった女性職員の方を見かけましたが、そういった簡易な“変装”みたいなことは活動の一環でされたりすることはあるんでしょうか?
和田:いや、あれはインターンの学生向けに実施した体験ツアーのためにやっていたものですね(笑)。ただ、活動の中でいろんな人間と付き合うので、そういった中ではいろいろなことがありうると思います。
小谷:いざという時はそういうものを駆使して変装して、あちこちのコミュニティに潜伏するといったことも?
和田:どうでしょう(笑)、ひとそれぞれ、具体的にどのように現場で任務にあたっているかはお答えが難しいですが…。
東山:コミュニケーションのひとつの方法として、そういうものを使われてるのかもしれませんよね。先ほどもありましたが、「公安調査庁」と聞くと厳しいイメージを抱かれることが多いので、周囲といかにコミュニケーションをとるかという点で、みなさんいろんな努力をされてるんだろうなと思いますね。
小谷:コミュニケーションという点では、羽柴は語学が苦手という設定とのことでしたが、やはり語学はできた方がよいのでしょうか?
和田:語学は必ずしもできなくていいんですよね。というのは、情報収集などにおいても、必ずしも外国の方とコミュニケーションを取るとは限りませんので。ただ今の時代、オープンソースの情報を見る上で、語学ができればその国の言葉で書かれた情報にあたることができるんですね。いろんな情報を拾えるというのはひとつのポイントであり、その国の言語がわかるというのは武器ではあると思います。あとはやはり、外国機関とのつきあいもあるので、そこでコミュニケーションを取る能力があるというのはいいことではあると思いますね。
小谷:「語学力」というよりも他者との「コミュニケーション力」ですね。情報収集において、他者と親しくなる、イマドキの言い方でいうところの“コミュ力”は必要ということですね?
和田:それは必要ですね。
小谷:羽柴はあまりコミュ力が高いとは言えませんが…(苦笑)。
東山:行き当たりばったりで「なるようになる」って感じでやってるんでね(笑)。「考えがある」と言いつつ、何もなくて現場に行ってから対応するみたいな…。
小谷:ただ、肉体派で軍隊格闘のカリ・シラットなどを使いこなす男ということでしたが、実際に訓練を積まれたんですか?
東山:アクションシーンのトレーニング、リハーサルはかなりやりました。それぞれ武術のスタイルがあるので、それを踏まえた上で稽古を積むことが大事だったので、リハーサルも含めて動きに関してはかなり細かくやりました。
小谷:アクションシーンでは何十人も相手にするようなシーンもあり、かなり大変だったのでは?
東山:大勢でのアクションシーンは深夜の撮影で本当に大変だったのですが、やっていると時間を忘れちゃうんです。集中して良いシーンができたんじゃないかと思います。
ドラマのように総理から「いまから来てくれ」とか連絡がくることは?
小谷:今回、私は監修として台本の細かいチェックなどをしたのですが、総理大臣と公安調査庁の総務部次長(※ドラマでは松平健が演じている)、官房長官と次長がサシでやりとりをする場面の関係性といった部分は苦労した点でした。長官は実際にドラマをご覧になって、そういった部分はどのように映りましたか?
和田:実際がどうかということは別として(笑)、我々もやはり行政機関の一員ですから、総理から指示があれば従うという関係性にはあります。
小谷:ドラマのように総理から「いまから来てくれ」とか連絡があったりすることは…。
和田:具体的にどういうことがあるかというのは言えませんが(笑)、我々は官邸にいろいろな情報を上げるという仕事をしていますので、我々の収集した情報が総理のお耳に届く部分もあるかと思いますし、公安調査庁の人間が官邸の会議に出席するというのはありうると思います。
小谷:忍術を駆使して…という部分に関して、実際に私が親交のある公安調査庁の方で、日本忍者協議会で忍道の検定を受けられた方がいらっしゃいます。
和田:知りませんでした(笑)。
小谷:外国の情報機関の人は、日本のスパイと聞くと“ニンジャ”というイメージがあるようで、名刺などに「国際忍者学会」などと書いてあったり、忍者のマークがついているとウケがいいそうです。
東山:たしかに「サムライ」「ニンジャ」ってイメージが強いんでしょうね(笑)。
小谷:ワシントンの「スパイ博物館」に唯一、展示されている日本のスパイは百地三太夫という忍者だそうです。
好奇心・チャレンジ精神を持っている人に、公安調査庁に来てほしい
小谷:公安調査庁は、優秀な人材の確保という点で、現在は国家公務員試験で学生をリクルートされていますが、長官が「こういう人物にぜひ来てほしい」という人物像や、公安調査庁の職員に適している能力などはありますか?
和田:やはり、まずは好奇心、チャレンジ精神を持っているか?ということ。自分から様々な工夫をして調査・情報収集をしていかないといけない部分もあるので、創造力、また活動を通じて世の中を良くしていこうという気持ち、正義感などが大事かなと思います。また公安調査庁の仕事というのは、すぐに報われたり、成果がわかりやすく形になって出る仕事とは限らないんですね。その意味で「縁の下の力持ち」という部分にやりがいや魅力を感じられる人に来ていただけたらと思いますね。
小谷:ジャニーズ事務所で活躍されているみなさんとも重なる能力なのかなと思いますがいかがですか?
東山:ただ、それはどの仕事もそういうものなのかなと思いますね。結果はすぐ出るものじゃないし、積み重ねをしていかないと、仕事への満足感は得られないだろうと思いますね。
小谷:東山さんは、これまでのお仕事で培ってきた能力や経験を公安調査庁で活かせるんじゃないか?と感じる部分はありますか?
東山:たぶん、僕が役に立てることはひとつもないと思います(笑)! ただ、こうやって長官ともお話をさせていただいたり、ドラマを通じて、公安調査庁というところで日本を守っている方たちがいるという事実をみなさんに知っていただくことが大事なのかなと思いますね。それによって、僕らは安全・安心な暮らしを送れているわけですから。
小谷:実際にドラマをご覧になって、長官の目から見て「実際にあり得そうだな」とか「よく細かいところを再現しているな」と感じた描写などはありましたか?
東山:風呂敷で隠れたりするシーンですか(笑)?
和田:「よくこういうところまで気が付かれているな」という部分はたくさんあると思いますが、やはりどうしてもアクションのほうに目が行ってしまって「かっこいいなぁ…」と感じる部分が多かったですね(笑)。
「ドラマ『GAME OF SPY』を見て志しました」という方、大歓迎です
小谷:実際の公安調査庁の任務は、やはり派手なアクションというよりは、地道な情報収集などが主眼なので、むしろドラマの描写の方が「すごいな」「かっこいいな」と(笑)?
和田:そうですね、実際は地道な情報収集などで未然にテロ等を防ぐということが大切ですので。
小谷:そういう意味で、このドラマによって、一般の人々の公安調査庁に対するイメージが大きく変わるかもしれません。
和田:もちろん「(ドラマでやっているような)こんなことができるんだ!」と思われるかどうかはともかく(笑)、先ほど東山さんもおっしゃったように公安調査庁という組織があるんだということ、世の中の安全、国民のみなさんの生活のために働いているんだというイメージ、関心を持っていただけるだけで、我々としてはありがたいです。そこで関心を抱いた方に、「勤めたい」と思っていただけたら。もしかしたら「ドラマと全然違う!」と思われてしまうかもしれませんが(苦笑)、非常にありがたいなと思います。
小谷:来年、再来年の採用試験で「ドラマ『GAME OF SPY』を見て志しました」という方が増えるかもしれません。
和田:大歓迎です(笑)。今後、学生向けに体験ツアーなども行なう予定ですので、ぜひドラマを見て関心を持った学生のみなさんはご応募いただいて、実際の仕事ぶりについても知っていただければ幸いです。
東山:僕も陰ながら応援させていただければと思います。このドラマに出演させていただき、こうやって長官と対談させていただけて、まるで自分も公安調査庁の一員になったかのような気分で「ぜひみなさんのご応募をお待ちしています!」と言いたくなりますね(笑)。
「GAME OF SPY」のストーリー
東京万博を三日後に控える中、総理官邸には国際テロ組織ムンドからテロ予告「3月1日正午、東京で大規模テロを行う。ターゲットは東京都民1400万人。ついに“デウスゲート”が開かれる」が届いていた。
海崎総理から指令を受けた公安調査庁の高原は、羽柴猛率いる極秘スパイ機関「GOS=Global Operation Service」のメンバーを招集。与えられた時間は72 時間。
羽柴達はムンドが日本国内で新型天然痘ウイルスを製造し大規模バイオテロを計画している証拠を掴むが、依然テロ組織の潜伏先を特定できずにいた。一方、今回のテロ予告の背景には日本の根幹を揺るがす「真の目的」があるといい…。
果たしてGOSはこの未曽有の危機を救うことができるのか?
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