

在日クルド人を描く映画に出演・奥平大兼「日本にこういう境遇の方が居るとは」
俳優・奥平大兼が出演する映画『マイスモールランド』が5月6日劇場公開を迎える。初出演映画『MOTHER マザー』で長澤まさみとの親子役で話題をさらい、第44回日本アカデミー賞をはじめとする数々の新人賞を受賞した奥平。2本目の映画出演となる同作では、映画初出演にして主演の嵐莉菜扮するクルド人の高校生・サーリャに寄り添う少年・聡太を演じる。奥平に撮影を振り返ってもらうと共に、大型新人としての注目度の高さから生まれた葛藤、それを乗り越えていった心境の変化を聞いた‘(前後編の前編)。
──日本の現状を、イギリス人の父親と日本人の母親を持つ川和田恵真監督がリアリティを持って描く同作。まずは、今作の台本を読んだ印象をお聞かせください。
奥平 はじめは、僕にはしっかりと理解できることは少なかったです。やっぱり境遇も違いますし、(嵐)莉菜さんにはわかることでも、僕にはわからないことが多くて。ただ、今回演じた聡太の気持ちはすごくわかりました。サーリャの気持ちは、同じ環境にいるわけではない以上、理解するのはすごく難しいし、簡単に理解できるものだとも思っていません。むしろ理解し切ってしまったら聡太という役を演じるのは逆に難しくなってしまうのではないかなとも思います。
初めて出演した映画の『MOTHER マザー』は「こういうことが起きているんだな」と理解しやすかった部分もあったんですが、今回の作品は、日本でこういう境遇の方が居るということを初めて知ったので、「本当に?」と思ってしまいました。
──聡太の「わからないことを無理してわかろうとするわけでもなく、サーリャに寄り添う姿勢」をすごく真摯に感じました。
奥平 たぶん、聡太は聡太なりにサーリャのことを助けてあげたくて、自分ができることをやろうとしていると思うんですけど、あまりにも個人でどうにかなる問題じゃないんですよね。だから結果的には特別何かをしてあげられることもなく、気持ちと行動だけになってしまうんですが、それだけでもすごく勇気がいることだと思うんです。躊躇せず行動する聡太は素敵な人だなと感じます。
──奥平さん個人としては、今作を通してどんな学びがありましたか?
奥平 それこそ聡太の考え方はすごく学びになりました。クランクインする前から聡太に近い考え方は持っていましたが、確信を持って「こういう考え方をしよう」と思えたのは、この作品がきっかけですね。聡太の最初のイメージは「肯定から入る」ことだったんです。とりあえず受け入れて、否定をしないってすごく良いことだなと思いました。僕も、意識していても、なんとなく否定から入ってしまうことがある。それってすごくもったいないことだし、誰かを傷つけてしまうこともあるかもしれない。イエスマンというわけではないですが、肯定から入ることで良い方向に繋がるんだなと思いました。
──聡太とサーリャの関係性も絶妙でした。嵐さんは今作が映画初出演でしたが、話し合いも重ねたのでしょうか。
奥平 お芝居の話はまったくしなかったですね。僕もデビューしてまだ2年経っていないですし、人にお芝居のことをどうこう言える立場でもないので。自分が一番最初にお芝居した時を思い返してみると、いきなり多くのことを言われてもできるのか不安に感じてしまうんです。莉菜さんがどう思っていたかはわからないけど、少なくとも僕はそうだったので、僕から不必要なことは言わないようにしていました。
川和田監督も自由なお芝居をして欲しがっていたし、僕も莉菜さんの自由さを欠くようなことだけはしたくなかったんです。僕自身は演技について考えたりすることもありましたが、だからと言って莉菜さんに直接「どうする?」とは聞きませんでした。
──では演技とは別にどんな会話をされましたか?
奥平 めちゃくちゃてきとうな雑談をしていました(笑)。サーリャは、聡太と一緒にいる場面以外はつらいシーンが多かったので、それを演じる莉菜さんも絶対に大変だったと思うんです。でも、聡太といる時のサーリャは比較的楽しい時間を過ごしていたから、リアルでも莉菜さんと一緒にいるときはできるだけ楽しく過ごせたらいいなと思っていました。
──会話の内容で覚えているものはなにかありますか?
奥平 僕も莉菜さんもお洋服が好きなので、その日着ていた服について話したりしていましたね。あとは、僕が自撮りが下手という話もしました(笑)。やっぱり莉菜さんはモデルさんですし、自分の見せ方もわかっていると思ったので「自撮りのやり方を教えてよ」と聞いたのをよく覚えています。それで習ったんですが、撮影当時は僕も高校生だったのに、莉菜さんは「JKだな」「若いな」と思いました(笑)。
──それ以降、自撮りはレベルが上がりましたか?
奥平 ViViの専属モデル(嵐)が伝授してくれたんですから、ちょっとは上がったと信じたいです(笑)。
──レベルの上がった自撮りの公開を楽しみにしています。
奥平 ちょっと恥ずかしいですが、見る機会があったら「おっ」と思ってください(笑)。(後編に続く)
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