小野あつこにインタビューを実施した

小野あつこ、“歌のお姉さん”の6年間は「夢のような時間」今後も「歌をはじめ、子ども向けのことを中心に何か活動ができたら」

2022.04.16 08:05
小野あつこにインタビューを実施した

2016年4月から「おかあさんといっしょ」(毎週月~土曜朝7:45-8:09、NHK Eテレ)に出演し、6年にわたって“歌のお姉さん”を務めてきた小野あつこが、2022年4月2日の放送をもって番組を卒業した。明るい笑顔と歌声で多くの子どもたちや、その親世代に親しまれてきた愛すべきキャラクターの小野の卒業ということで、番組の視聴者を中心に“あつこお姉さんロス”が広がっている。

そんな中、4月20日(水)に「『おかあさんといっしょ』最新ソングブック まほうのラララ♪」と「『おかあさんといっしょ』みんなとつくるコンサート! ワンワンもおとうさんもいっしょ!」のBlu-ray&DVDが発売されるということで、このほど小野にインタビューを実施。これまで歌い踊り続けてきた6年間を振り返ってもらいながら、子どもたちとの触れ合いや印象に残っているエピソード、今後の目標やBlu-ray&DVDの注目ポイントなどを語ってもらった。

本当に中身の濃い6年間を過ごすことができた

――先日、最後の出演回が放送されましたが、改めて歌のお姉さんを卒業した率直な思いをお聞かせください。

2016年からの6年間は夢のような時間でした。まだ、あっという間だったと感じるほど時間はたっていないんですけど、本当に中身の濃い6年間を過ごすことができたなと。歌のお姉さんを務めさせていただけたという感謝の気持ちが大きいです。

――6年の中でどんなことが支えになり、励みになりましたか?

卒業することになってからは6年間を振り返る機会が多くて。番組に出てくれた子どもたちはもちろん親御さんや共演者、スタッフの方たちに支えられてきたからこそ続けて来られたと思うし、皆さんに育てていただいたという思いが強いです。

――共演者の「お兄さん」や「お姉さん」たちは心強い存在だったんですね。

就任当初は、私の歌のレッスンに(11代目歌のお兄さん・横山)だいすけさんが参加してくださったり、慣れない番組収録の際には、(11代目たいそうのお兄さん・小林)よしひささんや(5代目身体表現のお姉さん・上原)りささんに助けていただきました。

皆さんの思い出として残ってくれていればうれしいな

――番組を通して触れ合ってきた子どもたちの印象は?

基本的に番組の収録に来る子たちは3歳から5歳までと、年齢が限定されているんです。お姉さんになる前に児童館で触れ合っていた子どもは小学生が中心だったので、最初はどのように接すればいいのだろうと心配でしたが、子どもたちは初めてのスタジオ、間近で会うお兄さんお姉さん、キャラクターたちに興味津々で、私の想像をはるかに超えて対等にコミュニケーションを取る事ができました。

なかなかご家族から離れられない子どもも、心ではちゃんと参加してるんですよね。番組収録の際にうまく参加できなかったお子さんのご家族からも、「家に帰ってから収録のお話しをしていました」というお手紙を頂いたことがあり、どんな形でも皆さんの思い出として残ってくれていればうれしいなと思います。

大人でもめったにできない経験をさせていただきました

――6年の中で思い出に残っているエピソードはありますか?

やっぱり、毎回参加する子どもたちが変わるので歌ったり踊ったりしていても決して同じ雰囲気にならないんです。コンサートもそうですけど、生で人と接しながら歌う面白さや楽しさがありました。

コロナ前はロケに行く企画もあって、盲導犬の訓練を体験したり、お豆腐を作ったり。大人でもめったにできない経験をさせていただきました。

――子どもたちと接する時にどんなことを心掛けていましたか?

初めておウチの方から離れて何かに挑戦する子がいたり、なかなかみんなの輪に入れなかったり、一人一人タイプが違うんです。どうやったらみんなが遊んでいるような感覚で楽しく収録に参加できるのか。限られた時間の中でなるべく声を掛けて一緒に遊んだり練習をしながら、子どもたちの集中力が切れないよう、うまく寄り添ってあげられたらいいなと思っていました。

――歌や踊りなどで意識していたことはありますか?

1年目はだいすけお兄さんと一緒に歌わせていただいて、2年目からは(12代目歌のお兄さん・花田)ゆういちろうさんと。やっぱり、ペアで歌ったり踊ったりするので、声や動きを合わせていく作業に時間をかければかけるほど、どんどんピタッと気持ちよくハマっていくんです。

「こんなふうに歌いたいのかな? こう動きたいのかな」と会話をしなくても、お互いに感じられるようになりました。それは今までにない経験でしたし、とてもいい勉強になったと思います。

一緒に番組を作る過程はとても楽しかった

――そういう“化学反応”がすてきなパフォーマンスにつながるんですね。

ゆういちろうお兄さんの歌からもいろんな影響を受けましたし、(12代目たいそうのお兄さん・福尾)誠さんや(初代たいそうのお姉さん・秋元)杏月さんの身体表現も参考になったので、一緒に番組を作る過程はとても楽しかったです。

――番組の中では、たくさん食べるキャラクターとして親しまれていましたが、普段何を食べている時に幸せを感じますか?

白いご飯が大好きなんです。目玉焼きご飯もよく食べるし、海苔巻きは子どものころから好きで大人になって食べると懐かしさもあってホッとしますね。最近はシンプルなものにありがたみを感じます。

――今後はどんな活動をしていきたいですか?

コロナ禍ということもあって、なかなか簡単に会いに行くことができない中、会いたいと言ってくださる方もいらっしゃるので、いろいろな人たちとお会いできる機会を増やしていきたいです。これからも歌をはじめ、子ども向けのことを中心に何か活動ができたらいいなと思っています。

――2022年は「寅年」ということで、プライベートでトライしてみたいことはありますか?

歌のお姉さんのお仕事を始めてから山に登るようになったんです。低山ですけど、体力づくりに役立ったり、きれいな景色を見て癒やされています。いつか、キャンプをして“テント泊”してみたいです。

そして、コロナが落ち着いたらお仕事で行かせていただいた土地を今度は観光目的で訪れて、いろいろな文化に触れてみたいですね。もちろん、その土地ならではのおいしいものも食べたいです(笑)。

――4月20日(水)に番組関連のBlu-ray&DVDが発売されますが、見どころをお聞かせください。まずは「『おかあさんといっしょ』最新ソングブック まほうのラララ♪」から。

これは、私と「ガラピコぷ~」にとって最後の“月のうた”です。ほぼ「ラララ」という歌詞でできている曲。コロナ禍でみんなが自由に声を出して歌うことができない中、タイトルの通りに「ラララ」の魔法で皆さんの笑顔や幸せ、楽しい輪がどんどん広がっていけばいいなと。「おかあさんといっしょ」らしい、温かくて愛がたくさん詰まっている歌になっています。

――「『おかあさんといっしょ』みんなとつくるコンサート! ワンワンもおとうさんもいっしょ!」はいかがですか?

「おとうさんといっしょ」のゆめちゃん(竹内夢)、まさともくん(望月雅友)たちとご一緒したコンサート。みんなで楽器を演奏したり、それぞれの番組の歌をメドレーで歌ったりしています。おウチでもまねをしながら歌って踊ることができるような楽しい構成になっているので、ぜひご家族で盛り上がっていただけたらうれしいです。

――では、最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします!

6年間、本当にありがとうございました。番組を応援してくださった方、コンサートや収録に足を運んでくださった方、皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。

たくさんのお手紙やイラストを頂いて、リモートという新しい形になった時は動画を送ってくださる方もいらっしゃって。皆さんの温かい気持ちにいつも励まされていました。

春は別れもありますけど、新しいスタートとして楽しいことを日々見つけながらまた皆さんにお会いできる日を楽しみにしております。

◆取材・文=月山武桜

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