園子温の「性加害報道」で“アシスト疑惑”の坂口拓が謝罪動画核心に触れずで厳しい声も

2022.04.06 12:27

提供：ユーチュラ

アクション俳優の「坂口拓」（登録者数39万人）が5日夜、「雑誌の記事の件について謝罪します」と題した動画を公開。映画監督の園子温の「性加害報道」の記事中に出てくる「俳優T」は自分だと認め、謝罪と釈明をしました。

自ら「俳優Tは私です」と名乗り出る

騒動の発端は、4日に「週刊女性PRIME」（主婦と生活社）が配信した「園子温の性加害を出演女優らが告発！『主演にはだいたい手を出した』と豪語する大物監督の“卑劣な要求”」という記事。記事中には、約10年前に「俳優T」が自宅で飲み会を開き、そこに参加した女優が後日に園監督に引き合わせられ、俳優Tが席を外して園監督と2人きりにさせられたことで「性被害に遭った」とする告発がありました。もし意図的であれば、俳優Tが性加害を“アシスト”したことになりかねません。

今回の動画では、神妙な面持ちの坂口が黒スーツ姿で登場。「皆さんに謝罪したいことがあり、動画を回しています。4月4日に某監督が女性に対し卑猥（ひわい）な行為をした、その飲み会の席にTという人物がいたと書かれていました。そのTという人物は私、坂口拓です」と話し、園監督の名前を出さずに記事に言及した上で「俳優T」は自分だと認めました。

続けて、坂口は「10年前のこととはいえ不快な思いをさせた方がいたとしたら、この場を借りて謝罪します。大変、申し訳ありませんでした」と謝罪しています。

「アシスト疑惑」の核心には触れず

坂口は「10年前のことなんで細かいことは覚えていないんですけど」と前置きしつつ、「私を含めて若手の役者さんの飲み会を何回か行っていたのは事実です」と飲み会を開いていたという記事内容を認めました。その一方で「私としてはまったく後ろめたいことはなくて、応援したい役者さんを飲み会の場を通じて縁が広がったり、仕事につながったり、頑張ってくれたらいいなという思いだけでした」と釈明しています。

さらに、坂口は「自分も少しでも何かを与えられるような人間になればという思いで、頑張っている役者さんに対して、そういう場を設けて映画作りに手助けできればという思いでやってました」と語った上で、「それがきっかけで嫌な思いをさせた人がいれば、それは私の責任です」とし、反省の意思を示しています。

ただ、女性を園監督に引き合わせて性加害を“アシスト”したのではないかという疑惑については、最後まで触れられませんでした。

坂口は2013年に公開された映画『地獄でなぜ悪い』などの園作品に出演し、園監督のハリウッドデビュー作となった昨年公開の『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』にも起用されています。

視聴者からは厳しい意見も

坂口は「ウェイブ」という技術を駆使する零距離戦闘術の達人としても知られ、YouTubeチャンネル「狂武蔵たくちゃんねる」では現役の人気格闘家やボクシングの元世界王者、実戦格闘術の猛者らとのコラボが好評でした。

今回の突然の「謝罪動画」に対し、視聴者からは「自分から名乗り出たのは立派」と評価する声がある一方、「もし記事内容が事実で監督の癖や人間性を知っていたなら、黙認・共犯と見られても仕方ないと思う」といった厳しい意見も寄せられています。

また、園監督は制作プロダクション「シオンプロダクション」の公式サイトで直筆コメントを発表。「映画監督としての自覚のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」などと反省の言葉を綴った上で、「今回の週刊誌報道の記事については事実と異なる点が多く、自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき措置をとって参る所存です」として法的措置を示唆しています。