元PASSPO☆・岩村なちゅ、ぽっちゃりとして伝えたいこと「体型なんかで卑屈にならず前向きに笑って」

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──岩村さんは趣味のパチンコだけでなくバラエティでも活躍していますし、ぽっちゃり系ファッション誌『la farfa』（文友舎）の表紙も飾りましたよね。

岩村　表紙のお仕事は本っ当にめっちゃくちゃうれしかった！　もともとモデルになりたくて芸能活動を始めたわけだし、予想もしないかたちでだけど、表紙で扱ってくれるようになるなんて……。しみじみ続けていてよかったと思いましたね。パチンコの話と同じなんですけど、別にワシは戦略とか狙いがあって太ったわけじゃないんですよ。だけど体型のことを会社のスタッフさんや出版社やテレビの方が上手に調理してくれて、今、こうやって仕事に結びつけられているんです。特に表紙をやらせていただいたときは、同性の方からすごく応援の言葉をいただきまして……。

──どんな声が届いたんですか？

岩村　ぽっちゃりの方の共通した悩みとして、洋服を買えないという問題があるんです。大きめのショッピングモールとか行っても、ほぼほぼ入らないサイズですから。なので、そういう悩みを持っている方からすると「なちゅは何を着ているの？」と気になるらしいんですね。ワシがインスタで写真を上げると、「参考にしています」とか「ぽっちゃりしているけど肌は綺麗ですね。お手入れはどうしていますか？」といったコメントが寄せられますし。

──実際、岩村さんに励まされる人は大勢いるでしょうね。

岩村　ワシは別に自分の体型について偉そうに言えることなんてないですよ。でも1個だけ想いとしてあるのは、体型なんかで卑屈にならず、前向きに笑って過ごしてほしいということ。だから雑誌のインタビューとかを受ける機会があると、必ず前向きなコメントを残すように心掛けています。

──そもそも日本人って痩せることに躍起になりすぎな気もするんです。

岩村　それは本当に思います！　芸能のお仕事をしていない一般の方も、異常なくらい神経質ですもんね。「そこまで無理して痩せる必要があるの？」って感じますよ。

──健康面の問題はともかくとして、痩せたらモテるんですかね？

岩村　モテない！　全然そこは関係ない！　友達からも「なちゅ、痩せた方が可愛いよ」とか言われるんです。でもそんなこと絶対ないですから！　たとえ仲いい友達だろうが騙されないです！　「何のために痩せなきゃいけないの？」って、ついついこっちもケンカ腰になっちゃって（笑）。

──その友達も悪意があるわけじゃないんでしょうけどね（笑）。

岩村　痩せていたときも太ってからもファンの人の数はあまり変わらないし、それどころかワシなんて太ったことで仕事が増えたわけじゃないですか。結局、ぽっちゃりでも可愛い子は可愛いし、モテる子はモテる。「ぽっちゃりの方が好き」という男性も一定数いますしね。だから、ぽっちゃりの子はもっと自分に自信を持ってほしいんですよ。

──そういえば、PASSPO☆時代の盟友・玉井杏奈さんが結婚されました。岩村さん自身の恋愛観や結婚のご予定は？

岩村　あの杏ちゃんが結婚だもんな～。信じられないですよ。ワシに関していうと、とにかく甘やかしてくれる人がいいですね。痩せろとか言う人はマジ勘弁してほしい。何事もそうだけど、制限してくる人って一緒にいて息が詰まるじゃないですか。ワシは常に面白おかしく過ごしていたいので。

──これからの仕事のビジョンはいかがですか？

岩村　いまだにメディアに出るときは「元PASSPO☆」という枕詞がついて回っているんです。PASSPO☆にいたことは事実だから全然OKなんですけど、同時に「いつまでもPASSPO☆の看板に頼るのもな……」という気持ちもあるんですよ。だから本当の意味で1人立ちしたいというのが今後の目標かな。

（取材・文／小野田衛）▽岩村なちゅ（いわむら・なちゅ）1991年 7月 29日生まれ、神奈川県出身。Twitter：@iwamuranatsumiInstagram：iwamuranachu