“特撮美女” 工藤美桜、変身願望を叶えてくれた『仮面ライダーゴースト』との運命的出会い
『仮面ライダーゴースト』『魔進戦隊キラメイジャー』、そして『TOKYO MER~走る緊急救命室~』と近年目覚ましい活躍を見せている工藤美桜。現在、女優・モデル・グラビアの“三刀流”で活躍する彼女が、11月25日に初の写真集『KIMINOMIO』を発売する。芸能活動12年目、そして本格的なグラビアデビューから約1年半の集大成的な作品となった今作について、そして彼女の女優人生を育んだ大切な「ニチアサ」という存在についての想いを存分に語ってもらった。(前中後編の中編)
>>前編は
──現在はドラマや舞台、映画への出演はもちろん、『with』(講談社)のレギュラーモデル、そしてグラビアと、女優・モデル・グラビアの“三刀流”で活躍されています。充実した日々をお過ごしなのでは?
工藤 そうですね、今言っていただいた3つを軸にこの1~2年は活動させてもらっていて、本当にありがたいことです。毎回のお仕事で出てきた課題を改善するために、家では勉強の毎日ですね。あとは趣味を増やして視野を広げようと模索中でもあるので、お仕事が充実するたびにプライベートも充実するという、もうどんなことも楽しめる!なんでも頑張れる!という、素敵な日々を過ごしています(笑)。
──かつて「夢は“演技ができるモデルさん”」と語っていたのを記憶しています。いつ頃から女優・演技への憧れが出てきたのですか?
工藤 小さい頃からドラマをよく観ていて「演技ができる人ってカッコイイなあ」というボンヤリとした憧れがありました。中学生になり演劇部に入ってからは「本格的に演技をやってみたいな」という気持ちに変りました。ただ、私は自分に自信を持てないネガティヴな人間なので、主役のような目立ったではなくて脇役や男役を主にやっていましたね。
──その当時、憧れの女優さんはいらっしゃいましたか?
工藤 仲間由紀恵さんです! 『ごくせん』が大好きで、ツインテールのゴムを外して「お前ら!」ってやるのが超カッコイイ!と思っていて、いつかやりたいなあ~と(笑)。あと『美少女戦士セーラームーン』の実写ドラマが世代ドンピシャで、私もいつか変身してみたいなあと思っていたんですね。
──その頃から潜在的に変身願望があったんですね。演技のどこに惹かれたんでしょうか?
工藤 演じているときは自分の中のネガティヴな部分や恥ずかしさが消えて、舞台に立つ気持ちよさが勝ることに気づいたんです。やっぱり普段の自分とは違う自分になれるのが楽しんですよ。だからヤンクミに憧れていたんだと思います(笑)。
──その変身願望が、見事『仮面ライダーゴースト』の深海カノン役に巡り合うことで叶うのはすごいですね。各インタビューでも語っていますが『ゴースト』のオーディションで結果が出なければこの世界を辞めるつもりだったそうですね。
工藤 はい。オーディションを受けてもなかなか結果が出なかったので、『ゴースト』に全てをかけていました。最初はヒロインの月村アカリ役を受けて、なんとか最終まで残ったので心の中で「受かって!」と祈っていたのですが、結果落ちてしまって。そこからはもう、毎日ショボ~ンとした気持ちで過ごしていたんですよ(苦笑)。そうしたら監督さんから「主人公の仲間の妹役を受けてみない?」とお声かけしていただいて。急きょカノンのオーディションに参加することになったんですよ。それで会場に向かったんですけど、着いた瞬間に「これ受かる!!」と思ったんですよ。
──それは工藤さんなりの自信でしょうか? それとも会場内の空気で察したんですか?
工藤 いや、すごく分かりやすい話で、プロデューサーさんが私とマネージャーさんに名刺を渡してくださったんですよ(笑)。あの瞬間、手応えを感じざるを得ませんでした。
──空気とかではなく物理的(笑)! それまで「ニチアサ」はお好きだったんですか?
工藤 はい、中でもスーパー戦隊シリーズは『百獣戦隊ガオレンジャー』、仮面ライダーは『仮面ライダー響鬼』が大好きです! 特に『響鬼』は同い年の従兄弟が変身ベルトを持っていて、デザインがカッコイイ!とよく借りて変身ごっこをしていたくらいです。でも私以上に両親が特撮好きで、中でも母は戦隊シリーズのヒロインが大好きで「いつかヒロインをやってほしい」と言われていたんですよ。『ゴースト』でカノン役が決まったときは大喜びしていました(笑)。その後も「何か特撮のオーディションがあったら受けてみなよ!」と母に言われ、マネージャーさんに聞いたら、ちょうど紹介されたのが『キラメイジャー』で……本当にビックリ。
──お母様の一言がまさかの出会いを呼んだ! 超親孝行娘ですね。工藤 偶然にも親孝行しちゃいました。『キラメイジャー』が決まったときも「受けなって言って良かったじゃん!!」ってメチャクチャ喜んでいました(笑)。母に背中を押してもらえたから今の私がいて、逆に母から「ありがとうね!」と感謝してもらえる……。
──素晴らしくwin-winな関係ですね。
工藤 ですよね(笑)。
>>後編は
(取材・文/田口俊輔)▽工藤美桜(くどう・みお)1999年10月8日生まれ、東京都出身。2015年に『仮面ライダーゴースト』深海カノン役でテレビドラマ初出演を果たし、2020年には『魔進戦隊キラメイジャー』大治小夜 / キラメイピンク役で出演し“特撮に愛された美女”として話題を呼んだ。Twitter:@p_miokudoInstagram:mmio_kudo
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