＜泣くな研修医＞白濱亜嵐、野村周平との初対面を振り返り「校内がザワつきました」＜インタビュー前編＞

研修医たちが葛藤しながらも成長していく姿を描く、土曜ナイトドラマ「泣くな研修医」(毎週土曜夜11:00-11:30、テレビ朝日系)。白濱亜嵐演じる研修医の雨野隆治が、同期の研修医・川村蒼(野村周平)、滝谷すばる(柄本時生)、中園くるみ(恒松祐里)と共に、一人前の医師を目指して奮闘する。

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今回、WEBザテレビジョンでは同期メンバーの白濱、野村、柄本、恒松にインタビュー！　お互いの印象や、ドラマの見どころを聞いた。

最近泣いたのはいつ？

――「泣くな研修医」は、さまざまなバックグラウンドを持つ4人が憧れの医師となり、研修医として壁にぶち当たりながらも奮闘するさまを描いた青春群像劇です。ポスターには皆さんの泣き顔が使われていますが、最近、泣いた記憶ってありますか？

白濱：(柄本)時生くんは、涙もろそう。

柄本：うん、30超えてから涙腺が緩くなったね。YouTubeで「子どもが初めてしゃべった」って動画を見ただけで泣いちゃう(笑)。

白濱：それを言ったら、僕もゆるゆるです。バラエティーの「感動の話」とか見て、すぐ泣いちゃうもん(笑)。

野村：俺は「泣くんじゃない！」って育てられたかなぁ。でも、自分の葬式を想像したら泣けますね。妻夫木聡さんや永山瑛太さんなどよく気に掛けて下さる先輩や、親しい方々が来てくれて、「あいつ、いい人生だったな～」なんて言いながら皆さんが泣いているのを想像する。そうすると、うれしくて泣けてきちゃうけど「生きなきゃ！」とも思えます。

恒松：特殊過ぎる(笑)。私は「泣くんじゃない！」って育てられたわけではないけれど、「泣かないようにしよう」という精神でやってきました。でも最近、やっと緩んできて、涙もろくなってきました。

「君が亜嵐？」って聞いたよね(笑)

――この4人は、同期の研修医という役。作中の4人のやりとりに癒やされたり、考えさせられたりしますが、役を離れた、みなさんの「素」の関係性を探っていきたいと思います。白濱さん演じる雨野隆治は人一倍お人よしで熱いけれど、同期には大口をたたきがち。野村さん演じる川村蒼は、実家が病院というお坊ちゃまで合コンざんまいのチャラい男という役柄です。白濱さんと野村さんは、プライベートでも仲良しということですが、出会いは？

白濱：これが、面白くて。(野村)周平が、僕の高校の学園祭に乗り込んできたんです(笑)。

野村：俺はその頃、暴走族の頭をやっていて。「白濱亜嵐ってやつが調子に乗ってるからシメに行こうぜ」ってことになって。

白濱：うそばっかり！　もう俳優やってたじゃん(笑)。なに、その映画「クローズZERO」みたいな設定(笑)。

野村：初対面で「君が亜嵐？」って聞いたよね(笑)。

白濱：(映画「クローズZERO II」の)「君も鈴蘭？」みたいな(笑)。

野村：でもいいヤツだったんで、友だちになりました。

白濱：高校3年の時だったよね。高校時代の野村くんは、すごく自由そうな人でした。すでに役者をやっていたから「野村周平が来た！」って校内がザワついたのを覚えています。

野村：いやいや、亜嵐の高校には芸能人がいっぱいいたじゃん。

白濱：そう(笑)。そんな、芸能人だらけの文化祭で出会いました。

野村：最近は、お互い犬を飼っているので、プライベートでは犬の話で盛り上がってるよね。

白濱：うん、犬あるあるとか親バカトークで。

――お仕事のときにはプライベートとは違う顔が見えると思うのですが、お互いの仕事ぶりはいかがですか？

野村：こんなにガッツリ共演するのは、初めてなんですよ。共演は、亜嵐が出ていたドラマ「GTO」(2012年、フジテレビ系)の最終回に僕がゲストで出て以来。でも、ずっと変わらないですね、亜嵐は。

白濱：僕は周平に関して、世の中の人に伝えたいことがあるんです！　「野村周平、意外と真面目だぞ！」っていうことを(笑)。ちゃんと現場に来るし、ちゃんとせりふ覚えるし、監督の言うこともちゃんと聞いてやってます。それを伝えたいです(笑)。

――(笑)。柄本さんは、サラリーマンを経て医師になった滝谷すばる役です。実年齢でもほかの3人よりも年上ですが、年下3人を見てどのように感じましたか？

柄本：俺が32歳だから、亜嵐くんと野村くんより4つ上か。年は離れていても、楽しく接してくれるから、年上ということを意識することは無いですね。

野村：25歳超えたら、みんな同い年ですからね！(笑)。

白濱：確かに！

野村：気付いてました？　俺、最初は時生くんに敬語で話していたんだけど、今はタメ口で話してるの。

柄本：うん、分かってた(笑)。

野村：いきなり誰にでもタメ口でしゃべる人間だと思ってませんでした！？

――いえいえ、そんなことないです(笑)。タメ口に変わったきっかけって何だったのですか？

野村：いろんな話をしたり時間を共に過ごす中で「この人は、大丈夫」と思う瞬間があって、そこからですね。

柄本：うんうん、そういうことだよね。

野村：やっぱり年上の方に対しては失礼になるので、タメ口をよく思わない人もいますが、時生くんは、そういう気を使わなくていいよ～という雰囲気を出してくれていたから、タメ口での会話にシフトしました(笑)。

――恒松さん演じる中園くるみは、そつのない優等生。実年齢22歳の恒松さんは、一番年下になりますが、お兄さんたちを見てどう思われていますか？

白濱：「こいつらバカだな～」って思ってるでしょう？

恒松：そんなことないですよ(笑)。皆さん第一線で活躍されている方なので、普通の同世代の方たちよりも大人な気がします。しっかりされてるし、尊敬できるところもたくさんあるし、話を聞いていて面白いです。一般的に女性の方が精神年齢が高いと言われていますが、やっぱり全然私よりも大人。でもあまり年下ということを意識すると、同期の役ができなくなっちゃうので、そこは頑張って付いていっています。

白濱：裏のボスですよ、恒松ちゃんは。

野村：恒松ちゃんを怒らせたら、その日の現場がヤバくなるからね(笑)。

恒松：やめて！(笑)。

白濱： でも、「真面目」だよね。

野村：僕は22歳らしいと思うな。女優さんって、大人びていて素の部分が見えない人が多いんですけど、彼女は年相応の会話をしてくれるから、こちらとしては、つるみやすいですね。

社会人の方は、思い出すことが多いはず！

――最後に、5月1日(土)放送・第2話の見どころを教えてください。

白濱：「すみません」って謝っているカットが多い回です。憧れた医師になれたのに、研修医生活はうまくいかない。初めて4人が会った時、初めて研修室に来た時のキラキラしてた瞬間を全員が思い返すみたいなところがあって、なんかリアルなんですよね。僕が2話を見て思ったのは、社会人として歩み始めたときって、何事もうまくいかないじゃないですか。憧れた世界でも、実はちょっと黒かったりするし。そういうものを表現している、現実に打ちのめされる回です。社会人の方は、思い出すことが多いと思いますよ！　ぜひ、ご覧ください！

取材・文＝坂本ゆかり