“バラエティ女王”や“武道館アーティスト”を発掘「ゴッドタン」出演で花開いた女性タレントたち

2021.03.28 12:10

2月27日放送の「ゴッドタン」(テレビ東京系)で、ドッキリ企画のゲストとして19歳の女優・小椋梨央が出演。アドリブで漫才を披露したりキレのあるツッコミを見せたりするなど、初めてのバラエティー番組出演とは思えない驚愕の度胸の良さを見せ、MC・おぎやはぎも「すごい！」と絶賛。仕掛け人として小椋と即席漫才コンビを組んだマヂカルラブリー・野田クリスタルも「スターの誕生です」と評価した。

このように「ゴッドタン」出演により才能を開花させ、バラエティーで活躍していく女性タレントはこれまでも数多く存在した。

大ブレイク中の朝日奈央　きっかけは「マジギライ」

現在、アシスタントとして「ゴッドタン」に準レギュラー出演し、数々のバラエティー番組から引っ張りだこの朝日奈央。元アイドルながら「NG無し」を公言し、オールマイティーなバラエティー能力を発揮しているが、そのブレイクのきっかけとなったのが2016年8月に放送された企画「マジギライ1/5」だった。

挑戦者のロッチ・中岡創一の“マジギライ候補”として登場した朝日は、強烈なディスりを繰り出し、中岡に大ダメージを与える。それだけではとどまらず、中岡の言い訳やエピソードトークにもアドリブで見事に噛みつき、MC陣を感心させた。

2月20日に放送された企画「レギュラー陣が選ぶ自画自賛！神シーン」では、改めておぎやはぎと劇団ひとりが、朝日の番組初登場となったこのシーンを回顧。当時のことを覚えていると話す劇団ひとりは「(台本から)脱線した時の対応力」を絶賛していた。

その後も2017年に「ゴッドタン」ではアシスタントに抜擢され、にゃんこスターの“なわとびネタ”や吉田裕＆すっちーの“乳首ドリル”ネタの完コピ芸披露など、類まれなバラエティーセンスで数々の企画で活躍。昨今の大ブレイクの大きな足掛かりとなった。

“武道館アーティスト”も発掘

2020年12月、日本武道館でのワンマンライブを開催したアーティスト・眉村ちあき。地下アイドル的な活動がメインだった彼女も、ブレイク前「ゴッドタン」に出演していた。

2018年6月放送の企画「このアイドル知ってんのか!?2018」で、「色んな意味でヤバイアイドル部門」第1位として紹介された眉村は、独特の不思議な雰囲気でMC陣の興味を引く。さらに、どんな“言葉”がテーマでもかっこいい曲を作れると特技の即興ソングを披露。

おぎやはぎ・矢作兼からの「ゲロ」というお題にも、クオリティの高い1曲で応え、その引き込まれるような歌唱力と歌声でMC陣を魅了。“イロモノ”ではない真の実力と魅力を発揮していた。

その放送後、2018年8月にはメジャーレーベルのトイズファクトリーと契約。9月には、悩みを持つゲストを眉村の歌で勇気づける企画「スナック眉村ちあき」が放送され、シリーズ化されるなど眉村のブレイクに一役買っていた。

“タメ口キャラ”でブレイクしたあのアイドル

「このアイドル知ってんのか!?2014」で「とにかく苦労してる次世代アイドル」第1位に選ばれた小池美由は、アイドルらしい明るいキャラクターの一方、友達がいなかったり、暗い学生時代を送っていたりと心の闇を吐露。そのギャップが「応援したくなる」と受け番組内でヒット。

出演を契機に大手芸能事務所・ワタナベエンターテインメントに所属し、“タメ口キャラ”でブレイク。現在まで数多くのバラエティー番組やラジオ番組に出演。テレビCMにも抜擢されるほどの人気となった。

その他にも、“日本一空気の読めない女”として暴れまわった谷桃子や、大物感あふれるコメント力で話題になった元キャバクラ嬢・あいな、そして、アナウンサーとは思えないバラエティーへの全力ぶりと卓越した対応力を見せる番組アシスタント・松丸友紀アナウンサーなど、多くの女性タレントの魅力を発掘してきた「ゴッドタン」。

そのプロデューサーであり、会社員ながらラジオパーソナリティーとしても活躍する佐久間宣行氏が、3月いっぱいでテレビ東京を退社することが発表されたが、今後もフリーとしてレギュラー番組のプロデュース・演出には関わっていく予定だという。これからも「ゴッドタン」でしか見られないような企画に注目していきたい。