清野菜名(C)テレビ朝日

清野菜名「やすらぎの刻」クランクアップ 八千草薫さんの形見受け取る

2019.12.01 05:00

女優の清野菜名が、テレビ朝日系ドラマ「やすらぎの刻~道」(毎週月曜から金曜ひる12:30~)のクランクアップを迎えた。


清野菜名、八千草薫さんの“形見”に涙 

清野菜名(C)テレビ朝日
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クランクアップ当日、監督から「OK!」が出たところで、清野のオールアップのセレモニーがスタート。監督から大きな花束が贈られたほか、橋爪功からは物語の舞台にちなんだ山梨・勝沼産のワインが贈呈。さらに、番組プロデューサーからは激励のメッセージが綴られたパネル入りの感謝状を受け取り、清野は照れた表情を浮かべていた。  

その直後、同作にも出演していた故・八千草薫さんの約40年に渡ってマネージャーを務めた原田純一氏がスタジオに登場。八千草さん愛用の着物が“形見分け”として清野に贈られることになると、それまで満面の笑みを浮かべていた清野の目には涙が溢れた。

清野菜名、天国に誓いを述べる

清野菜名(C)テレビ朝日
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贈られたのは、八千草さんが舞台や時代劇の稽古時によく着用していたという着物。これからも様々な作品で活躍していくであろう清野を思い、「ぜひこれを着て稽古に臨んでほしい」と、原田氏が数ある遺品の中から選んだ。

大先輩の形見を受け取った清野は、涙で瞳を潤ませながら「もう…この気持ちは言葉で表せないです。うれしいという言葉で終わらせていいのかわからないぐらい…本当に本当に光栄です」と、天国の八千草さんに感謝。緊張の面持ちで着物に袖を通した際には、再び涙を滲ませ「このお着物をふんだんに使えるよう、素晴らしい作品にたくさん携われるよう、頑張りたい!八千草さんのように、人に対して温かい、素敵な女優になれたらいいなと思います。いえ、絶対になります!」と、強く誓った。

清野菜名、風吹ジュンに感謝

清野菜名(C)テレビ朝日
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“やすらぎワールド”から卒業のときを迎えた清野は、「1年間、ほぼ毎日スタッフのみなさんと会っていたので寂しくなるなぁと思う反面、演じきることができて、嬉しい気持ちもあります」とコメント。「この“やすらぎシリーズ”では、キャラクターとして世界の中に“確かに存在した”という実感が強くあって…自分の役者人生にとってとても大きな時間になりました」と振り返った。

同作でのヒロイン・しの、しのの孫娘・しのぶ、『やすらぎの郷』(2017年)での安西直美、榊原アザミの計4役を演じる貴重な経験については、「…もう怖いものはないな!って感じです」と笑い、倉本作品との出会いが自身の財産となったことを明かした。

また、しの役を受け継いで演じている風吹ジュンにも大きな影響を受けたようで、「しのを介して風吹さんと繋がれたことをとても幸せに思っています。風吹さんはセリフがないところでも、しのぶの“おばあちゃん”として存在してくださり、相槌ひとつがとても自然で、いつのまにか私を世界に引き込んでいってくれるような感覚を覚えました」と、リスペクトの思いを語った。(modelpress編集部)

清野菜名コメント

― ついにクランクアップを迎えた、今のお気持ちを教えてください。

撮影がはじまる前、“今から1年間か…”と思ったのに、やっぱり“終わり”って来ちゃうものなんだな、と思いました。この1年間、ほぼ毎日スタッフのみなさんと会っていたので寂しくなるなぁと思う反面、演じきることができて、嬉しい気持ちもあります。

“感謝状”にはビックリしましたが、ものすごくうれしかったですね! 改めて、“愛のある現場”だったなと実感しました。

― しの、しのぶの2役に挑みましたが、それぞれ演じる上で大切にしたことは?

しの役は特に“こう演じよう”とは意識せず、時代背景を追っていくうちに徐々に人物像が作り上げられた感じでした。その後、“平成編”で孫のしのぶを演じたことで、“しのって強い女性だったんだな”と改めて実感しましたし、しのを演じたことで私自身が少しやさしくなれた気がしています。 

孫娘のしのぶはとてもピュアで、人の気持ちをよく理解できる女の子だなと思いますが、15歳から演じたので、むずかゆくなるようなセリフもあって…ちょっぴり恥ずかしかったです(笑)。

“昭和編”と“平成編”では人々の生き方がまったく違うので、平成らしいしのぶの姿を見て、その差を楽しんでもらえたらと思います。(『やすらぎの郷』を含めると計4役を演じましたが)…そうですね。…もう“怖いものはないな!”って感じです(笑)。

― 清野さんが感じる、倉本作品のすごさとは?

倉本先生の脚本は、呼吸の音や空気の匂いが体感できるほどにリアルさを追及されているので、キャラクターとしてちゃんと“生きた”というか、あの世界の中に“確かに存在した”という実感が強くありました。それは今までにない不思議な感覚でしたね。

倉本先生にお会いしてから演じること自体が楽しくなったし、役柄を追求する方法を教えていただいたので、自分でも枝葉にいたるまでキャラクターについて考えるようになり、この“やすらぎシリーズ”は自分の役者人生にとってとても大きな時間になりました。

― しの役を受け継いだ風吹ジュンさんと、孫娘・しのぶとして共演した感想は?

私が演じていたしのという役柄を風吹さんが続けてくださっていることが、ずっと不思議な感じでした。風吹さんは昭和パートのしのをとてもよく見てくださって…しのを介して風吹さんとつながれたことをとても幸せに思っています。また、風吹さんはセリフがないところでも、しのぶの“おばあちゃん”として存在してくださり、相槌ひとつがとても自然で、いつのまにか私を世界の中に引き込んでいってくれるような感覚を覚えました。

― 八千草さんの形見の着物を贈られましたが、お気持ちは?

もう…この気持ちは言葉で表せないです。うれしいという言葉で終わらせていいのかわからないぐらい…本当に本当に光栄です。お稽古用の着物をいただいたので、このお着物をふんだんに使えるよう、素晴らしい作品にたくさん携われるよう、頑張りたいと思いました。

実は、今年2月に行われた八千草さんの最後の撮影を見学させていただいたのですが、カッコイイ姿を見せてくださって本当に感謝しています。私も「頑張りました!」って胸を張って、今回のクランクアップを天国の八千草さんにご報告したい。そして、八千草さんのように人に対して温かい、素敵な女優になれたらいいなと思います。いえ、絶対になります!
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