紅白紅組司会・広瀬すずの1年 「Seventeen」卒業・日本アカデミー賞・anone…2019年は朝ドラヒロインで“国民的女優”に【2018年末特集】

広瀬すず、3年ぶり主演ドラマ「anone」で新境地開拓

2017年は映画への出演が目立ったが、2018年は3年ぶりの連続ドラマ主演となった「anone」（日本テレビ系）でスタート。

人生で一番短いというショートヘアで天涯孤独の身の少女・ハリカ役を熱演。鋭い眼差しや光のない表情で孤独や深い闇を醸し、代表作のひとつである映画「ちはやふる」シリーズなどで見せてきた“青春感”やフレッシュさを完全に封印。坂元裕二氏の脚本で、新境地を開拓し、その演技力の高さを視聴者に印象づけた。

自身が主演を務めた2017年の映画「チア☆ダン」のドラマ版（TBS系）では、特別出演という形で、同一人物役として続投した。

広瀬すず、日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞

年度としては2017年度にあたるが、3月には2017年公開の映画「三度目の殺人」で「第41回日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞を受賞。第39回は「海街diary」で新人俳優賞、第40回は「ちはやふる-上の句-」で優秀主演女優賞、「怒り」で優秀助演女優賞に選ばれており、当時19歳にして3年連続の優秀賞受賞にして悲願の最優秀賞。

体当たりの演技を見せた「三度目の殺人」は、「第74回ベネチア国際映画祭」コンペティション部門に正式出品され、広瀬は同じ是枝裕和監督作品の「海街diary」（2015年）での「第68回カンヌ国際映画祭」以来の海外映画祭出席を果たした。

同世代、男女ともに圧倒的な支持を得ながら、実力でも圧倒し続ける広瀬。群雄割拠の同世代の女優の中でも抜きん出た存在力を発揮している。

広瀬すず、“原点”「Seventeen」を卒業

2012年、「ミスセブンティーン」に選出されてから、約6年間にわたって牽引してきた雑誌「Seventeen」を11月号をもって卒業。8月に行われた「Seventeen 夏の学園祭2018」では盛大な卒業式が行われた。

元々、姉のアリスが専属モデルを務めていた際、学園祭イベントに来場し、事務所の社長に声をかけられたことが芸能界入りのきっかけ。“原点”から卒業し、その後は女優業一本に活躍している。

広瀬すず、「ラプラスの魔女」「SUNNY 強い気持ち・強い愛」で振り幅披露

出演映画はシリーズ完結編の「ちはやふる -結び-」、「ラプラスの魔女」、「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の3本が公開。

「ラプラスの魔女」ではロングヘア姿で自然現象を予言する謎めいたヒロイン・円華を、「SUNNY 強い気持ち・強い愛」では篠原涼子演じる奈美の90年代のコギャル時代をそれぞれ演じ、改めてイメージにとらわれない振り幅の広さを見せつけた。

なお、紅白歌合戦では嵐の櫻井翔が白組司会となり、「ラプラスの魔女」以来のコンビが復活。11月26日に行われた会見でも「櫻井さんがいてくださるのは本当に心強い」とコメントしていた。

広瀬すず、女性タレントCMランキングで2位

2018年1月～11月のCM出稿状況を基にしたニホンモニターによる「2018タレントCM起用社数ランキング」では、15社で女性タレント部門2位。

富士フィルム、チャルメラ、コンタック…とテレビで見ない日がないほどで、お茶の間に親しまれている。

広瀬すず、記念すべき100作目の朝ドラヒロインに

そして、2019年は4月より連続テレビ小説のヒロインを務める「なつぞら」が放送開始。2017年11月には現在放送中の「まんぷく」よりも先にヒロインが発表されたことも話題を呼んだ。

記念すべき100作目となる今作は、オーディションではなくオファーでヒロインが決定。制作統括・磯智明氏は広瀬の起用理由として「幅広い映画を経験して、巧みな演技力で返している。彼女をもってすれば、この朝ドラを成功できると思った」と説明。「単に明るいだけじゃなく、色んな表情や芝居ができる」「ナイーブな芝居もできる」点がオファーの決め手となったようで、「笑いも泣きも様々な芝居が必要」と期待を寄せた。

広瀬すず、“国民的女優”へ

すでに“国民的”と言える知名度だった広瀬だが、朝ドラヒロイン、そして紅白司会で、満を持して名実ともに“国民的女優”へ。2019年も想像を超える活躍を見せてくれるに違いない。（modelpress編集部）