玉木宏(提供写真)

玉木宏、新たな連ドラ主演作「今までにない刑事ドラマ」<盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~>

2018.09.14 06:00

俳優の玉木宏を主演に迎え、WOWOW「連続ドラマW 盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~」(2019年1月放送予定/全5話)が放送されることがわかった。合わせて、特報映像が公開された。


3000人の顔記憶“見当たり捜査員”演じる玉木宏

「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞した羽田圭介氏の唯一の警察小説を原作にした同作。映画「百円の恋」(2014年)で日本アカデミー賞を席巻した監督・武正晴氏と脚本・足立紳氏が、羽田作品初めての連続ドラマ化に挑む。

連続ドラマW初登場にして初主演の玉木が演じるのは、記憶と勘を武器に指名手配犯を捕まえる “見当たり捜査員”・白戸崇正。3000人の指名手配犯の顔を記憶し、数万もの“顔”が行き交う雑踏で、いつ現れるとも知れない手配犯を探す。

白戸は、“膨大な顔の海”に溺れそうになりながらも、研ぎ澄まされた五感を頼りに捜査に没頭。そして、いつしか警察機構の深い闇に辿りついてしまうという難役である。

(左から)羽田圭介、玉木宏(提供写真)
(左から)羽田圭介、玉木宏(提供写真)

玉木宏、魅力語る

見当たり捜査を「本当にすごい仕事だと思います」と話す玉木。自身の役柄について「彼は業務に対して真摯に向き合うのですが、その分どんどん神経をすり減らし、自分の身を削ることになる」と説明した。

加えて、「身を削りながら仕事をしている一方で、付き合っている女性を大事にしたいと思う気持ちもあり、その葛藤がままならない感じが、非常に人間らしいと感じています」と白戸の印象を紹介。同作の魅力を「誰かを追っていると思っていたらいつのまにか自分が追われている立場にいる…。そんな緊張感に満ちた、今までにない刑事ドラマになるのではないかと思います」と語った。


羽田圭介「感慨深い」

また原作者の羽田氏は、高校生の頃に映画で見た玉木が印象的だったこと述懐。その上で、「今回白戸を演じられるというのは感慨深いです(自分がイメージするもう少し野暮ったい白戸像からすると、いささか格好良すぎる気もしますが)」とコメントした。

さらに、武正監督は玉木の演技に関して「今回白戸という役の、喜怒哀楽だけでははかれない様々な感情や孤独、哀愁を見事体現された」と回顧。視聴者へ向けては、「孤高の主人公、白戸が仲間達と苦難をどうくぐり抜け、どのような宝を手に入れるのか、視聴者の皆さんには息を潜めて見届けて頂きたい」と呼びかけた。(modelpress編集部)

玉木宏コメント

― WOWOW連続ドラマ初主演となる本作「盗まれた顔」の魅力とは

この作品は「見当たり捜査」という変わった捜査手法を題材としていますが、ある「顔」を見つけてしまったことがきっかけとなり、そこから芋づる式に色々なものがつながってしまうという、事件性の怖さが詰まった作品です。誰かを追っていると思っていたらいつのまにか自分が追われている立場にいる…。そんな緊張感に満ちた、今までにない刑事ドラマになるのではないかと思います。

― 白戸崇正の人物像

人の顔を覚える相貌識別能力の高さを評価されて“見当たり捜査員”になった男です。彼は業務に対して真摯に向き合うのですが、その分どんどん神経をすり減らし、自分の身を削ることになる。

そういう意味では、誰もが白戸のようになり得る、普通の感覚を持った人間だと思います。身を削りながら仕事をしている一方で、付き合っている女性を大事にしたいと思う気持ちもあり、その葛藤がままならない感じが、非常に人間らしいと感じています。

― 「見当たり捜査」についての感想

人の顔は変わるものですが、手配写真から何年も経過していても、彼らは経年した顔の変化を想像して見つけることができます。実際にそうやって検挙されている実績もあるので、本当にすごい仕事だと思います。

― メッセージ

このドラマは監督に武正晴さんを迎えて、映画さながらの作りになっています。決して派手さはないですが、非常に奥行きのあるサスペンスに満ちたドラマです。ぜひ楽しみに放送をお待ち頂ければと思います。

原作者・羽田圭介コメント

当初、推理とはかけ離れた“見当たり捜査”という、アナログな力業の性質が、起承転結に重きを置く映像作品とは親和性が低いのではないかと思っていました。しかしだからこそ、どんなものが出来上がるのかとても興味深く、楽しみにしています。

玉木さんは自分が高校生だった頃に映画で見てとても印象的な役者さんだったので、今回白戸を演じられるというのは感慨深いです(自分がイメージするもう少し野暮ったい白戸像からすると、いささか格好良すぎる気もしますが)。視聴者の皆さんには、ぜひドラマをご覧頂き、そして原作本も買っていただければ、と思います。

武正晴監督コメント

本作は、見当たり捜査というまこと奇妙な仕事を職能とする主人公の物語である。まてよ、映画監督という職業も人の顔を見続けるという商売と重なるではないか。「孤独者とは良き観察者になり得る」とは、ある映画の名台詞ではあるが、僕はこの顔を盗み、読む、見当たり捜査員たちの職能の孤独性に共感したのだ。

玉木宏さんは、今回白戸という役の、喜怒哀楽だけでははかれない様々な感情や孤独、哀愁を見事体現された。孤高の主人公、白戸が仲間達と苦難をどうくぐり抜け、どのような宝を手に入れるのか、視聴者の皆さんには息を潜めて見届けて頂きたい。
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