急死、電撃結婚、引退、解散…女性アイドルの2017年ニュース【2017年末特集】

私立恵比寿中学・松野莉奈さん急死

2月、私立恵比寿中学のメンバー松野莉奈（まつの・りな／18）さんが死去した。死因は「致死性不整脈の疑い」。

致死性不整脈とは、放置すると意識消失や突然死に至る危険性が高い、緊急治療を必要とする不整脈のこと。

若き松野さんの死は、アイドルファンのみならず世間に大きな衝撃と悲しみを与えた出来事だった。

乃木坂46・白石麻衣の写真集が異例の発行部数誇る

2月に発売された乃木坂46・白石麻衣の写真集「パスポート」（講談社）が、1年を通して発売からほぼ毎月重版を繰り返すという超ロングセラーを記録。

1万部売れればヒットと言われる写真集業界だが、初版10万部という異例の大部数で発売スタート。そこから12度目重版し、累計発行部数が25万部を突破した。

同記録は、創業108年の講談社の歴史の中でも史上最高部数で、販売担当者は「歴史に名を刻む100年に1度の大ヒット作になりました」とコメントした。

橋本環奈属するRev. from DVL解散

3月、現在は女優の橋本環奈らが所属するRev.from DVL（レヴ・フロム・ディーブイエル）が解散した。

解散の理由は「メンバーそれぞれが新たなる人生の章を歩み始める『別れ』を選択するという結論に至りました」としている。

Rev.from DVLは、2011年から本格的な活動を開始。橋本が「天使すぎるアイドル」「1000年に1度の美少女」とネット上で大きく注目されたことをきっかけに知名度を上げ、2014年4月にメジャーデビューを果たしていた。

℃-ute解散

6月、2005年から活動してきた5人組アイドルグループ℃-ute（キュート）が、さいたまスーパーアリーナでコンサートイベント『℃‐uteラストコンサートinさいたまスーパーアリーナ ～Thank you team℃‐ute～』をもって、グループを解散した。

矢島舞美、中島早貴、鈴木愛理、岡井千聖、萩原舞による℃-uteは、ハロプロでも人気が高かったグループ。

芸能界にも多数のファンがいたが、惜しまれつつ12年と1日で活動に終止符を打った。

NMB48・須藤凜々花が電撃結婚発表

6月、沖縄県で開催されたAKB48の恒例行事「第9回49thシングル選抜総選挙」の開票イベントで、NMB48須藤凜々花が結婚することを電撃発表。

人気のアイドルが総選挙で結婚を発表するという事態にファンのみならず世間を驚かせた。

須藤は、8月30日でグループも卒業。現在はタレント業を中心に活躍している。

TWICE“上陸”

6月、韓国の人気ガールズグループ・TWICE（トゥワイス）が、ベストアルバム「＃TWICE」（ハッシュタグトゥワイス）で日本デビュー。

TWICEは、平均年齢19歳の9人組ガールズグループ。メンバーは、5人が韓国出身、3人が日本出身、1人が台湾出身という構成で、アジア各国で話題を呼んでいる。グループの曲「TT」の“TTポーズ”も人気に。

また、31日に放送されるNHK『第68回 NHK紅白歌合戦』では、6年ぶりに韓国のアーティストとして出場が決定している。

最上もが、でんぱ組.incを脱退

8月、でんぱ組.incの最上もががグループを脱退。

最上はブログで突然「本日、8月6日、でんぱ組.incを脱退しました。突然のお知らせとなってしまい申し訳ありません」と報告し「どうしても心と身体のバランスが取れなくなり、このままでんぱ組.incとして活動していくことがとても難しくなりました」と脱退の経緯を明かした。

現在グループは、相沢梨紗、古川未鈴、夢眠ねむ、成瀬瑛美、藤咲彩音の5人で活動中。

小嶋陽菜、渡辺麻友らAKB48グループからレジェンドが卒業

4月にAKB48の一期生だった小嶋陽菜、12月には最後の“神7”だった渡辺麻友といった48グループにとって象徴的なメンバーが卒業。

一期生は峯岸みなみを残すのみとなり、世代交代がキーとなる中、女性人気を得たNMB48が勢いを増してきたものの、一般的には乃木坂46・欅坂46にやや押されがちの1年だった。

12月19日現在、卒業及び卒業発表した48グループのメンバーは小嶋と渡辺を含めて50人。

坂道界隈ファッション界隈席巻…続々専属モデル誕生

アイドル界では名実ともに坂道グループが台頭したと呼べる2017年。

制した理由の中、女性からの支持を得たことが大きな要因となっているが、その象徴としてメンバーは軒並み女性ファッション誌の専属モデルとして活動中。

乃木坂46では『Ray』『LARME』で白石麻衣、『non-no』で西野七瀬、『CanCam』で松村沙友理、『sweet』で齋藤飛鳥、『NYLON JAPAN』で桜井玲香、『Zipper』で北野日奈子、『Popteen』で川後陽菜、『美人百花』で衛藤美彩、『ar』で堀未央奈、『Seventeen』で久保史緒里が、各誌の専属モデル・レギュラーモデルとして活躍中（※2月にグループを卒業した橋本奈々未は卒業まで『CanCam』で活動）。

また、欅坂46では『non-no』で渡邉理佐、『Ray』『LARME』で渡辺梨加、『ar』で今泉佑唯がレギュラーモデルに就任している。

秋元康プロデュース“ラストアイドル”誕生

12月、テレビ朝日系で放送されていたアイドルオーディション番組「ラストアイドル」から、メジャーデビューするメンバーが決定。

同番組は秋元康氏が、最強の7人組アイドルグループをプロデュースすべくスタートした企画で、毎週1人の挑戦者が現れ、バトルしながら生き残りを目指すというもの。現役アイドルも挑戦可能とされ、前代未聞のオーディション番組として各界からの注目を集めていた。

今年7月から募集が開始され、4932名の応募の中から7名の暫定メンバーを決定。そこから4ヶ月、グループ残留をかけて毎週熱い対決が繰り広げられ様々なドラマも誕生してきたが、20日にいよいよシングル「バンドワゴン」でメジャーデビューする。

女性アイドル界隈来年の動向は…？

坂道グループが盛り上がりを見せる一方、ニュース性のある人物の卒業やグループ解散も目立つ年となった。

また、今年は韓国の女性アイドルにも再び注目が集まった1年にもなった。日本デビューしたTWICEは、年末の紅白歌合戦に韓国アーティストとして6年ぶりとなる出場が決定。また、TWICEのほか8月にはBLACKPINKも日本デビューし、話題をよんでいた。

韓国の女性アイドルブームが再燃した背景の一つとして、日本での“オルチャンメイク”の普及や3CEなど韓国コスメブランドの人気により、韓国女性アイドルらの“顔”に日本人女性が着目しているという点もあるといえる。

さらに今後は、秋元氏による日韓アイドルプロジェクト「PRODUCE48」も始動しようとしており、日韓のグローバルアイドルグループが誕生する予定だ。

女性アイドルが人気を維持するポイントには、女性ファンからの支持を得ることが引き続き必要。

国内ではこのまま坂道グループが台頭し続けるのか、新たなアイドルが脚光を浴びるのか…来年のアイドル界の動向に注目していきたい。（modelpress編集部）