脚本を担当する北川悦吏子氏(C)モデルプレス

「ロンバケ」「オレンジデイズ」「たったひとつの恋」…“恋愛ドラマの神様”が手がける朝ドラ「半分、青い。」とは<タイトルに込めた想い&ストーリー>

2017.02.22 18:56

22日、NHK放送センターにて、2018年度前期の連続テレビ小説に関する会見が行われた。

この日、タイトルが「半分、青い。」であること、及び脚本を北川悦吏子氏が務めることを発表。北川氏は、制作統括の勝田夏子氏とともに会見に登壇した。

朝ドラ「半分、青い。」ストーリー

ヒロイン・鈴愛は高度成長期終わりに岐阜県東濃地方に誕生。子どものころ、左耳を失聴する。

その後、バブル期に漫画家になるという大志を抱いて上京するも、夢は瞬く間に破れ、結婚して娘を授かるも離婚され、シングルマザーになって帰郷。失敗だらけの人生だが、その度に、「やってまった(=やってしまった)」と明るく呟きながら生き抜く。

失敗を繰り返し、先の見えない人生を贈るヒロインがやがてたどり着くのが、ものづくりの世界。病気の母のためにそよ風の様な扇風機を創り、全くの素人でありながら、家電業界に「新風」を巻き起こす。

そして、ヒロインには、同じ日に生まれ男性の幼馴染がいる。2人はそれぞれ別の人と1度結婚するものの、約半世紀に渡って、つかず離れずの距離で見守り続け、扇風機作りをキッカケに公私共にパートナーとなっていく。

脚本を担当する北川悦吏子氏(C)モデルプレス
脚本を担当する北川悦吏子氏(C)モデルプレス
脚本を担当する北川悦吏子氏(C)モデルプレス
脚本を担当する北川悦吏子氏(C)モデルプレス

タイトルに込めた思いは?

勝田氏はタイトルについて、「近年の朝ドラとしは異色なタイトルかと思いますが、ヒロインの劇中でのセリフから取らせてもらいました」と説明。“半分、青い。”は半分の青空を指しているといい、「何かを失っても、まだ半分ある、残りの半分をもっと豊かにしていくんだという、前向きな生きる姿勢がヒロインの姿勢になっていくんですけど、それを象徴するものとしてタイトルにさせていただきました」と語った。

一方、北川氏は「私はタイトルから物語を作ることが多々あって、この作品もそうです」と告白。「片方の耳が聞こえない女の子のお話なんですけど、雨の日に傘を指していると、左側は聞こえないので、右側しか降っていないんですね。雨が上がった時にヒロインが『半分青い』って言ったらステキだなと思って、それが私の中でこの物語の始まりです」と振り返った。

“恋愛ドラマの神様”が手がける

また、北川氏が「ビューティフルライフ」、「オレンジデイズ」、「たったひとつの恋」など数々のラブストーリーを手がけてきただけに、「北川さんといえば恋愛ドラマの神様なので、恋愛のラインも外しておりません」と太鼓判を押す勝田氏。具体的には、「同じ日に生まれた幼馴染との男性との約半世紀に渡る恋模様もお楽しみしていただきたいと思います」とアピールした。

同じく、北川氏自身も「どうして同じ日に生まれたかも見てもらえればわかります。第1話からすごく面白い」と自信をあらわに。「その同じ日に生まれた幼馴染の彼女と彼が長い中で、どう距離感が変わっていくか見ていただきたい。朝ドラならではの、長い期間の2人を見てもらいたい」と呼びかけた。

ヒロインの名前の背景には…

そして、ヒロインの名前に関する質問があがると、「今やっている民放で同じ名前が出てしまったけど…」と笑った北川氏。「何年か前に、中山美穂ちゃんや向井理くんで『新しい靴を買わなくちゃ』という映画を撮っているんです。そこで、桐谷美玲ちゃんが脇役で出ててくるんですけど、彼女の名前がスズメなんですね。私はたまたま付けたんですけど、その時のプロデューサーが『それ(スズメ)はヒロインの名前だ。名前が良すぎる』って言われて。娘にその話をした時も『スズメが良かったな』って言って…」と回顧した。

また、自分が手がけてきた作品の中で“すずめ”が複数誕生することについては、「皆さんも何年か生きていると同じ名前の知り合いって増えてくるじゃないですか。私は脚本を書いてきて30年ぐらいになるんですけど、好きな名前って限られているので、自分で許したんです『同じ名前を使ってもイイことにしよう』って」とニッコリ。「そういう意味では“すずめ”っていう名前には愛着があって、ドラマを見てもらえればどうしてすずめっていう名前になったかもあります」と話した。(modelpress編集部)

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