平成27年度後期連続テレビ小説「あさが来た」を発表/脚本家の大森美香氏(C)NHK【モデルプレス】

NHK、今秋朝ドラを発表 初の試みで「チャレンジングな朝ドラに」

2015.01.14 19:02

NHK大阪放送局は14日、9月28日からスタートする平成27年度後期連続テレビ小説「あさが来た」を制作すると発表した。

現在放送中の「マッサン」、次回作「まれ」に続く第93作「あさが来た」は、朝ドラ“初”の江戸時代、幕末からスタート。激動の時代の大阪を明るく元気に駆け抜けたおてんば娘のヒロイン・あさと陽気に彼女を支え続けたボンボン夫の「おもろい夫婦」が日本の朝を明るく照らす“びっくりぽん!”なストーリーが展開される。

ヒロインのモデルは、時代に先駆け、銀行、生保を設立し、後には日本最初の女子大学設立に尽力した実在の人物・広岡浅子。「お金儲け」のためではなく、「今より少しでもみんなが幸せな世の中の実現」のため、生き抜く。「おもろい夫婦」を縦軸に、「運命の姉妹」を横軸に、さらにはヒロインへの応援者たちとの暖かな交流を絡めて描いていく。

脚本は大森美香氏「明るくて楽しい朝を皆様に毎日お送りすることができたら」

(左から)佐野元彦氏、大森美香氏(C)NHK
(左から)佐野元彦氏、大森美香氏(C)NHK
原案は古川智映子氏の「小説 土佐堀川」、脚本は「不機嫌なジーン」「風のハルカ」などを手がけた大森美香氏。同制作発表会見に出席した大森氏は、ヒロイン・あさについて「大変頼もしい女性」といい、「幕末から明治にかけての京都の名門の商家に生まれ、『女の子は学問をしてはならない』『本を読んではいけない』と言われ、すごく幼い頃から許嫁も決められていて、嫁ぐ先も決まっているという、少し閉塞感のある時代の中で、実にのびのびと、男まさりでありながら、女性らしいしなやかさ、柔らかさを忘れずに生きた女性です」と紹介。「“あさちゃん”という女性が誕生したのは、支えてくれる“優しくて面白い旦那さん”、そして彼女を理解し応援してくれる家族やたくさんの方々がいたからだと思います。その人間模様をたくさん描いていけたらなと思っています」と意気込み、「『朝が来てよかった』と思ってもらえるような、明るくて楽しい朝を皆様に毎日お送りすることができたらな、と思っています」と心境を語った。

佐野元彦プロデューサーは「ドラマは幕末から始まります。“朝ドラ”史上初の“ちょんまげ朝ドラ”です。今までにない新鮮な“朝”をお届けできたらと思います」と明かし、「いろんな意味で、チャレンジングな朝ドラになると思います。新鮮な朝ドラをお届けしたい」とコメント。さらに、「はるか昔、幕末から明治、大正にかけて、これほどの活躍をした女性(広岡浅子)が大阪にいたということを(大阪の)図書館で見つけた時の私の驚きはとても大きなものでした。女性に参政権が認められていない幕末から明治期に信じられないような仕事をたくさん実現させたのには、その彼女を一生、黒子のように、そして陽気に支えた夫の存在があったからなんだと。その夫婦の物語をフィクションとして描いてみたい。これからの世の中で、女性が幅広く活躍出来るよう、社会がいろんな準備をしていかなくてはならないと思うのですが、私は、それぞれの夫婦ごとに夫のありようというのも問われていくと思います。今回のドラマが、世の中への問いかけの一つ、きっかけになればいいなと思っています」と制作の経緯を説明した。

「あさが来た」は、2015年9月28日(月)~2016年4月2日(土)まで全156回放送予定。(modelpress編集部)
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