堤真一×山田裕貴が魂の熱演 映画「木の上の軍隊」に刻まれた“表現者の覚悟”と日常への祈り
2026.02.28 07:00
俳優の堤真一と山田裕貴がW主演を務める映画「木の上の軍隊」が、現在Prime Videoにて配信中。ここでは同作について紹介する。
「木の上の軍隊」(2025)
本作は、太平洋戦争末期、日本で熾烈な地上戦が繰り広げられた沖縄で、終戦を知らずに2年間、ガジュマルの木の上で生き抜いた日本兵2人の実話を基にした物語。作家・井上ひさしが生前やりたい事として記していた原案を基に、こまつ座にて上演され人気を博した舞台で、世界からも注目され様々な国から上演依頼がある。映画では、全編を沖縄で撮影、沖縄出身の平一紘氏が監督を務め、制作陣も沖縄在住のスタッフを中心に組まれた。木の上のシーンは実話と同じく伊江島で、実際に生えているガジュマルの木を活用し撮影を敢行した。「木の上の軍隊」堤真一&山田裕貴、歴史の重みを背負う
完成披露試写会で山田は、広島に住んでいたという幼少期に原爆ドームで受けた衝撃を告白。「日常で忘れがちなこと」と省みつつ、本作を通じ「戦争の映画というよりも、家があること、食べられること、水があること、まずそれがどれだけありがたいかを感じると思う」と、現代を生きる人々へ切実な願いを込めて語った。また堤と山田は今作で初共演となったが、山田は「10年くらい前に(堤の)お家にあるご縁からお邪魔させてもらったときがありました」と当時の堤から色々な話を聞いたと回想。そのフランクさは撮影現場でも変わらなかったそうで、堤が山田に声を掛けて、2人で日本兵の衣装のままコンビニに行ったエピソードも明かされた。
極限状態を生き抜く兵士としての覚悟を見事に演じ切った2人。その裏側には、単なる役作りを超えた、現代に生きる表現者としての誠実な姿勢があった。(modelpress編集部)
「木の上の軍隊」あらすじ
太平洋戦争末期、戦況が悪化の一途を辿る1945年。飛行場の占領を狙い、沖縄県伊江島に米軍が侵攻。激しい攻防戦の末に、島は壊滅的な状況に陥っていた。宮崎から派兵された少尉・山下一雄(堤真一)と沖縄出身の新兵・安慶名セイジュン(山田裕貴)は、敵の銃撃に追い詰められ、大きなガジュマルの木の上に身を潜める。仲間の死体は増え続け、圧倒的な戦力の差を目の当たりにした山下は、援軍が来るまでその場で待機することを決断する。戦闘経験が豊富で国家を背負う厳格な上官・山下と、島から出たことがなくどこか呑気な新兵・安慶名は、話が嚙み合わないながらも、2人きりでじっと恐怖と飢えに耐え忍んでいた。やがて戦争は日本の敗戦をもって終結するが、そのことを知る術もない2人の“孤独な戦争”は続いていく。極限の樹上生活の中で、彼らが必死に戦い続けたものとは。
【Not Sponsored 記事】