(左から)稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾(C)NHK

稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾、幼少期の「ワルイコ」エピソード明かす「時効ということで…」<「ワルイコあつまれ」取材全文>

2022.04.02 12:00

稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾が出演するNHK Eテレの教育バラエティー「ワルイコあつまれ」が、4月9日からレギュラー放送されることが決定。このほど、収録が行われ、3人がリモート取材会に出席。感想や見どころについて語った。

  

「ワルイコあつまれ」レギュラー化

第1弾は、事前の宣伝・予告が一切ないという異例の“戦略”で、2021年9月に突然スタートして世間を騒然とさせた同番組。

「学び」のきっかけに繋がる様々な企画コーナーを、豪華なゲストとともに放送。今の時代ならではのものの見方や、ある分野で専門的に活躍する人々にスポットをあて、自由な発想で世の中と向き合う柔らかな感性を育み、稲垣、草なぎ、香取の3人が視聴者と一緒に楽しく社会を学ぶ番組となっている。

稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾、レギュラー放送決定に喜び

(左から)稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾(C)NHK
― 3人揃って地上波でのレギュラー番組でファンの方からも喜びの声が上がっていますが、改めて地上波レギュラー決定での喜びや期待があればお願いします。

草なぎ:皆さんの応援のおかげでレギュラーが決定したので、すごく嬉しく思っています。スペシャルでやったんですけど、本当に楽しんでいただいた方が多くて、ファンの皆さんの後押しのおかげでレギュラー化になったので、今まで僕らがやってきたことも踏まえて、また新しいこともできれば。視聴者の方も一緒に番組を作っていきたいなと思っています。

香取:とても嬉しく思っています。レギュラーになる前の放送で、番組を観て下さった皆様の反響の大きさもあり、レギュラー化が決まったので視聴者の皆さんにも感謝を伝えたいです。またこうやってテレビで遊ばせてくれる場所がNHKになるとは思いませんでした。すごく嬉しいです。今まで以上にはちゃめちゃに視聴者の皆さんと一緒に遊びたいと思います、テレビで。

― NHKになると思わなかったんですね?

香取:思わなかったです!NHKのレギュラー番組というのも僕はあまりないかな…。初めてなんじゃないかな、きっと。

― そうだったのですね!稲垣さんはいかがでしょうか?

稲垣:2人が言っている気持ちと僕も一緒なのですが、まずは本当に1度スペシャルでやって本当に反響が大きくて。何よりも自分たちでやっていて楽しかったです。久しぶりのコントやちょっとしたバラエティーの要素もふんだんにあって。最近は、やっぱりそれぞれ俳優・役者業が多かったので。そういった意味では今、香取くんが「はちゃめちゃに」と言いましたけど、バラエティーで大暴れできる環境になったのかなと思いました。

ただ、今までやってきたことと少し違って、新しいことも取り入れていきたいです。「こういうのが観たいんだよな」とやっぱり観ている人が安心するような、求めているものをやっていきたいですし、とにかくレギュラー化が決定したのはすごく嬉しく思っています。やっぱりファンの方、観ている方の後押しがこうやって形になったと思うので、今日も収録でしたがこれから楽しみです。

稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾「ワルイコ」エピソード告白

― 「ワルイコあつまれ」ということで幼い頃のいたずらやヤンチャエピソードを教えて下さい。

草なぎ:基本的に悪かったですね、僕は。窓ガラス割って逃げたとか…。

香取:どういうこと?

草なぎ:割っちゃったんですよね…壁当てで。野球やっていて団地に住んでいたので、団地の壁当てで間違えて窓ガラス割って逃げていました(笑)。まぁ時効ということでね。あとは自転車を壊してしまったとか…。

― それはご自身のですか?

香取:人の…(笑)。冗談です。

草なぎ:(笑)。悪い子というか、結構ヤンチャ坊主だったので、お転婆ってことですね。カブトムシを取りに行って、穴が空いていたから「あそこからカブトムシ出てくるよ。絶対出てくるよ」と友達に木登りをさせて、友達は木が折れて落ちて…みたいな(笑)。だからヤンチャ坊主ってことで。まぁでも「ワルイコ」ってチャーミングな気がしますよね。悪い方が小さい時はモテたりしたので…そういう優しい「ワルイコ」を目指したいですね。

― 香取さんはいかがでしょうか?

香取:「ワルイコ」…そうですね…。人のふくらはぎとかを指でつねるとか…(笑)。

― 可愛いですね(笑)。

香取:キャイ~ンのウド(鈴木)ちゃんとか(笑)。普通に番組をやっていて関係ない時につねったりすると「やめろ!ダメだよ。今、向こうで人が喋っているのに何をしているんだよ、王子は」とか言われながら、ずっとつねったりしています。

― それは番組中ですよね?

香取:本番中です!で、ウドちゃんが騒ぎ始めると「番組中なんだから騒いじゃダメだよ」と言います(笑)。「ワルイコ」でした。

稲垣:僕は一切ないです!悪い子要素が一切ないので、こういうキャラになっているんでしょうね。まあそういうヤンチャ的なことってなかったなと思って…子供の頃にそういうことをやってこなかったからちょっとひねくれた大人になっちゃったのかな。わからないですけど(笑)。唯一思い出すエピソードとしては、僕も団地生まれ団地育ちなんですね。高島平団地の方なんですけど。紙飛行機を作るのが好きで、紙飛行機とか空に対する憧れがあって。紙飛行機を作って空に飛ばすということを自分の家のベランダから下に向かって何十機、何百機って飛ばしていたんですよ。そうしたら家の下が芝生みたいになっているのですが、もう1面雪景色みたいに雪が積もったようになってしまって。あれは怒られましたね。

草なぎ:良いエピソードあるじゃないですか!

稲垣:ありがとうございます。ちょっとロマンティックヤンチャエピソードでした!

草なぎ剛、番組収録に「手応え」香取慎吾は「新しい感覚」

稲垣吾郎(C)NHK
― コントや音楽…何でもありの番組で3人の真骨頂なのかなと思いますが、テレビで改めてやりたいことや楽しみたいことは何でしょうか?

草なぎ:やっぱり地上波で毎週放送されるレギュラーは本当に大きいことなので、冷静に考えてみるとすごいことだなと。やりがいというか…やっぱり色々と挑戦してみたいですよね!何だろう…今までやってきたこともそうですけど、新しいことをしたいし、今の僕らにしかできないこと、十分に楽しんでいきたいなと思いますけどね。今、出発したばかりなんですけど、すごく刺激的で色んなコーナーがあって、ワクワクしている自分がいるので視聴者の方も楽しんでいただけるんじゃないかなとすごく手応えを感じています!

香取:そうですね…今まで経験してきたことに磨きがかかった新しいことができたら良いなというのと、僕はこれまで結構スタッフの方々と1つの番組ごとにすごく話し合って作ることが多かったのですが、今回はあまり話を詰めず取り組んでいる感じが新鮮です。逆に現場に行ってみて「これはどうなんですか?」と聞いて、その場で自分の経験値で乗り越えてという新しい感覚で、それは今までの自分にはないからちょっと面白いです、楽しい。

― これまで培ってきたものと瞬発力が必要ということでしょうか?

香取:そうですね、なんだかんだすごく話し合って作る方だったので、街をぶらぶらするだけでもすごく打ち合わせをするのに、今回はあまり話し合わないままスタジオに来ているから、すごく新鮮な気持ちでやっています。

稲垣:具体的に浮かぶわけではないですけど…ここ何年かで地上波というか…地上波だからとかこだわっているつもりはないと僕は思っていたのですが、やっぱりなかなか会えない人とか会えていなかった人というのは多いと思うんですよね。だからそういう人と例えば再会とか、初めましてで会いたい人もすごくいるだろうし。そういう人との出会いのきっかけになれば良いなとか、再会のきっかけになれば良いかなと思っていて。そういうことが楽しみの1つでもあります。

草なぎ剛&香取慎吾がやってみたいふん装とは?

(左から)稲垣吾郎、香取慎吾(C)NHK
― スペシャルでは香取さんは“慎吾ママ”に、草なぎさんは“徳川慶喜”になっていましたが、レギュラー化するにあたってどんなふん装をしてみたいですか?

草なぎ:そうですね…慶喜の時はまだ大河放送中だったので、またその時に自分が演じている役とかでも良いですし…。専門の知識を持った方が来てくれるコーナーもあるので、その方が携わっている…例えば動物とかにんふん装できたら楽しいだろうなとか。人間じゃないものになってみたら良いかなと思っています。僕は虎になりたいんですよね、寅年だから(笑)。虎好きなんですよ!

― そうなんですね!

草なぎ:僕、今年年男なんですよ。それもあって推していこうかなと思っています。

― 期待しています(笑)。続いて、香取さんはいかかがですか?

香取:僕は「慎吾ママの部屋」というコーナーなので、難しそうというか自分が大変になりそうなんですけど、自分で持っているこのコーナーに“近藤勇”として行きたいですね。

― 良いですね!

香取:まあ(やるとしたら)1人で2役分のセリフを言わないといけないので大変だと思いますけど(笑)。

― 稲垣さんはいかがですか?

稲垣:本当にこの番組が面白いのは、もう一度子供たちと一緒に学び直せるところ。歴史上の人物もそうだし、薄っすら学んだ記憶はあっても、もう一度大人が子供たちと一緒に学び直せるのはすごく楽しいと思っています。だから、そういった意味では歴史上の人物を色々やってみたいですね。今さら聞けないこととかあったりするじゃないですか。それを子供たちと一緒に、楽しみながら学んでいくのはすごく良いなと思います。

あと、僕は読み聞かせの絵本のコーナーをやらせていただいて。例えば、勝新太郎さんを扱った絵本を読むとか。そういう過去のものとか過去の偉人とかそういったものを回想していくのもすごく楽しいかな。ちょっと目線を落としながら、でもしっかりと勉強したいなという思いもあります。

「慎吾ママの部屋」に僕はまだ行けていないので、僕も草なぎくんのように、今までに演じたことのある人物にふん装していきたいと思います。期待していて下さい。

稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾「脳科学」に興味津々

草なぎ剛(C)NHK
― ご自身で掘り下げたい分野、こんな専門家の人と会ってみたい、話を聞いてみたいというジャンル、もしくは故人や偉人、直接話は聞けないけど聞いてみたいなという動物がいれば教えて下さい。

草なぎ:心理学とか面白そうですよね。脳科学とか、人の思考とか。将棋の何手先まで読めるのかとか…脳を調べてみたいですね。Eテレさんぽいじゃないですか?「脳科学の真実」とか「将棋の何手先まで読めるか~コンピューターと戦ってみよう~」みたいな(笑)。良いですよね。吾郎さんと慎吾ちゃんに将棋の駒みたいな格好させて「今の将棋の動きをやってみよう」みたいな感じで、僕は将棋士で2人が駒になって動いてもらうっていう(笑)。すごく動きづらい硬い衣装で。

香取&稲垣:(首を勢いよく横に振ったり、バツマークを腕で作ったりして拒否)

草なぎ:脱線しましたが、心理学と脳科学はやりたいね。

香取:人間の体とか、脳というか全体的な…老いとか(笑)。

稲垣:子供相手にね(笑)。

香取:(笑)。子供にはまだわからないだろうけど、いつ頃からどうなってという…。いつ頃から人の体は変化していくのかということを子供のうちから知っておくというのは良いんじゃないかな。子供には関係ないと、僕もかつてはそういう風に思ってきたけど、いざ年を重ねてみると早くから知っておくというのも良いんじゃないかな?

― ちなみに将棋の駒は…?

香取:やらない!

草なぎ:飛車でいいよ!飛車で!吾郎さんは角で。やっぱり、飛車と角は将棋の中で大事だから。僕は王になって、2人は飛車と角で。角さん助さんでもいいよ(笑)?あ!水戸黄門いいじゃないですか?水戸黄門が慎吾ママのところに来るとか。

稲垣:僕は将棋以外だったら何でも(笑)!僕…被り物がちょっとNGなんで(笑)。

― それは飛車でも角でもNGですか?

稲垣:ここ(おでこを指し)に書くだけならいいですけど。

草なぎ:そんなこと言いながらも今日、新しいコーナーやっていましたよ!

稲垣:新しいコーナーも色々扮装とか、ちょっとコントっぽいバラエティー要素の(ある)。

草なぎ:やる時やる男なんでね、稲垣吾郎は!

稲垣:(笑)。何のジャンルがいいかな…。僕、あれが好きなんですよ!マンガ「日本の歴史」。全巻持っていて!あれって全45巻ぐらいあるじゃないですか?歴史をちょっと振り返りたい時とか、そんなに歴史書なんて読めないから、家にいつも常備していて。わからない歴史があったらちょっと恥ずかしいですけど、そのマンガを開いて読み返したりすると、結構わかりやすく入ってくるんですよ。思い出したりとか!色んな出版社があのシリーズを出していると思うんですけど、何かその感覚に近いのかなって。その歴史のこともそうですし、ちょっと敷居を低くして、今さら聞けないことを学ぶみたいなものも面白いかなって。今、言ったのは歴史ですけど…ちょっと学校の勉強とか、ちょっと落としてきてしまったものでも面白そうですね。

あと、さっき脳科学という話をした時に哲学の話なども面白いと思った。結構哲学って難しくて、わかりやすく解説してあるものもそれはそれで難しかったりするじゃないですか。何かそういうものをわかりやすく学び直すのも面白いかなと。こうやって話していると色々出てくるから、やっぱり色んな可能性がある番組だなと。こういう感じで話し合いながらスタッフの方々とも、アイデアを出し合って作っていきたいと思います。

― 最後に香取さん、飛車でもダメですか?

香取:絶対ダメです(笑)!

草なぎ:じゃあ、桂馬にしてあげるよ(笑)!

香取:将棋のことはもう言わないで下さい!

草なぎ:銀でもいいよ~。

香取:おい!いい加減にしろ(笑)!

草なぎ:(香取の呼びかけを無視して)桂馬は斜めにしか行けないからね。

香取:(笑)。

稲垣吾郎、子供たちとの収録回顧「初心に戻される」

香取慎吾(C)NHK
― 子供たちとの共演を通して気づいたこと、驚かされたこと、この時代をどう成長していって欲しいか、伝えたいことなど子供たちに対する思いをお聞かせ下さい。

草なぎ:この番組は子供たちと触れ合うことが多いので…一緒にダンスをしたりとか合唱で子供たちの歌を生で聞いたりとか質問コーナーとかもあったりするので、子供の純粋な気持ちを受け取れる瞬間があって、すごく感動することがあるんですよね。この前も子供たちの合唱を生で聞いて、ピュアな気持ちが伝わってきてちょっと泣きそうになって。一方で子供なんだけど、答えることが逆に大人より優れているというか大人っぽい考えだったりするので、ハッと驚くこともあって。だから大人も子供も関係なしで、自由に意見を交わし合えるような番組になったら良いなと思います。子供から学ぶこともたくさんあるし、大人・子供とあまりラインを引かずに楽しんでいけるような番組にしていきたいです!

― 小さい頃からこの仕事をしている草なぎさんから子供たちに伝えたいことはありますか?

草なぎ:もう自由に、その子が持っている可能性があると思うので。僕もこうやって大人になりきれていない部分もあるので「Go my way」という感じで(笑)。やっぱり、その子自身が持っている可能性って一人一人違うと思うので、僕もなんとか芸能界長くやって来られているのは、自由にやらせてもらっているからで。やっぱりその子が持っている可能性を引き伸ばしていって欲しいですね。自由で、色々な発想があって「楽しんだよ人生は」と思ってもらえるような番組になればいいですね。

― ありがとうございます。香取さんはいかがでしょうか?

香取:子供たちに伝えながらも大人の僕も知っていたはずなのに、忘れていたことなどを知ることができる番組なので、そこを子供たちへの番組だけでもなくて、大人たちだけの番組でもなくて、両方が観ていつも一定の温度の番組になれたらなと思っています。人間国宝に会う、というコーナーを新しく録ったんですけど、レギュラーになる前の子供と同じ子たちが集まっていて。そしたら撮影の合間に子供たちが「もう1度このみんなで集まれたらいいね」と小さく呟いていたのがすごく印象的でした。

稲垣:子供も大人ももちろん見てもらいたいですが「ワルイコあつまれ」というパッケージの中でも大人も楽しめるようになっている。子供と触れ合うというのは日頃ないんでね。普通に生活していて、僕は家族に子供がいるということがないので、すごく楽しいんですよね。アドリブでトークするところは台本があるわけじゃないので、例えば人間国宝の子もそうだけど、この間萩本(欽一)さんに来ていただいた「子供記者会見」という子供たちが質問するコーナーで、本当にアドリブで子供たちが思ったことを投げかけてくれることとかが大人の発想にはなかなかないなって思います。

あとは、僕らに対しても固定概念がないというか、元々僕らのことを知らないんじゃないかな。ご両親とかがファンでいてくれるからもちろん知ってくれているというのはあるのかも知れないですけど「当然僕たちのことを知っているでしょ」というのがないのもまた面白いなと思います。だから僕らも初心に戻されます。子供の頃に、テレビから受けたことって色んな原体験に繋がっていることが多いと思うんですよね。それはバラエティー番組もそうだし、ドラマもそうだし。やっぱり大人たちがテレビに出ていて、何かを伝えていることをキャッチして、それが今でも繋がっていて、覚えているものとか影響を受けたものとかってすごく多いじゃないですか。特に子供の頃はまだ色んなメディアやインターネットがなくて、テレビが全てだったので、家族みんなでテレビを観ていたので、そうやっていつまでも残るような、子どもたちに影響を与えられるような番組にしていきたいなと思いますね。

― ありがとうございました。放送を楽しみにしています!

(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】

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