(左から)中川大志、渡辺麻友 (写真提供:NHK)

中川大志・渡辺麻友ら豪華集結 朝ドラ「なつぞら」新たな出演者発表

2019.03.01 16:23

2019年度前期NHK連続テレビ小説「なつぞら」のアニメーション編の出演者が発表された。

  
広瀬すずがヒロインを演じる「なつぞら」は、戦争で両親を失いながらも北海道・十勝でたくましく育った少女・奥原なつ(広瀬)が、当時まだ「漫画映画」と呼ばれていたアニメーションの世界に挑む姿を描くオリジナル作品。

アニメーション編では、漫画映画(=アニメーション)に夢を抱いたヒロイン・なつが、日本初の長編アニメーションの制作に参加。それは6万枚を超える動画を、数百人の規模で完成させる前例のない大プロジェクト。北海道十勝から上京したなつにとっては、想像を超える世界だった。やがてアニメーションはテレビ時代を迎え、大きなムーブメントを巻き起こしていく。じいちゃんの教え「開拓者魂」を胸に秘め、なつはアニメスタジオ「東洋動画」の個性あふれる仲間たちとともに、アニメーションという新たな大地を切り開いていく。

今回発表されたキャストは、井浦新貫地谷しほり中川大志染谷将太渡辺麻友伊原六花川島明小手伸也、木下ほうか、角野卓造。井浦、染谷、渡辺、伊原、小手は連続テレビ小説初出演となる。

朝ドラ「なつぞら」に豪華キャスト集結

井浦が演じる仲努は、東洋動画アニメーターのリーダー、日本初の長編アニメーションの作画監督として活躍。穏やかな物腰で人望が厚く、かわいいキャラクターデザイン、繊細な表現を得意とし、みんなから師と仰がれる。“漫画映画”に純真な思いを抱くなつを気に入り、“アニメーション”の世界に誘う。

井浦新 (写真提供:NHK)
貫地谷が演じるのは、美大を卒業後、東洋動画に入社したスゴ腕アニメーター・大沢麻子。通称「マコ」。作画監督の仲をサポートし、現場をまとめる。クールに見えるが内面は熱く、誰に対しても物おじしない性格から、社内で孤立することも。なつにとっては厳しい先輩である。

貫地谷しほり (写真提供:NHK)
中川が演じるのは、東洋動画所属の監督見習い・坂場一久。絵は描けないが、アニメの知識は人一倍多く、企画力に優れ、思いもよらないストーリーを考えつく。その一方で要領が悪く、無理難題を言って、アニメーターたちをいつも困らせる。なつも初めは苦手意識を感じるが…。

中川大志 (写真提供:NHK)
染谷が演じる神地航也は、抜群の画力で入社したなつの後輩アニメーター。好きなことについて話すと止まらない情熱的な性格で、坂場とはいつも息が合う。新人ながらも歯に衣着せぬ物言いで周囲を圧倒し、既成概念にとらわれない発想でアニメ表現を革新していく。

染谷将太 (写真提供:NHK)
渡辺が演じる三村茜は、絵を描くのが大好きな、眼鏡をかけたおっとりとした女の子。漫画映画をよく知らず、東洋動画には見習いとして就職、次第にその面白さにひかれていく。なつと一緒に社内試験を受け、繊細な絵が評価され、なつより一足先に合格し、正式にアニメーターとなる。

渡辺麻友 (写真提供:NHK)
伊原演じる森田桃代、通称「モモッチ」は高校卒業後、絵が好きという理由だけで、アニメーションのことは全く知らずに、東洋動画に入社。セル画の彩色を担当しており、なつの親友となる。なつからアニメーションの面白さを教えられ、その魅力にとりつかれていく。

伊原六花 (写真提供:NHK)
川島が演じる下山克己は、元警察官という異色の経歴を持つアニメーター。ひょうきんで明るい性格で周りを楽しませるのが大好き。その一方、ディズニーアニメを独自に分析して、新しい動画表現を研究するという努力家でもある。後輩の面倒見が良く、なつの優しい先輩。

川島明 (写真提供:NHK)
小手演じる井戸原昇は、仲とともに作画監督として、アニメーターたちをけん引するツートップのひとり。芸術家肌の仲とは対照的に、驚異的なスピードで上質な作画を仕上げる実務家肌。大柄な体格ながらも、繊細な心の持ち主で、個性派アニメーター集団をうまく束ねていく。

小手伸也 (写真提供:NHK)
木下は、東洋映画所属のベテラン映画監督・露木重彦役で出演。日本初の長編アニメーションの監督に起用されるものの、実写映画しか経験がなく、不慣れなアニメーションの世界に戸惑うばかり。アニメーターたちと時にぶつかり、時に協力して、プロジェクトの成功に尽力する。

木下ほうか (写真提供:NHK)
角野が演じるのは、東洋動画の親会社・東洋映画社長の大杉満。アニメーションに未来を感じ、東洋一のアニメスタジオを設立、日本初の長編アニメーション制作に取り組む。帯広の映画館で見た大杉社長からのメッセージ動画に、なつは心を動かされる。

角野卓造 (写真提供:NHK)
今回の発表にあたり、制作統括・磯智明氏は「魅力的な俳優の方々にもお集まり頂きました。出演者、スタッフのほぼ全員が日本アニメの恩恵を受けて育った世代ですが、当時の熱気の一端でもお伝えできればと思い、頑張って参ります。まだ放送は先ですが、アニメーション編を是非、楽しみにお待ち下さい」とコメントしている。(modelpress編集部)

井浦新 コメント

物心ついた時から見ている連続テレビ小説に、100作目という節目で初めて参加することができ、うれしいと同時に背筋が伸びる思いです。仲は、なつの才能を見いだし、東京へ導く存在でもあるので、北海道から東京への物語の橋渡し役でもあると思います。なつのアニメーターとしての成長を、いつも温かく見守っているように演じていきたいです。なっちゃんが持ち前の開拓魂で、アニメーターの道のりに粘り強く挑戦していく姿と、それを見守る東洋動画の面々との関係性を楽しんでいただければうれしいです。

貫地谷しほり コメント

いつかヒロインのお母さん役をやってみたいと思っていたのですが、そうなるともっともっと先の話。100作という節目の作品に呼ばれた事はとてもうれしかったです。私にとって朝ドラヒロインになる直前にとても素敵な人物を書いてくださった大森寿美男さんの脚本の中にまた飛び込むことができて幸せです。最初はヒロインのなつにきつく接する場面もありますが、だんだんと関係を築いていく流れを楽しみながら演じています。自分の人生を一生懸命生きている登場人物たちを是非応援してください。

中川大志 コメント

朝ドラは『おひさま』以来、いつかまた立ちたいとずっと思っていた場所でした。その記念すべき100作目に出演が決まった時は本当にうれしく、身が引き締まる想いでした。僕が演じる坂場一久は、一見とっつきにくい変わり者に見えますが、まだ始まったばかりの日本の漫画映画の世界で新しいことにどんどん挑戦したいという野心にあふれた人物です。なつや坂場たち若いアニメーターが、衝突しながらもお互いの想いを理解し合って一つのチームになっていく様子は、演じていても面白いですし、青春だな!と感じます。日本のアニメーションの歴史も感じてもらえると思います。あこがれの世界に飛び込んだなつが、その中で何を感じ、どこへ向かっていくのか、楽しみにしていてください。

染谷将太 コメント

初めての朝ドラ出演が100作という節目の『なつぞら』。このうれしさをかみしめております。そしてこの作品の中で神地航也という素敵なキャラクターで生きられることに興奮しながら、日々撮影に挑んでおります。主人公なつの成長、日本が誇るアニメーション映画を確立させた人々の奮闘、あの時代にしかないきらびやかなエネルギーと活力。自分もオンエアを見るのが今から楽しみでしかたありません。

渡辺麻友 コメント

いつか「朝ドラ」に出演することを目標としていたので、お話しをいただいた時はとてもうれしかったです。自分なりに演じられるよう精一杯努めて参りたいと思います。主演の広瀬さん演じるなつと年の近い同僚という事で、なつに寄り添いながらも日本アニメーション草創期の中で活動した1人の女性として作品を盛り上げていきたいです。

伊原六花 コメント

この度、連続テレビ小説の第100作目「なつぞら」に参加させていただけること、本当に幸せです。ぜいたくですてきな環境の中で沢山勉強して、精一杯頑張ります!私が演じる森田桃代ちゃんは、おしゃべり、うわさ話が大好きな女の子です。なっちゃんと出会って心動かされ、共に成長していきます。会えたらホッとして、心が軽くなるような親友、相談相手としても寄り添えたらなと思っています。視聴者の皆さんにも「モモッチ」と呼んでもらえるような、親しみあるモモッチを演じたいです。ぜひ楽しみにしていて下さい!

川島明 コメント

朝ドラのほうに一足早く「麒麟」がきてしまいました。演じさせていただく「下山さん」という方はいつも温厚で、何かトラブルがあってもあたたかく包み込もうとするお鍋でいうところの「おだし」のような存在です。自分自身もコンビ名のごとく草食系の人間であり、口げんかすらできず迷った時は「おもしろい」という方を選んできたので、等身大で演じさせていただいております。不安もあったのですが、すごい共演者の方に囲まれ、最高のスタッフさんに支えていただき、今では撮影が楽しみで仕方ありません。「なつぞら」の放送を首を長くして待っててください。

小手伸也 コメント

去年からさまざまな媒体で「今後の夢は?」という質問に対し、「ズバリ『朝ドラ』です!」と答えてはいたのですが、まさかこれほど早く実現するとは光栄の至りです!現場では「真田丸」でお世話になったスタッフさんも多く、初めての朝ドラの割にはずうずうしくも久々に訪れた親戚の家のようにリラックスさせて頂いてます(笑)見た目も含めかなりインパクトのある役としてやらせて頂いています!どうぞお楽しみに!

木下ほうか コメント

これまで連続テレビ小説には、数回ゲストとして出演させて頂いたことはありましたが、今回のように準レギュラーとしての出演はとても光栄なことです。また、広瀬すずさんは好きな女優さんでしたから、共演できると知りうれしく思いました。ご期待ください!

角野卓造 コメント

初めて“ 朝ドラ” に出演したのは1984年。『心はいつもラムネ色』でエンタツ・アチャコのアチャコを演じ、その後の『はね駒』以来久しぶりのご縁が朝ドラ100作目。このすばらしい節目の作品に参加できることを大変うれしく光栄に思っております。今回の役どころは、現代日本が世界に誇れるカルチャー、日本アニメの仕掛人。主人公なつの人生にも大きく影響を与えます。どのような化学反応が起こるのか、今から楽しみでなりません。
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