小室哲哉(C)モデルプレス、安室奈美恵(photo:Getty Images)

安室奈美恵、小室哲哉、滝沢秀明らが芸能界を“電撃引退”ファンに伝えたいこと&想いとは?【2018年末特集】

2018.12.31 10:00

2018年は音楽界のトップを走り続けてきたアーティストたちの芸能界引退にファンのみならず日本中に衝撃が走った。安室奈美恵小室哲哉滝沢秀明…彼らがファンに伝えたかったこととは?彼らの活動と想いを振り返る。

  

安室奈美恵「最後は笑顔で!」平成の歌姫が芸能界引退

安室奈美恵(提供写真)
1995年のソロデビューから、数々の偉業を成し遂げてきた安室。デビュー25周年スペシャルライブを終え、改めて“アーティスト安室奈美恵”のすごさを痛感している最中、40歳の誕生日でもある2017年9月20日にオフィシャルサイトにて、25周年目がスタートできたことを感謝し、「今日は、私が長年心に思い、この25周年という節目の年に決意した事を書きたいと思います」「わたくし安室奈美恵は、2018年9月16日をもって引退することを決意致しましたので、この場を借りてファンの皆様にご報告させていただきます」と、翌2018年9月16日に芸能界引退することを発表。日本のみならずアジア各国にも衝撃を与え、悲しみの声に溢れた。

引退発表後も、オールタイム・ベストアルバム『Finally』やラストツアー『namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~』などで数々の記録を打ち立てた。涙するファンを横に、安室は最後まで自身のスタンスを全く変えず。ラストツアーでも途中MCなしの、歌とダンスで魅せるパファーマンスを披露。テーマ通り“一人オリンピック”をやり遂げたのだ。

安室奈美恵(提供写真)
そして、引退日にオフィシャルサイトにて安室は「昨年引退を発表させていただいてからこの1年、1日1日を大切に過ごさせていただきました」と感謝の言葉とともにこの1年を振り返り、「引退という選択をした私に対し、ファンの皆さんにも色々な感情があったかと思います…」と気遣った。ファンからの悲しみの声は後を絶たなかったが、「安室ちゃん、25年間ありがとう」「私は一生安室ちゃんのファンです」「これからも応援します」など、感謝と安室のこれからの人生を応援するといった声で溢れた。

ライブステージの最後に叫んだ「最後は笑顔で!」という言葉。安室の思いがファンには伝わっていた。


小室哲哉「無念」涙の芸能界引退

小室哲哉(C)モデルプレス
1983年にTM NETWORKを結成、翌1984年にデビューした小室。「GET WILD」が大ヒットし、音楽界の頂点に登りつめると、1993年にtrf(現TRF)を手がけたことがきっかけで、一気にプロデューサーとしてブレイクし、篠原涼子、安室奈美恵、華原朋美、H Jungle With t、そしてglobeなど、自身が手がけたアーティストが次々にミリオンヒットを飛ばし、「小室ファミリー」「TK」などのブームを巻き起こした。

その後も、音楽家としてAAA、SMAP、浜崎あゆみなど幅広いアーティストに楽曲を提供。ここ近年は、TM NETWORKの30周年(2014年)、globeの20周年(2015年)といったメモリアルイヤーを成功させつつも、ソロアルバム(2017年3月)をリリース。昨年には、浅倉大介が新しいユニット「PANDORA(パンドラ)」を結成したばかりだったが、今年1月19日不倫疑惑を報じられたことを受けて会見を開き、「KEIKOだったり、家族、ファンのみなさん、お相手の方にお詫び、そのお話をすると同時に、僕なりのこの騒動のケジメとして、引退を決意しました」と引退を発表した。

小室哲哉(C)モデルプレス
報道されてから5日間で引退を決意した小室。一般的な定年である60歳に近づいたことも踏まえ、「いま59歳ですが、これからどう生きていくかっていうのをずっと自問自答していたので、ある種の引き金になったのかなと思います」とコメント。引退自体は以前から頭に浮かんでいたようだが、「『悔い無し』なんて言葉は一言も出てこないです。その代わり、この日にち、この環境だから『悔い無し』って言う言葉が出てこないだけであって、誕生日とか、このライブをやって、計画立てて勇退みたいなことだったら『悔い無し』って言えたのかなと思います」と無念さを打ち明けていた。

さらに、公の場に登場する最後の席で、小室が最後に伝えたのは、自分のことではなく、現代の社会を思う優しきメッセージだった。「僕たった1人の言動で、日本が、社会が全く動くとは思いませんが、先程もいいましたように、なんとなくですが、高齢化社会に向けてだったりとか、介護みたいなことの大変さだったりとか、社会のこの時代のストレスだったりですとか、少しずつですけどこの10年で触れて来たのかなって思ってるので…こういったことを発信することで、この日本もそういったことをみなさんも含めて、何かいい方向に、少しでもみなさまが幸せになる方向に向いてくれたらいいなと心から思っております」

小室哲哉(C)モデルプレス
引退発表後、進行中だったプロジェクトがあったため、新たな発表はあったものの、表舞台には一切現れず。自身のTwitterは削除、Instagramは非公開にしてしまったため、整理がつかないファンが多いだろう。しかし、エイベックスの松浦勝人会長のInstagramに登場し、ピアノ演奏を披露している動画も投稿されていたため、ファンからは「元気そうでよかった」「小室さんの音楽もっと聞きたい」などの声が。

今もなお、どこへ行っても小室哲哉が手がけた音楽が流れている。35年、紆余曲折を経ながらも日本の音楽界を牽引してきた小室。再び表舞台に立ってほしいと願うファンはまだまだ大勢いるであろう中、ファンだからこそ、最後の小室の“現代の社会を思う”メッセージが伝わっているはずだ。


滝沢秀明「“さよなら”ではない。“行ってきます”」旅立ちの芸能界引退

1995年にジャニーズ事務所に入所以降、“タッキー”の相性で親しまれた滝沢。デビュー前のジャニーズJr.であったのにも関わらず、ジャニー喜多川氏にリーダーとしての素質を買われ、ジャニーズJr.のリーダーとして“Jr.黄金期”を牽引。そして、2002年に、今井翼と「タッキー&翼」としてデビューしたが、デビュー15周年という節目の昨年9月をもって、活動を一時休止することを発表。そして、9月13日に同10日をもって解散していたこと、年内いっぱいで芸能界活動を引退し、ジャニー氏のタレントを育成、プロデュースしていくという意思を継ぎ、ジャニーズJr.の育成や舞台、コンサートなどのエンターテイメントをプロデュースする仕事に専念することを発表した。

滝沢の引退にジャニーズ事務所の公式サイトを通じて、ジャニー氏は異例の“社長メッセージ”を掲載。「滝沢秀明がタレントとしての経験と知識を生かし、『ジャニーズJrたちの育成で、ジャニーさんを手伝いたい。』と言ってくれた時、私は驚きと共に嬉しくて涙がこぼれそうでした。このような決断をしてくれた滝沢には心より感謝しています」と明かした。

引退発表後、自身のラジオ番組にて滝沢は「悩んで悩んで悩み抜いた結果、こういった決断をしました」といい、「タレント活動をしながら、エンターテイメントの世界にもう少し踏み込んでみたらどうかという話があったんですが、タレント活動をしながら他の人の人生を触っていくのは正直できないと思った。逆の立場だったら『どうかな』と思った」とプロデュース業に専念することを自ら決断したと話した。

これまでも歌手・俳優としての自身の活動の傍ら、『滝沢歌舞伎』などの舞台でジャニーズJr.を積極的にサポートしていた滝沢らしい決断。12月12日に行われた主演ドラマ「連続ドラマW 孤高のメス」(WOWOW)の会見にて、今年を漢字一文字で表すと“行(ぎょう)”と回答。「今回の決断はみなさんとは“さよなら”ではない、“さよなら”という言葉は使いたくないので、“行ってきます”という意味で“行(ぎょう)”という言葉を漢字一字にします」とファンに伝えたい、自身の想いを語っていた。

12月31日~2019年元旦にかけて、東京ドームで開催されるジャニーズ事務所の所属アーティストによる毎年恒例の年越しライブ「ジャニーズカウントダウン2018-2019」のステージを最後に、裏方に専念する滝沢。表舞台に立たなくとも、ファンは付いていくに違いない。

小林麻耶、有安杏果、矢倉楓子らも芸能界引退

そのほか、今年はグループ卒業とともに引退したアイドル、電撃結婚後すぐに引退を発表した小林麻耶など、衝撃が走った芸能界引退が多かった。

有安杏果(C)モデルプレス
ももいろクローバーZのメンバーとして活躍していた有安杏果は今年1月15日、「子役時代から22年間やってきた世界から一度距離を置いて、普通の女の子の生活を送りたい」という理由からグループ卒業と事実上の引退を発表した。


矢倉楓子(C)モデルプレス
NMB48のメンバーとして活躍していた矢倉楓子は4月10日、大阪・NMB48劇場で卒業公演を行い、グループ卒業&芸能界を引退。2011年5月に2期生として加入後、AKB48と兼任、白間美瑠とともにWセンターに抜擢されるなど、NMB48を引っ張る存在だった。さらに、昨年10月に開催された「AKB48グループ ユニットじゃんけん大会」では村瀬紗英と「ふぅさえ」でコンビを組み、見事準優勝したものの、その翌月にはグループ卒業を発表した。


小林麻耶(C)モデルプレス
フリーアナウンサーとして活躍していた小林麻耶は、7月24日に一般男性と結婚し、幸せ絶頂の最中、翌8月3日に所属事務所との契約終了を報告し、「今後は大好きなメディアの仕事を離れ、全身全霊、家族のために日々たくさん働きたいと思います」と芸能界引退を発表した。


(modelpress編集部)
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