観月ありさ、又吉直樹 (C)モデルプレス

観月ありさ、又吉直樹に公開クレーム プライベート交流も明かす

2018.03.02 13:24

2日、東京・新宿の紀伊國屋ホールで舞台『「火花」~Ghost of the Novelist~』(新宿・紀伊國屋ホールにて3月30日~4月15日、大阪・松下IMPホールにて5月9日~12日)の制作発表会見が行われ、観月ありさ又吉直樹ピース)、植田圭輔石田明NON STYLE)、脚本・演出の小松純也氏が出席した。

  
又吉が手がけた『火花』は単行本・文庫本の売上げ累計部数300万部を超え、第153回芥川賞を芸人として初めて受賞するという快挙を達成した純文学作品。漫才の世界に身を投じるも結果を出せずに燻ぶっている青年・徳永と、そんな徳永の師匠となる先輩芸人・神谷が織りなす人間ドラマを描いている。

舞台版では、観月と又吉は本人役で出演。又吉を愛しているという観月がその愛と引き換えに「『火花』を私に下さい」と言う。「作者」観月によって語られる火花の物語は小説の世界をなぞりつつ、歪めつつ、又吉の原作世界の核心をあぶり出していく。

石田明、植田圭輔、観月ありさ、又吉直樹、小松純也氏 (C)モデルプレス

観月ありさ「がとても楽しい舞台になりそう」

同作のオファーが来た際の心境を聞かれた観月は、「『火花』って登場人物がだいたい男性じゃないですか。なので“女性の役あったっけな?”って感じで思ったんですけど、脚本を読ませていただいたら、ちゃんと女優の役で新しいストーリーが展開されていて、『火花』のほうのお話も展開されていて、バランスよく楽しく読めて、あっという間に脚本を読み終わってしまいました」と回顧。「これがとても楽しい舞台になりそうだなと思って、ワクワクしながら“やろう!”って思いました」と打ち明けた。

同じ質問に、植田は「お話をいただく前に(映画版の監督を務めた)板尾創路さんと舞台を一緒にやっていまして、(映画を)見に行かせていただいてから、小説とかドラマを見させてもらって、そして本格的に決まって運命的なものを感じるなというのと、すごい嬉しい気持ちが強かったので、目から“火花”が出るんじゃないかと思いました」と上手にコメント。すると、次に話す予定だった石田は「このあと緊張するー」と眉をひそめ、さらにその次の順番の又吉も「私にはもう質問しないでください」とコメントして会場の笑いを誘った。

植田圭輔 (C)モデルプレス

又吉直樹「火花」舞台化に思うこと

また、『火花』が舞台化されたことについて、「小説のいいところを引き出していただきながら、また全然違うお話にもなっているので楽しみですね」と期待に胸を躍らせた又吉。

自分の作品がドラマや映画、舞台など違う形で見せられることに関しては「小説がドラマやコミックや映画になって、今回は小松さんに演出をしてもらって、その度に『火花』の違う読み方を見せていただけているなという感覚がすごくあるので、どんどん『火花』が立体的になって、意図していなかったところまで掘り下げていただいて、嬉しいですね」と目を輝かせた。

又吉直樹 (C)モデルプレス

観月ありさ&又吉直樹、プライベートでは…

会見では、共演者に気になることを聞くという企画も行われ、観月は「演技中に本当に照れるのやめて」と又吉に注意。「まったん(又吉)を抱きしめたり、『好き』って言ったりするんです。それを稽古中に無防備な状態でやるので、毎回ちょっと目が合うと、すごく照れた顔をしているんです。すごくやりづらい」と明かすと、又吉は「観月ありささんに抱きしめられたり、『好き』って言われて笑わん奴がおったらおかしいでしょ」と弁解していた。

観月ありさ (C)モデルプレス
そんな2人はプライベートでも仲がいいそうで、観月は「『一緒にお仕事したいね』って言っていたんですけど、それがお芝居のお仕事とは思わなかったです(笑)」と笑い、又吉も「一緒にお仕事ができてすごく嬉しい」と笑顔。

又吉が観月に「もっと、話した方がいいですか?」と質問し、「プライベートでもそうなんですけど、いろいろ呼んでいただいて、一緒にご飯を食べたり、みんなで飲みに行ったりするんですけど、だいたい僕は隅っこのほうで観葉植物のようにいて、“もう次は呼ばれない”って思うんですけど、それでも定期的に呼んでくださるんです」と紹介。これに観月は「いつも様子を伺いながら“まったん大丈夫かなあ”って見ているんです。親心です」と打ち明けた。(modelpress編集部)

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