結婚発表で大混乱の会場 NMB48須藤凜々花のスピーチ直後に峯岸みなみらが見せた対応力＜第9回AKB48選抜総選挙＞

NMB48須藤凜々花の結婚電撃発表

20位にランクインした須藤はこの日「私、須藤凜々花は結婚します」とスピーチ中に突然の衝撃報告をしてファンやメンバー、世間を騒がせている。

元々、個性的なキャラクターだっただけに最初は冗談半分に笑い飛ばしていた会場だったが、司会の徳光和夫アナウンサーの質問を受け、最終的に須藤が「今後のことは折り入ってNMB48の大人たちと話し合っていきます。相手はいます。でもこれ以上はあんまり言えないのできちんと後日、私の大好きな皆さんに私の口から言いたかったので言いました。結婚します」と答えると、メンバーと関係者で埋め尽くされていた客席からは「えー！！！」と絶叫が。驚きのあまり立ち上がるメンバーもいた。

これまで総選挙のスピーチといえば、卒業発表の場となることはあっても、“恋愛禁止”が鉄の掟となっている48グループにおいて結婚発表は前代未聞。フジテレビ系の現地中継ではミッツ・マングローブも「アイドル史上、大事件ですよ」と驚いた。

まさかの出来事に峯岸みなみらの対応は？

これは、17位～32位のアンダーガールズメンバーが下から順々にスピーチをしていく場面での出来事。須藤のスピーチが終わり、19位のAKB48峯岸みなみにマイクがまわってきた瞬間も、まだ会場はあまりにも衝撃的過ぎる須藤のスピーチに唖然とし、疑問符が浮かんで止まらない状態だった。

しかし、そこは唯一の初期メンバーの峯岸。「圏外からの19位って本当に喜ばしいことなんですけど」と落ち着いて切り出すと、「この並びを恨むぐらいの衝撃発言がありました。今まで考えていたこともすべて飛ぶくらいだし、もう何言っても記事にならんやん（笑）！」と率直に嘆き、会場を和ませてから、スピーチを開始。誰よりも貪欲に話題になることを考えている峯岸らしい発言で始め、「今までこのアイドル史上ここまで恥を晒したメンバーは私だけなんじゃないかな」と自虐的に語ると、最後は「恥を覚悟で言わせて下さい！来年は選抜に入りたいです！」と笑顔で宣言した。

そして、その次の18位が数々のアイドルらしからぬ伝説を持ち“問題児”とも呼ばれるSKE48松村香織。1年ぶりの総選挙復帰ということで注目を集めていたが、昨年辞退した理由を「48グループ最年長になってしまったので寿退社を目指して行動していたんです！」と須藤に“乗っかった”衝撃発言。「でも相手が見つかりませんでした！隣でりりぽんにこんなこと言われたので、本当に頑張って相手を見つけたいと思いますし、りりぽんよりも先に48グループ初の寿退社、寿卒業をしたいと本気で思っています」と続け、「恋愛禁止は聞いたことあるけど、結婚禁止は聞いたことないし、多分りりぽんが大丈夫なら私も大丈夫だと思います」とツッコミどころしかないスピーチを展開。その後、真面目キャラクターのAKB48の岡田奈々がスピーチで須藤の発表を暗に批判した際には、中継映像の後ろに須藤とともに映り込み、ともに批判を受けているような絵面となり、ある意味“おいしい”笑いを生み出していた。

そして、アンダーガールズセンターとしてブロック最後にスピーチしたのが前回の13位からランクダウンし、選抜入りを逃した17位の向井地美音。須藤の発表の際は目を丸くしていた向井地だったが、しっかりと気を取り直し、“りりぽんショック”にもブレることなく、真面目なみーおんらしく気丈なスピーチ。姉妹グループの活躍に触れながら「AKB48はAKB48のものなんだと、誰にも渡さないと、そう宣言したいです」と本店次世代エースとして力強い言葉を残し、会場にも通常の総選挙の雰囲気が戻った。

ファンにとっては濃すぎる並びとなった20位から17位。機転を利かせユーモア溢れるコメントで混乱した壇上を立て直した峯岸と松村には、「色々抱負とか言いたいことあったろうに会場の雰囲気を優先してくれたんだと思う」「あの後が峯岸、松村というベテラン2人で救われた」とファンからは称賛の声が。

総選挙らしい直球なスピーチでファンを安心させた向井地にも「あの状況できちんと形にした3人偉いな」といったコメントが寄せられており、三者三様の対応が話題となっている。

第9回AKB48選抜総選挙

AKB48の選抜総選挙は今年で9回目。第1回（2009年）と第3回（2011年）は前田敦子、第2回（2010年）と第4回（2012年）は大島優子、第5回（2013年）、第7回（2015年）、第8回（2016年）は指原莉乃、第6回（2014年）は渡辺麻友がセンターを獲得。

昨年に続き今回も立候補制を導入し、2017年3月20日時点でAKB48・SKE48・NMB48・HKT48・NGT48・STU48に在籍しているメンバー、海外に専任移籍している元AKB48メンバーのいずれかを満たしている者が対象。

今回の総選挙では49thシングル選抜メンバー16名（1位～16位）のほか、アンダーガールズ16名（17位～32位）、ネクストガールズ16名（33位～48位）、フューチャーガールズ16名（49位～64位）、アップカミングガールズ16名（65位～80位）をファンの投票により決定するべく、全グループから322人が順位を競い合い、指原莉乃が史上初の3連覇を成し遂げた。

なお、開票イベントは、同県・豊崎海浜公園・豊崎美らSUNビーチでの開催が予定されていたが、悪天候のため別会場で開催。グループコンサートは中止となった。（modelpress編集部）