生見愛瑠

‟演技が上手すぎる”生見愛瑠は「ギャルタレント枠」を超えたのか 本格派女優へと変わる現在地

2026.04.05 17:03
提供:ENTAME next

‟めるる”こと生見愛瑠の演技の才能が、あらためて注目を集めている。3月29日放送のTBS系『情熱大陸』では、モデル、女優、タレントの‟三刀流”で活躍する24歳の現在地を特集。バラエティで見せる親しみやすさだけでなく、女優としての顔がクローズアップされ、単なる‟ギャルタレント出身の人気者”ではなく、‟本格派女優”として見る向きも出てきた。

その印象を決定づけた作品のひとつが、3月26日、27日に2夜連続で放送されたスペシャルドラマ『ちるらん 新撰組鎮魂歌』江戸青春篇(TBS系)だろう。生見が演じたのは、土方歳三の真実を追い求める明治時代の女性・市川真琴。ネット上では、冒頭の乱闘シーンから「イメージ違いすぎて誰かと思った」「こんなに演技上手いの?」と驚く声が上がり、バラエティで見せる‟めるる”とのギャップで反響を呼んだ。

さらに、3月20日に公開された道枝駿佑主演の映画『君が最後に遺した歌』では、その変化がより分かりやすい形で表れた。生見が演じたのは、文字の読み書きに困難を抱えながらも、歌と作曲の才能を持つヒロイン・遠坂綾音。劇中ではアーティスト「Ayane」名義での歌唱シーンに挑み、劇中歌4曲が先行配信されたことも話題になった。生見はこの役のため、歌と未経験だったギターを約1年半かけて特訓。歌手役を‟それっぽく演じる”のではなく、身体に落とし込むところまで役作りを突き詰めていたことがうかがえる。

いずれも努力に裏打ちされた演技力の高さが評判となっており、これまでの作品での高評価も踏まえて、業界内では「めるるの演技にハズレなし」との声まで聞こえている。

もともと生見は、ギャル系ファッション誌「Popteen」で藤田ニコル、みちょぱこと池田美優らの後輩モデルとして注目を集め、ABEMAの恋愛リアリティーショー『太陽とオオカミくんには騙されない』への出演で知名度を一気に高めた。ギャル系モデル出身者は、藤田やみちょぱ、益若つばさ、鈴木奈々らのようにバラエティやファッション方面で存在感を放つケースが多い。

実際、生見も当初はその王道コースを歩んでいたように見えた。だが、2021年に日本テレビ系『おしゃれの答えがわからない』でドラマ初出演にして初主演を果たすと、女優としての可能性が開花。2023年には、映画『モエカレはオレンジ色』のヒロイン役で第46回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した。ギャルモデル出身者が、ここまで早い段階で女優として評価を得るのは異例だ。現時点での立ち位置を考えると、彼女はもはや‟ギャルタレント出身”という枠では語れない存在になりつつある。その演技の原点としてしばしば挙げられるのが、人気バラエティ『THE突破ファイル』(日本テレビ系)の再現ドラマである。2020年10月29日放送回で演技に初挑戦した生見は、「最初は緊張したんですけど、めっちゃ楽しかったです!」とコメントしている。大作映画や連ドラのような重圧とは異なり、再現ドラマは試行錯誤しながら演技を身につけやすい場でもある。‟本格女優になるための養成所”ではなく、‟楽しみながら芝居の感覚をつかめる現場”から入れたことが、かえって彼女に合っていた可能性がある。

では、生見愛瑠は本当にギャルタレント枠を超えたのか。これについては「めるるはもう女優さん」という意見もあれば、まだ「発展途上の段階」との指摘もある。

意見が割れる理由としては、いまなお多くの視聴者にとって、生見の入口はバラエティの‟めるる”であることが挙げられる。バラエティでの天然で親しみやすい印象が強いからこそ、女優としてシリアスな役を演じた時に「別人みたい」と驚かれる。裏を返せば、それだけ「女優・生見愛瑠」のイメージがまだ世間に浸透し切っていないとも言える。

だが、そのギャップが毎回話題になる段階を過ぎれば、やがて「演技力に定評のある女優」として認識されるようになるはずだ。今後、彼女にとって重要なのは‟ギャルタレント出身なのに演技がうまい”という見られ方を、いつ脱せるかだろう。

女優としての実績を着実に積み重ねている生見愛瑠は、その壁を乗り越えれば「どこまで本格派として伸びるのか」を論じられる段階に入る。ギャル系モデルからバラエティの人気者、そして女優へ──その進化はすでに始まっている。次に求められるのは‟意外と芝居がうまい”を超えて、実力で‟確かな演技力を持つ女優”として認識されることだろう。

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