(上段左上から時計回り)Mrs. GREEN APPLE、山田一郎、宇多田ヒカル/Photo by Getty Images、米津玄師(提供写真)、秋元康、AKB48

EIGHT-JAM、プロが選ぶ「2025年の年間マイベスト10曲」発表 サカナクション・ミセスなどランクイン AI秋元康によるAKB48楽曲は1位選出【トップ10一覧】

2026.01.19 12:14

テレビ朝日系音楽番組「EIGHT-JAM」(毎週日曜よる11時15分~)では11日・18日と2週に渡って、2025年のミュージックシーンを独自目線で振り返る「プロが選ぶ年間マイベスト10曲」の最新版を放送。11日の放送で10位から5位、18日の放送で4位から1位までが発表された。


EIGHT-JAM、プロが選ぶ「2025年の年間マイベスト10曲」発表

毎年恒例のこの企画では、昨年に引き続き音楽プロデューサー・蔦谷好位置、作詞家/歌詞プロデューサー・いしわたり淳治、ミュージシャンの川谷絵音が選者として登場。それぞれが独自の目線で2025年の音楽シーンを回顧した。

川谷絵音(C)モデルプレス
川谷絵音(C)モデルプレス
いしわたりは、テレビ番組の企画で秋元康本人とAI秋元康によるプロデュース対決でファン投票をし、AIが勝利したことで話題を集めたAKB48「思い出のスクロール」を1位に選出。「AIは過去曲を学習しているので、よりAKB48らしい曲を作った印象で、それがファンにとって安心感のようなものがあって、多くの票が集まったように感じました」と分析していた。

蔦谷好位置 (C)モデルプレス
蔦谷好位置 (C)モデルプレス
川谷と蔦谷は、共に人気TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」オープニング主題歌であるサカナクション「怪獣」を1位に選んだ。フル尺の歌詞制作が難航し、アニメオンエア開始から5ヶ月後にリリースされた裏話も語られ、川谷は「最高のメロディー」、蔦谷も「メロディー、言葉、アレンジ、レコーディング、ミックス、その他すべての作業が2025年の作品の中で突出していました」と絶賛した。

いしわたり淳治のトップ10

※コメント一部引用

10位:生活の設計「小東京(リトルトーキョー)」

YouTube登録者数が現在はまだ800人の渋谷系新しい日本語ポップス。「いわゆる90’s渋谷系のサウンド感が今、とても新鮮に聴こえます。彼らがブルーオーシャンを狙ってこのジャンルに目をつけたというより、本当に好きな音楽を真摯に愛を持って奏でていたら気づけばそれがブルーオーシャンだったという印象で、曲から溢れ出す温かさに好感が持てます」

9位:Leina「恋に落ちるのは簡単で- demo」

韓国ワンマンライブが即完売した20歳の女性シンガーソングライター。2023年リリースの「うたたね」がバイラルヒット(※SNSを中心に短期的にヒット)。「声、演奏、メロディー、リズム感、佇まいに聴く人をハッとさせる何かがある。ギターの弾き語りだけでこの雰囲気を表現できるのは素晴らしい才能」

8位:鈴木実貴子ズ 「かかってこいよバッドエンド」

2012年に結成した名古屋を拠点にする鈴木実貴子(Vo.Gt.)とズ(Dr.)による元夫婦の2ピースロックバンド。「今の時代にはない野生感に衝撃を受けました」「誰にも飼いならされることなく胸の奥で育てた怒りや生きづらさといった生々しい感情を音楽の上に殴り書きのように叩きつけている印象」

7位:荒谷翔大「ピーナッツバター」

ボーカルと作詞・作曲を担当していたバンド・yonawoを脱退し、2024年ソロ活動を開始したシンガーソングライター。「歌詞自体は女性目線と男性目線を行ったり来たりするような感じですが、一貫して彼の色気のある声と歌い方が『男っぽさ』を醸し出していて、心地がいい」

6位:noRa「せっせっせーのよいよいよい」

声だけが先にバズった正体不明のシンガーソングライター。2023年TikTokに楽曲を初投稿し、アニメの物語を音楽にした動画の“声”だけが拡散され、SNS上で広がった。「その非凡なメロディーセンスに得体の知れない将来性を感じます。今の時代におけるキャッチーないい歌とはどういう歌かを深く理解している感じがします」

5位:Suchmos「Eye to Eye」

Suchmos(提供写真)
Suchmos(提供写真)
2021年2月に「修行の時期を迎える」としてバンドを休止したが、2024年に再始動を発表し6年ぶりのMVをリリースした。「演奏シーンだけでこれだけ絵になるバンドは稀有だと思います。ロックバンドはどうしても若さや青春みたいなものと親和性が高いのですが、そういうものとは全く別の方向にクールに突き抜けたSuchmosの大人のロックバンド像。その佇まいは、今の日本のロックシーンにおいてとにかく素敵で貴重でこのMVをもう何度観たか分かりません」

4位:浜田省吾「Period of Blue 1990」

1976年ソロデビュー。「1990年当時の空気を真空パックしたかのように閉じ込めた、みずみずしい輝きの新品の“懐かしさ”がありました」

3位:jo0ji「条司」

異色のスタイルで活動するシンガーソングライター。2024年にいしわたりが1位、蔦谷が10位に「眼差し」を同時選出し話題を集めた。「いつにも増していい意味で脱力感があって自然体。相変わらずなんとも言えない色気があって明るいメロディーに乗せて、子どもの目線から未来を見上げるような言葉は聴いている人に見えない力をくれる感じがします」

2位:SATOH「愛し合うとして」

2020年結成のロックデュオ。多様なジャンルを自由に横断するハイブリッドな音楽性で注目を集める。「彼らの纏っているロックな雰囲気、言葉の強さ、キャッチーなメロディー、歌声、熱いギター。2025年に聴いたラブソングの中で一番カッコよかった」

1位:AKB48「思い出のスクロール」

向井地美音、倉野尾成美、小栗有以、下尾みう(C)モデルプレス
向井地美音、倉野尾成美、小栗有以、下尾みう(C)モデルプレス
テレビ番組の企画で、秋元康本人とAI秋元康によるプロデュース対決でファン投票の結果、AIが勝利した曲。「AIは過去曲を学習しているので、よりAKB48らしい曲を作った印象で、それがファンにとって安心感のようなものがあって、多くの票が集まったように感じました。秋元さんの曲には『次のAKB48はこうしたい』というプロデューサーとしての視点や提案があって、それが良くも悪くも票の行方に作用したように感じました」

川谷絵音のトップ10

10位:Trooper Salute「天使ちゃんだよ」

名古屋発、女性ボーカルの5人編成バンド。2022年に大学の軽音部で結成し、2024年より本格的に活動をスタート。「近年聴いた中でも個人的には彼女が一番いい声だと思う」

9位:6EYES「日本人中年男性」

2000年初頭に結成した3人組ポストパンク・バンド。「“おっさんは知らない おっさんのことが一番嫌い”この名フレーズにぶち抜かれました。しかもおっさんの悲哀を歌うと思いきや、最後は、だったらおっさん同士手を取り合っていこうというピースフルな展開に」

8位:Skaai「FR WIFI」

アメリカ生まれ大分県育ち、日本語・英語・韓国語のトリリンガルラッパー。「センスしか感じない生バンドサウンドにこだわったクールなトラック。僕がリスナーとしてHIPHOPに求めていたものが全て入っている気がしました」

7位:computer fight「GENJITSU IS DEAD」

2019年結成した3人組オルタナティブバンド。「そうだ、バンドを始めた頃に僕が好きだった音楽はこれだった。鋭角なギターに気づかせてくれた大事な曲」

6位:なとり「プロポーズ」

なとり (提供写真)
なとり (提供写真)
自身で作詞・作曲・アレンジまでこなす22歳の音楽クリエイター。カップルを中心にダンス動画がバズり、現在もバイラルヒット中。「J-POP的な抑揚をあえてつけず、極めて洋楽的な作り方」

5位:Mrs. GREEN APPLE「天国」

Mrs. GREEN APPLE(C)モデルプレス
Mrs. GREEN APPLE(C)モデルプレス
「いきなり冒頭の“許せない”の低い声に身震いした。歌唱力の限界を突破し、大森元貴の声で表現できないものなどもうないのではないかと思わされる。こんな声も出せたのか、の連続」

4位:ヨルシカ「へび」

人気TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」話題のエンディング曲。「シジュウカラの天敵はへびであり、へびに出会うとシジュウカラは警戒用の特別な鳴き方をする。だからへびはシジュウカラの普段の鳴き声を知らない。『あんなふうに歌うのか』は地動説研究者の心の声を聞くことなく断罪する異端審問官の心情を表しているように見える」「1行でここまで考察させるのはすごい」

3位:名誉伝説「ルビを振れ」

2023年活動開始。けっさく(Gt.)が手がける魅力的なメロディーと独特なワードセンスで紡ぐ歌詞。ソロとしても活動を行うこたに(Vo.)の一度聴いたら忘れられない声で注目を集めている。「ルビ、いわゆるふりがなだが、これをテーマにした曲というのが新鮮だった。メロディーの良さと言葉のこれ以上ないハマり方に衝撃を受けました」

2位:米津玄師、宇多田ヒカル「JANE DOE」

米津玄師(提供写真)
米津玄師(提供写真)
宇多田ヒカル/Photo by Getty Images
宇多田ヒカル/Photo by Getty Images
米津玄師が作詞作曲を手掛け、宇多田ヒカルが歌唱として参加。「サビ前に無音になり1回ブレスのパターンはよく聴くが2回ブレスのパターンは今まであっただろうか。この2回のブレス音によってサビの奥行きがさらに出た気がする」

1位:サカナクション「怪獣」

山口一郎(C)モデルプレス
山口一郎(C)モデルプレス
人気TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」オープニング主題歌。山口一郎の病気休養から再始動後、初シングル。フル尺の歌詞制作が難航し、アニメオンエア開始から5ヶ月後にリリースされた。構想には2年の歳月が費やされたという。「ここまで個人の人生みたいなものが反映されてヒットした曲ってなかったと思う。すごく音楽的であり、人間的である。4パターンのメロディーが使われており、一見シンプルに見えるがかなり複雑な構成になっている。それぞれが素晴らしく、どれも頭に残る。オケや順番を変えることでサビにもメロにもなる最高のメロディー」

蔦谷好位置のトップ10

10位:レトロリロン「UNITY」

Vo.涼音を中心に2020年結成。全員が洗足学園音楽大学の出身ながらバックグラウンドが異なるメンバーが集まるジャンルレスな4人組バンド。「全体的にはバンドの体温がしっかりと感じられるのがレトロリロンらしさだと思います」「揺れた感情を抱えたまま進む姿がこの透明感あるサウンドと美しく重なっていました」

9位:Furui Riho「Hello」

幼少期からゴスペルで培った音楽的ルーツをもとに作詞作曲も行う北海道出身のシンガーソングライター。「おとなになる過程で感じる不安や孤独と向き合いながら、今日を生きる素晴らしさと希望を高らかに歌い上げています」

8位:Mega Shinnosuke「メロい夢」

2000年生まれ、福岡県出身。2017年より活動を始め、菅田将暉やKing & Prince、ILLITなどへの楽曲提供も行う。「フィル・スペクターから脈々と続く、多層系サウンドの系譜を彷彿とさせるアレンジと曲調。懐かしさと新しさが見事に同居しています」

7位:Tele「あくび」

作詞・作曲・編曲を1人で手がける谷口喜多朗のソロプロジェクト。2022年に活動を開始し、2024年には日本武道館で単独ライブを開催。「稀有なメロディーと言葉のセンスを持つTeleの中でも、日本的なフォークの血が特に現れた美しく愛らしい作品」

6位:Nosh「智衆 feat. ACE COOL」

注目作を手掛けてきたビートメイカー/プロデューサーのNoshと、広島県出身ラッパー・ACE COOLのコラボレーション曲。「極限まで削ぎ落としたビートにACE COOLが生き様そのものをラップで刻みつけた硬派な1曲」

5位:Mrs. GREEN APPLE「狭心症(RADWIMPS)」

大森元貴/Mrs. GREEN APPLE(C)モデルプレス
大森元貴/Mrs. GREEN APPLE(C)モデルプレス
RADWIMPSメジャーデビュー20周年記念トリビュートアルバム「Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-」のカバー収録曲。「あまりにもすごい芸術を体験した時に金縛りにあったように固まってしまう瞬間が人生で何度かありましたが、このカバーがまさにそうでした。2025年で最も衝撃を受けた音楽です。大森元貴のボーカルは異次元で、フルアクセルのシャウトを完全にコントロールし、衝動と技術を信じられないレベルで同時に成立させています」「トリビュートという制約の中でも一切守りに入らず、圧倒的な到達点を示したミセスとそれを覚悟させるRADWIMPSの歴史に心から敬意を覚えました」

4位:可不×あばらや「街の残像」

2007年生まれ、18歳のボカロP。ボカコレ2025冬TOP100ランキング1位を獲得した。「世界の終末を描いた曲でありながら、この上ない多幸感と高揚感をメロディーとサウンドがディストピアの景色に転生や祝福の光を差し込んでいます」

3位:トップシークレットマン「日々、日々、思い出すと君しか頭にない状態」

2019年に埼玉・北浦和のライブハウスで活動開始。「親にバレたくないバンド」と謳う4人組。「しのだりょうすけ(Vo.)の『好きな音楽を全部やりたい』という止められない制作欲求とそれを実現させる高い技術と情熱を感じました」

2位:スーパー登山部「燕」

2023年結成の男女5人組。標高3000m付近の山荘でライブを行うなど登山活動とバンド活動を並行して行い、足腰を鍛えながら精力的に活動している。「この曲に喰らいすぎてライブを観に行きましたが、ここ数年ライブハウスで観た中で抜群に素晴らしかったです」

1位:サカナクション「怪獣」

岩寺基晴、江島啓一、山口一郎、草刈愛美、岡崎英美/サカナクション(C)モデルプレス
岩寺基晴、江島啓一、山口一郎、草刈愛美、岡崎英美/サカナクション(C)モデルプレス
川谷とともに1位と同時選出。「バンド、エレクトロサウンド、ダンスミュージック、歌謡、全てをギリギリのバランスで成立されているサカナクションの大傑作と言えると思います。メロディー、言葉、アレンジ、レコーディング、ミックス、その他すべての作業が2025年の作品の中で突出していました」

(modelpress編集部)

情報:テレビ朝日
【Not Sponsored 記事】

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