“真犯人”は一体誰だ!? ドラマ『良いこと悪いこと』残された謎と怪しすぎる登場人物たち
10月から始まった秋ドラマもいよいよ佳境を迎え、各作品が一段と盛り上がりを見せている。中でも大きな反響を呼んでいるのが、ドラマ『良いこと悪いこと』(日本テレビ系)だ。連続殺人事件の“真犯人”は誰なのか――。物語が最終章に突入した今、ネット上では考察合戦がいっそう白熱している。
同作は、顔が塗りつぶされた“小学校の卒業アルバム”を発端に起きる連続殺人事件を描いた考察ミステリー。アルバムで顔が消されていたのは、高木将(通称:キング/間宮祥太朗)、小山隆弘(ターボー/森本慎太郎)、桜井幹太(カンタロー/工藤阿須加)、武田敏生(貧ちゃん/水川かたまり)、中島笑美(ニコちゃん/松井玲奈)、羽立太輔(ちょんまげ/森優作)の6人で、彼らに共通するのは、同級生の猿橋園子(新木優子)を“どの子”と呼んでいじめていたことだ。
最初の犠牲者となった貧ちゃんは、自宅マンションから転落死。ニコちゃんはトラックにはねられ、カンタローは火事に遭い、入院中に何者かに命を奪われてしまう。そして11月22日に放送された第7話では、ちょんまげが新たな犠牲者となってしまった。
状況だけを見ると猿橋園子の復讐劇のようにも思えるが、彼女は“同級生の死で喜ぶような人にはなりたくない”“自分のいじめを利用する犯人も許さない”という思いから誰よりも先に事件を追い、主人公のキングに自ら「一緒に(事件を)終わらせませんか?」と持ち掛けていた。また、ちょんまげの死が園子の目の前で起きていることを踏まえても、彼女が犯人である可能性は極めて考えにくい。
では犯人は一体誰で、何のために事件を起こしているのか。そもそも今回の一連の事件には、多くの謎が残されている。まず特筆したいのが、「どの子」が“もう一人”いるかもしれないという問題だ。
第4話では、キングたちが小学生だった頃の回想として、“どの子”が作った作品を壊すシーンが描かれている。そこへやって来たのがちょんまげで、「僕も仲間に入れてほしい」と願い出た彼は、刃物で“どの子”の作品を切り刻んでみせた。これがきっかけでキングたちのグループに加わり、前髪を結んだ“ちょんまげスタイル”で過ごすことになるのだが……。
実はこの回想には気になる点がある。第2話には、園子がキングたちのいる学校に転校してくる場面が描かれているのだが、そのシーンを見る限り、すでにちょんまげは前髪を結んでいるように見える。つまり第4話の回想は、園子が転校してくる以前の出来事である可能性が浮かび上がるのだ。
しかも字幕表記にすると、「どの子」と「ドの子」が混在しており、表記が統一されていない。こうした点から園子とは別にもう一人、「ドの子」と呼ばれる存在がいたのではないかとネット上で囁かれている。
また、7人目の友達“森君”の正体も気になるところ。卒業アルバムで顔を塗りつぶされた6人は、プライベートでも遊ぶほど仲の良いグループだった。しかし実際には、彼らは6人ではなく“7人組”であったことが第7話で明らかになる。
その7人目の友達――森君は、6年生の途中で転校してしまったため卒業アルバムには載っていない。現在どこで何をしているのかも不明で、キングたちもすっかり彼の存在を忘れていたのだが、唯一ちょんまげだけは森君のことを記憶していた。そして彼と接触しようとした矢先、ちょんまげは何者かに刺されてしまう。その直前には「僕のせいで森君は…」「だから僕が終わらせないと…」と意味深な発言を残しており、森君が何らかの形で今回の事件に関わっている可能性は高そうだ。とはいえ、ちょんまげを刺した犯人=森君とは限らない。第7話では森君と思しき人物をキングたちが追いかける展開となり、ちょんまげと園子は別行動をとっていた。森君を追いかけていたのは、キングとターボー、そして同級生の土屋ゆき(剛力彩芽)と豊川賢吾(稲葉友)の4人。だが彼らはまとまっていたわけではなく、それぞれがバラバラに追跡していた。そんな状況で、森君が一人でちょんまげを襲う余裕があったのかを考えると、むしろこの4人の中に“真犯人”が紛れ込んでいるように思えてならない。
中でも疑わしいのが、ターボーだ。彼には当初から不可解な点がいくつかもあり、例えばアメリカに滞在していたはずのターボーが、同級生の不審死が相次ぐこのタイミングで帰国したのも気になるところ。その理由としては、日本で新規事業の会見があったこと、そして匿名のアドレスから貧ちゃんの転落死の写真が届き、心配になったという趣旨の発言をしていたが、やはり疑念は残る。
そもそも火事で重傷を負ったカンタローを見舞う際には、「森のくまさん」を口ずさみながら病室へ向かうという妙な振る舞いを見せている。しかも見舞い品は“火星”のスノードーム。宇宙飛行士を夢見ていたという背景から選んだ品だとしても、火事で大やけどを負った友人に“火”を連想させるものを渡すのは、どこかちぐはぐだ。
また第3話には、ターボーの頭上にガラス板が落下するも、キングが咄嗟に助ける展開が描かれた。しかしよく見ると、ターボーはキングに名前を呼ばれた瞬間、反射的に頭上を見上げている。キングが上を向いていたわけでもないのに、呼ばれただけで頭上に注意を向けるのは、あらかじめガラス板が落下するのを知っていたから、とも考えられなくもない。
もっとも、怪しいのはターボーに限った話ではなく、極端に言えば『良いこと悪いこと』に登場する人物は誰もが疑いの対象になりうる。“3人目の犠牲者”となったカンタローには「生存説」が、主人公のキングでさえも「二重人格説」が囁かれており、彼らを“真犯人”と疑う声も少なくない。
特に後者の説は、キングがほかのメンバーより覚えていないことが多い点や、今の彼を見た同級生たちの反応が「変わった」「変わらない」で割れていることから浮上したもの。一見すると突飛に思えるが、思い返せばポルノグラフィティの主題歌「アゲハ蝶」にも“二面性”を想起させるフレーズが散りばめられており、作品構造とのリンクを考えると「二重人格説」を完全に否定することができない。
こうした考察が尽きないところも、同作ならではの大きな魅力だ。果たして物語はどのような結末を迎えるのか、今後の展開から目が離せない。
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