武道館を揺らしたAKB20周年、高橋みなみ渾身の「仲間セトリ」に込められた“恩返し”
12月5日、AKB48結成20周年を記念したコンサート『AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館~あの頃、青春でした。これから、青春です~』Part 1が開催された。現役メンバー43名に加えて、ゲストとしてOG77名が大挙して駆けつけ、古巣の20周年を祝った。
この日のゲスト(OG)は77名。神7からは高橋みなみ、篠田麻里子の2名が参加。他には「塩対応」の流行語を生んだ島崎遥香、“三銃士”と呼ばれた14期生の岡田奈々、小嶋真子、西野未姫、過去にAKB48と兼任経験のある姉妹グループ出身の松井珠理奈、山本彩、渡辺美優紀、渋谷凪咲らも出席し、花を添えた。
12月3日深夜放送のラジオ番組『TOKYO SPEAKEASY』(TOKYO FM)に出演した高橋みなみは、「セトリは私が組んだ」と発言している。それぞれの日にテーマを設定しているとも話し、5日は「仲間」をテーマに据えたという。果たしてどんなセットリストになっているのか。
開演時刻になると、『overture』が鳴り響く。『overture』は昨年リニューアルされたが、この日流れるのはもちろん19年間使われたオリジナルだ。
1曲目のイントロが流れると、篠田麻里子が登場。割れんばかりの声援に包まれて、『上からマリコ』を歌う。じゃんけん大会で優勝した曲だ。
2曲目は島崎遥香が、じゃんけん大会で勝ち上がり、もらったセンター曲『永遠プレッシャー』を歌う。
3曲目は松井珠理奈が『パレオはエメラルド』で登場。北川綾巴らとともに現役時代さながらに踊った。
4曲目は山本彩、渡辺美優紀、渋谷凪咲、市川美織がトロッコでアリーナを移動しながら、『ナギイチ』を歌唱した。
4曲目まではすべてAKB48の現役メンバーとともにパフォーマンスした。高橋の話していた「仲間」とは、つまりOGと現役の融合のことだった。しかし、だ。この日集まった観客のお目当ては、そのほとんどが卒業生だった。それは歓声を聞けばよくわかる。とりわけ、山本彩が登場した瞬間は悲鳴にも似た歓声が起きた。観客たちは“あの頃”のさや姉らを観に来ていた。
中盤でも融合は続いた。篠田、松井、渡辺はそれぞれ現役のAKB48と少人数で踊った。それは現役にとってみれば、憧れのあの人の真横で踊れる、またとない機会。気合いも入ったはず。盗めるものはすべて盗もうとしたことだろう。それはとても意義のあることだ。
それは、初代総監督・高橋の優しさだろう。この20周年という機会に、少しでも現役メンバーのためになることをしたい、と考えたに違いない。それは、自分が育ったAKB48への20年越しの恩返しともいえる。
現役たちはOGの近くで踊って、何を感じただろうか? 今後のAKB48を考えると、それがとても気になった。同時に、OGたちへの絶大な声援を聞いて、現役はどう思ったのだろう? それもまた気になった。
ともあれ、この日、武道館を訪れた観客、配信で観ていた視聴者は満足のいくセットリストだったはず。“あの頃”を堪能できて、チケット代の元は取れただろう。
大事なのは、“あの頃”を期待していた観客と視聴者に、現役メンバーはどのように映ったのかということ。「久々に麻里子様を堪能できたのはよかったけど、現役の○○ちゃんもよかったよね」という感想が少しでもあればいいのだが――。
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