

『波うららかに、めおと日和』が高評価、芳根京子の魅力は“演技力のほかに”2つある
今年の春ドラマはさまざまなジャンルの作品が放送されたが、中でも注目を集めたのが『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)だろう。最終回は6月26日に放送され、TVerのお気に入り数は115万人を突破して春ドラマ2位を記録。視聴率こそ目立って高かったわけではないが、見逃し配信で人気を得たドラマとなった。
同作は、西香はちの同名漫画が原作で、昭和11年を舞台としたハートフルなラブコメディ。全編をとおして新婚夫婦の純粋な愛が描かれ、胸キュンするドラマとして幅広い世代から支持された。
特に主人公・江端なつ美を担当した芳根京子の演技には、高い評価が寄せられている。芳根が演じたなつ美は、おっとりした性格で男性免疫がまったく無いピュアな女性。そんななつ美に縁談が舞い込み、本田響矢が演じる瀧昌と交際ゼロ日婚をするところからドラマはスタートする。
なつ美は、家事全般はできるものの男性に対しての知識がゼロで、初夜が何をするのかも知らないような設定だ。キスをするだけで舞い上がり、まるで女子中学生のような反応を随所で見せる。正直、昭和11年が舞台といっても、こんなにピュアなキャラはいないだろ…とツッコみたくなるところ。下手すればイタい女になりかねないなつ美を、芳根が抜群の表現力で演じ、最終回までストレス無く見ることができた。処女性の高さを感じさせるなつ美の何げない仕草や、瀧昌との会話で見せる奥手な雰囲気を、芳根は繊細な演技で表現。結果、同性からも高い共感を受ける主人公に仕立て上げている。
今回、『波うららかに、めおと日和』で見事に主人公を演じきった芳根だが、女優としての最大の武器はどこにあるのか? 第一に挙げられるのが、明るく健気なヒロインからサイコパスな役までこなす憑依型の演技力だろう。
ここ最近は、ひたむきにがんばるヒロインを演じることが多い芳根だが、過去作ではさまざまなキャラクターを演じて高評価を得ている。たとえば、土屋太鳳とダブル主演を務めた映画『累 -かさね-』では、天才的な演技力がありながら醜い容姿にコンプレックスを抱く「淵累」を狂気的な演技で披露。また、ドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)では、登場初期と最終回で表情のトーンがまったく違う難役・二宮瑞穂を熱演している。どちらの役も芳根のイメージとは真逆のヒロインだったが、驚くほど魅力的なキャラに仕上げることに成功した。芳根は、役の特性をつかむのが上手な憑依型だからこそ、今回のような少し変わった設定のなつ美もしっかり作り上げることができたのだろう。
さらに芳根の魅力は、その独特なビジュアルにもある。派手な美人ではなくスッキリとした日本人的な美しさを持つ彼女は、クセのない和風な容貌ゆえにどんな役にもなじみやすい。これは女優として大きな利点いえるだろう。出世作となったNHKの連続テレビ小説『べっぴんさん』のヒロイン役もそうだが、昭和を舞台にした作品において芳根のビジュアルは特に映える。昭和の時代は題材としておもしろく、ドラマや映画で取り上げられることも多いので、今回の『波うららかに、めおと日和』のような作品が製作され、それだけ芳根が起用されるチャンスも多くなるのではないか。
そんな芳根だが、もう一つ女優として大きな魅力がある。それが、生粋の性格の良さだ。筆者はかつて、芳根にインタビュー取材を行ったことがあるが、彼女が多くの作品で演じているような天真爛漫で性格の良いキャラそのものだった。変に持ち上げているわけではないが、女優の中にはパブリックイメージと取材など裏側で見せる性格やキャラが、だいぶ違う場合もある。だが芳根は、裏表がない女優だといえるだろう。
例を挙げれば、とある作品で合同取材となった際、記者が多く同じような質問が何度も繰り返される現場があった。予定時間を超えていたが、芳根は嫌な顔をせず最後まで丁寧に質問に答えていた。ドラマ関係者からも、芳根を称賛する声は聞いても、マイナス情報は聞いたことがない。そういった裏表のない人柄も、スタッフに好かれ仕事を増やしている要因だろう。
『波うららかに、めおと日和』で、女優としてさらに評価をたかめた芳根。次回作は、King & Princeの高橋海人と共演する主演映画『君の顔では泣けない』が今年11月に公開予定となっている。同作では、芳根と高橋で心と体が入れ替わってしまう男女を演じるという設定で、こちらでもどんな演技を見せてくれるのか楽しみだ。
女優として、唯一無二の存在感を放つ芳根京子の活躍に今後も期待したい。
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