Official髭男dism、初のスタジアムライブ『OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025』、ファイナル公演のオフィシャルレポートが到着!

Official髭男dism、初のスタジアムライブ『OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025』、ファイナル公演のオフィシャルレポートが到着!

2025.06.09 20:20
提供:WWS channel

Official髭男dism初のスタジアムツアー『OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025』が開催され、先日6月1日に日産スタジアムにてファイナル公演が行われた。本ツアーは、全4公演で約25万人を動員。そんなバンド史上最大規模ツアーのファイナル公演のライブレポートが到着した。
さらに、本公演の模様を収めた『劇場版 OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025』が10月17日より全国47都道府県で上映されることも決定している。

2025年6月1日、Official髭男dismが日産スタジアムで史上初となるスタジアムツアーのファイナル公演を行った。大阪・ヤンマースタジアム長居と神奈川・日産スタジアムを巡る全4公演で、総動員数はおよそ25万人。文字通り「バンド史上最大規模」のスケールを誇るツアーを完走した。


この日披露されたのは、ストリーミング再生10億回を突破した「Pretender」や、『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の主題歌「SOULSOUP」、最新曲「50%」などを含む全22曲。ステージ背後には湾曲状の巨大LEDスクリーンが設置され、映像・噴水・火炎・花火といったスタジアムならではの演出が次々と繰り出されていく。7万人の観客とともに過ごしたのは、彼らの10年の歩みと、これから先の未来、そのどちらも祝福するような夜だった。

午後6時、まだ陽が完全には落ちきらない時刻。直前までぱらついていた雨は止み、雲の切れ間からは淡い青空がのぞいている。会場に鳴り響くMy Chemical Romance「Welcome to the Black Parade」のボリュームが徐々に上がっていき、すでにスタジアムは昂ぶりの臨界点を超えていた。


曲が終わり、「ドーン!」と鳴り響くドラムを合図に巨大スクリーンからオープニングムービーが流れ出す。荒涼とした砂漠、波立つ海、深い森の奥に現れる都市、東京タワー。カメラはレコーディングスタジオへとズームインしていき、映像のなかで叫ぶ藤原聡(Vo/Pf)が仕切りガラスを突き破ると、リアルタイムの4人の姿へと切り替わる。バックステージの通路を歩き、周りのスタッフとハイタッチしながらステージに向かうメンバーたち。そして藤原が両手の拳を掲げながら実際に現れた瞬間、7万人の大歓声が日産スタジアムを揺らした。


オープニングナンバーは「Same Blue」。TVアニメ『アオのハコ』のオープニング主題歌であるこの曲は、「始まり」にふさわしい疾走感に満ちている。松浦匡希(Drs)が踏み鳴らす四つ打ちキックに合わせ、小笹大輔(Gt)のテレキャスターが軽やかなカッティングを刻み、サビの駆け上がるメロディーを藤原が高らかに歌い上げた。スクリーンに広がる目に痛いほどの青空と、透き通るほど白い入道雲が、この日の空模様すら塗り替えてしまいそうだ。


「日産スタジアムへようこそ。今日は僕たちのツアーファイナルに来てくれてありがとうございます。盛り上がっていくんで最後までよろしく!」そう藤原が叫んで披露したのは「Universe」。映画『ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』の主題歌でもあるこの曲は、サポートのコーラス隊とホーンセクションを加えたグルーヴィーなアンサンブルが心地よい。藤原はマイク片手に空を仰ぎ、サビのリズミカルなリフレインを歌い上げると、客席からもシンガロングが響き渡った。


続く「ミックスナッツ」では、一転して軽快なスウィングビートが繰り出される。TVアニメ『SPY×FAMILY』のオープニングとしても知られるこの曲では、楢﨑誠(Ba/Sax)のランニングベースとサポートパーカッショニストによるコンガ、そして歯切れ良いホーンセクションが絡み合う。曲の中盤では楢﨑がベースを降ろし、ステージ狭しと駆け回りながら軽快な「ダンス」を満面の笑みで披露。オーディエンスのボルテージは上昇する一方だ。


「昨日も最高だったけど、今日は今日でいい日になると確信しながらステージに立っています」と藤原。「ここには友達や家族、恋人と来てくれた人もいれば、きっと一人で来てくれた人もいるよね。でも、『あなた』は一人じゃありません。ヒゲダンがでかい顔をして目の前に立っていますから!」モニターを見上げ、冗談まじりにそう呼びかける。「寒くなってきたら上着を羽織るなり、疲れたら座るなり、みんな自由に楽しんでね。今日はネガティブなものが何ひとつない素晴らしい日にしたい!」


そう言って藤原が、バロック調のピアノをゆっくりと弾き始める。そこヘ、へヴィなリズムが重なる「パラボラ」は、オーセンティックかつヒネリの効いたメロディーがOfficial髭男dismの真骨頂というべき曲。スクリーンには歌詞が投影され、思わず一緒に口ずさむオーディエンス。そして、どこかセピアがかった荒野の映像をバックに披露したのは「Laughter」。スタンドマイクの前に立つ藤原が、語りかけるように一音一音を丁寧に紡いでいく。やがて土砂降りの夜を思わせる映像が次第に朝焼けへと変わり、緑の草が芽吹いて色とりどりの花が一面に咲き乱れると、我々の心も晴れ渡っていくようだ。


空の色がゆっくりと深みを帯びていくなか披露された「イエスタデイ」では、ステージの縁に沿ってずらりと並ぶ噴水が、青い照明をまとって水柱を上げる。水の高さは曲の展開とシンクロするように上下し、そんなロマンティックな演出に客席からはため息のような声が漏れる。また、幻想的なピアノのイントロが導く「Subtitle」では、ステージ全体が凍てついた氷の世界へと変貌。まるでオーロラに照らされた流氷のような、幻想的な映像がオーディエンスの体感温度を下げていく。


そんな会場の空気を一変させたのが「FIRE GROUND」だ。夜が本格的に訪れ始め、スタジアムの上空には再び雨雲の気配がよぎるなか、スクリーンが突然真っ赤に染まり、オーディエンスが腕に付けたリストバンド型ライトも一斉に赤く光り出す。ハードロックとファンクを融合させ、音源よりも長く引き延ばされたイントロにスタジアムの熱気は再び急上昇。そしてついに藤原のボーカルが解き放たれ、同時にステージからいくつもの火焔が吹き上がる。その熱風がスタンドまで届き、気づけばスクリーンには江戸の火事現場をモチーフとした浮世絵風のアートワークが投影されている。


アームを駆使しながら小笹が獣の咆哮のようなソロを繰り広げ、藤原もショルダーキーボードを抱えて参戦。楢﨑も加わり3人でステージに乗り出し激しい「バトル」へと発展すると、ひときわ大きな拍手と大歓声がスタジアムをいっぱいにした。


「ここから『お祭りゾーン』に突入していくわけなんだけど、みんな暑いし、水分補給してほしいわけだ。……てことで、乾杯しましょう。みんな、飲み物出して!」と促す藤原。7万人で「乾杯!」と叫び、そのまま「ブラザーズ」へなだれこむ。再び噴水が勢いよく吹き上がる中、「右! 左! 右! 左!」と振り付けを揃えてスタジアムを一体に。一方、テレビドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌として知られる「ノーダウト」では、ホーンセクションをフィーチャーしたスカの「裏打ちリズム」がオーディエンスの腰を揺らす。さらに、「Cry Baby」「ホワイトノイズ」と『東京リベンジャーズ』のオープニング主題歌を続け、「さあみなさんラストスパートです!」と藤原が告げて「宿命」へ。ホーンセクションがファンファーレのように鳴り響き、ゴスペルにも通じる高揚感たっぷりのコーラスに導かれ、自然発生的にハンドクラップが鳴り響いた。


「どうもありがとう。めちゃくちゃ楽しいです。これ、ちょっと雨が来てんのかな……みんなしんどくない?」と藤原が語りかける。「心を込めて歌っているとね、ほんとにあっという間。でも、そのぶん絶対に忘れられない思い出になる。10年前、横浜のショッピングモールでアコースティックライブやらせてもらってた時期があって……思えばもっと前から、それこそ初ライブの頃からヒゲダンには『無駄なライブ』なんて一つもなかった。この先も僕ら、何本もライブをやっていくけど、今日という日も同じように忘れたくない。7万人とOfficial髭男dismで、誰にも消せないタトゥーを心に刻んでほしい」


その言葉が導くように「TATTOO」を演奏したあと、再び藤原は語り始めた。


「この4人でバンドを組んでから、初めて作ったオリジナルソングを真っ白なCD-Rに焼いてメンバーに渡しました。そこから少しずつ仲間が増えていき、支えてくれるスタッフや、何より僕たちの音楽を愛してくれている皆さんのおかげで、ヒゲダンはここまで来られました」そう感謝の言葉を述べると、スタジアムは温かい拍手に包まれた。


「以前は『自分たちがいいと思う音楽を作れればそれでいい』と思ってた。もちろん、今もその気持ちはあるけど、『みんなが聴いたらどう感じるかな』『みんなで一緒に歌えたらどうだろう』と段々考えるようになった。そうやって、みんながスタジアムに立てるようなバンドに、ヒゲダンを育ててくれたんです。音楽にできることは少ないかもしれない。悲しみを取り除けるとは限らない。でも、悲しいときにみんなと一緒に悲しめる曲を作ってる今のヒゲダンが大好きです。これから人生で、すごく悲しことがあった時や、『人生の意味ってなんだろう?』と思った時、みんなが生きて暮らしていることが、このバンドを生かす『光』になっていること、『あなた』がヒゲダンを強くしてくれていることを思い出してほしい。そして、これから僕らはもっと強くなる。それがこの日産スタジアムを経て追い続けたい夢です。こんなにも僕たちを誇らしい存在にしてくれたみんな、今まで本当にありがとう」


そう叫び、披露したのは「Chessboard」。藤原が突き抜けるようなハイトーンを放ち、バンドが静かにその余韻を支える。そして、アンセム的なコーラスが7万人のシンガロングを生んだ最新曲「50%」で本編は終了。鳴り止まぬアンコールに応え、再び登場した4人は「I LOVE…」を演奏した。


「ここらで懐かしい曲をやってもいいかな」と藤原が言い、彼らがライブハウス時代からずっと鳴らし続けてきた「異端なスター」のイントロを小笹がかき鳴らす。途中、松浦のドラムを囲むように3人が集まり、笑い合いながら演奏する一幕もあった。まるで打ち上げのような、そんなリラックスした雰囲気のままドラム&パーカッションのリズムセクションが走り出し、間髪入れずに「SOULSOUP」。カーティス・メイフィールドの「Move On Up」を彷彿とさせるホーンセクションに胸を熱くさせていると、藤原がこれ以上ないハイトーンボイスを絞り出す。


「これからも、いい音楽を作って、あなたのそばにいられるように頑張ります。『音楽なんて聴けるかよ』という気分の時だってあるかもしれない。そんな時でも僕らはちゃんと、あなたのそばにいるから忘れないでほしい」そう言って最後に「Stand By You」を演奏し、大きな打ち上げ花火とともに大団円を迎えた。


バンド史上最大規模のツアーを、こうして無事に終えたOfficial髭男dism。インディーズデビューから10年、今や7万人を熱狂させる存在となった彼らが証明したのは、どれだけ大きなステージに立っても音楽は変わらず、ひとりひとりの心に寄り添うということ。7万人の心をひとつにした「あの光景」は、きっとそれぞれの暮らしの中で、これからもふとした瞬間に思い出されるだろう。

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