

大河ドラマ『べらぼう』主演作『夫よ、死んでくれないか』で好演技、安達祐実が迎える本当の黄金期
安達祐実が今、再び脚光を浴びている。大河ドラマと主演ドラマの両方で圧巻の演技を見せ、「演技力がすごすぎる」と再評価の声が高まっている。
子役時代に大ブレイクし、いまでも第一線で活躍しているのが女優・安達祐実だ。現在も、NHKの大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』へ出演し、さらに『夫よ、死んでくれないか』(テレビ東京系)で主演のひとりを担当。どちらの作品でも抜群の演技力を披露して高い注目を集めている。
安達といえば、コンスタントにドラマや映画に出演しているが、ここ最近の活躍を見ると「再ブレイク」しているといえる。昨年は、主演ドラマ『3000万』(NHK総合)が大きな話題となり、怪しい大金に翻弄される主人公を熱演し高評価を得た。
そして、大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』では、吉原の女郎屋・大黒屋の女将である「りつ」を担当。同作は個性的な女郎屋の女将ばかり登場するが、その中でも安達が演じる「りつ」は異彩を放つ存在だ。「りつ」は、芸事にも明るい女将で、のちに女郎屋を廃業すると芸奴の見番となり、さらに主人公・蔦屋重三郎(横浜流星)が手がけた『富本本』、『浄瑠璃本』の出版に大きな影響を与える役どころとなる。
女郎屋の女将というと厳しい女性の印象だが、安達は愛嬌もあり不思議な魅力を持つ「りつ」を表現。また、江戸時代ながら、自分の意見をしっかりと持った強い女性である「りつ」を高い演技力で見せている。
例えば、第11回の放送で、江戸では役者が下の身分として扱われることに激怒。自身も吉原の者だと差別されていることを踏まえ、「ひんむきゃ、みんな、人なんて同じなのにさ。これは違う、あっちは別って、垣根作って回ってさ。ご苦労な話だよ」という名台詞を言い放ち、視聴者から絶賛を受けた。
本当に「りつ」になって怒っているように見え、役の作り込みが完璧。「りつ」の性格だけでなく、時代背景までしっかりと理解したうえで女郎屋の女将という役を演じていることがわかる。クセの強い役者がそろっている『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の中でも、演技の存在感はピカイチだといえる。
安達といえば説明不要だろうが、2歳でモデルデビューし子役としてCM出演や『家なき子』(日本テレビ系)で大ブレイクした経歴を持つ。一時的に主演作が少なくなった時期もあったが、さまざまな作品にこれまで出演してきた。その培ってきた女優としての実力が、ここ最近では大爆発している様に感じる。『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の「りつ」だけでなく、『夫よ、死んでくれないか』で演じる甲本麻矢でも完ぺきな演技を見せているからだ。『夫よ、死んでくれないか』は、安達と相武紗季、磯山さやかがトリプル主演を務めるドラマ。丸山正樹氏の同名小説が原作で、テレビ東京系で放送した『夫を社会的に抹殺する5つの方法』、『夫の家庭を壊すまで』に続く“全夫が震えるシリーズ”の第3弾ドラマとなる。
同作で安達が演じる麻矢は大手デベロッパーで働くOLで、結婚後に変わってしまった夫に絶望している女性だ。麻矢は仕事熱心で、結婚したことをキャリアアップの妨げになると考えはじめた時、夫である光博(竹財輝之助)の不倫が発覚。その後、光博が行方不明になることでドラマが進展していき、主人公が3人とも夫の存在に悩まされるストーリーとなる。そんな作品で、何より安達が演じる麻矢の豊かな表情に注目したい。
3人の主演の中でも麻矢が登場する場面が多いのだが、子どもがいなく夫にも不倫された仕事ばかりの女性をベースとした演技が秀逸だ。まず、光博の不倫が発覚した際に見せた怒りの演技。夫のことを放ったらかしにしていた罪悪感も含みながら、それでも女性としてプライドを傷つけられた麻矢を丁寧に表現した。
また、キャリアウーマンとしてバリバリ働く姿と、夫の行方不明後にバーで知り合った好意を寄せる男性に見せる顔、相武・磯山演じる親友に見せる顔が、微妙に違うのもすばらしい。安達が麻矢の設定をうまく理解しているから自然体の演技ができ、結果として場面によってコロコロと変わる表情をストレス無く見せることができる。
余談になるが、作中では20代の頃であろう麻矢の回想シーンが多く登場する。同じ年齢の設定となる相武、磯山が演じるキャラは回想シーンで現代とあまり変わらないのだが、安達が演じる麻矢だけ違和感なく20代に見えてしまう。奇跡の40代と言われるほどに童顔でビジュアルがあまり変わらない安達だが、『夫よ、死んでくれないか』でも、その美貌を活かした回想シーンをしっかりと見せてくれた。演技力とはあまり関係のない部分ではあるが、中には回想シーンで違和感がバリバリの女優もいる。40代になっても、20代の演技がきちんとできるのも安達の才能の一つと言っていいだろう。
さて、ここまで解説した通りに、ここ最近の安達の勢いはすさまじい。前述したとおりに、子役時代の活躍から見ると低迷した時期もあったが、その時々で印象に残るさまざまな役を演じることで表現力の幅を確実に広げてきた。そして、40代に突入してその経験が活かされる作品が次々と舞い込んできている。
中堅女優の中で、知名度だけでなく演技力も世間に認められ始めている安達。もしかしたら、子役時代を超える黄金期がこの後に訪れるのかもしれない。
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